[2]ハイテク機能で集客を! [2015/1/12(月)] |
『アイトラッキング』って知ってます?
これは、
人が視界の中でどの箇所を見ているのか記録できる技術になります。
既にスポーツ研究や自動車運転調査、それに小売店や消費材メーカーでのマーケティングリサーチ等、色々な分野で活用されています。
「視線」と「行動や意思決定」には深い関係がある事がわかってるんです。
だから、消費者が何をどれくらいの時間見たとかを高い精度で分析して、消費者心理を探るというものです。
この技術の凄い所は、消費者の無意識の行動も把握することさえ出来てしまうということ。
一つ例を挙げてみましょう。
例えば自動販売機。
今まで自販機の商品の並べ方というのは、左上に主力商品を置くというのが業界の定説でした。
広告でも商品陳列でも最初に注目されるのは左上、そこから右に流れていって、下段左に移り右に移動する、と思われていたからです。
これは『Zの法則』と呼ばれ、様々な業界で活用されています。
それがこのアイトラッキングを使って(消費者が特殊な眼鏡をかけて行動するだけです)自販機でジュースを買う実験を行うと、左上ではなく下段、しかも右寄りを見ている消費者が圧倒的に多いという事実が浮き彫りになったのです。
定説とは全く逆だった訳ですね。
この結果に基づき、自販機の右下に主力商品を置くメーカーが増えてきたんです。
皆さんも今度ジュースを買う時に見てみて下さい。
そう言われてみれば昔と違うという事が解っていただけるんじゃないかと思います。
なかなか面白いマーケットリサーチ方法ですよね。
しかもかなり精度が高い。
実はこのアイトラッキングを使い、経営に役立てているホールがあるんです。
この方法を使うと、普段ユーザーさんが何を見ていて、どう考えて行動しているかがわかるんです。
調査方法はいたって簡単。
ぱちんこ屋に通っているお客さんに特殊な眼鏡をかけて頂き、普段と同じようにホールで遊んで頂くだけです。
そうすると、色んな事が見えてきたようです。
例えば新台入替のポップ。
これも貼る場所によって全く見られていなかったりする事が明らかになりました。
後は、どこに台が設置されているかというホール地図とかも同じです。
ポップの貼る位置を変えるだけで何が変わるんだ!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
人の視線が集まる所に張り替えるだけで稼働アップに繋がるんです。
最近の入替が縮小傾向にある事もあり、新しい台が入ってる事に気づいてない方も多いんですね。
だから「新台が入った!」というポップが目に入るだけで、ちょっと打ってみようかななんて気にさせるみたいです。
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