[2]スロットとぱちんこ、開発するのはどっちが難しい? [2014/8/18(月)] |
ぱちんこを開発・販売するには、日本遊技機工業組合(通称日工組)という組織に入らなければなりません。
現在加盟数が35社です。
そんなにぱちんこメーカーあったっけ?という感じだと思いますが、同じメーカーから枝分かれというのが結構多いので、そこを除くと半分ぐらいの数になると思います。
ここの
日工組に入るのが凄くハードルが高いんです。
ぱちんこ機を作る為の大規模な設備を持っていなきゃいけないのと、そもそも年に一回しか組合に入る機会がありません。
最近で新規参入したのは大都さんだったと思いますが、ここもぱちんこを開発・販売すると決意した所から10年以上の月日が必要だったと聞きます。
だからそもそも、ぱちんこを作るというスタートラインに立つのが相当難しいんですねぇ。
まぁその後の大都さんを見ればわかりますが、あくまでスタートラインに立つだけです。
ここからぱちんこの開発・販売をして良いとなるだけなので、ここからはヒット機種を生み出す難問が待ち構えているという訳です。
花火の開発同期Aに、スロット・ぱちんこで何が一番違うのかというのを聞いてみました。
『スロットとぱちんこの開発は何が違うの?』
花火が聞きます。
すると花火の同期の開発は答えます。
因みにこいつは、スロットからぱちんこ開発へと進んだ人物です。
『正直何もかも違うよ、完全に別物。 けど一番大きいのは、中身より外側だな。 まずは釘。 釘はかなり奥が深い。 というか難しすぎる。』
『へぇー、そういうもんなんだ。 けどあんなん、どっか他のメーカーの真似してぽんぽん打ち付ければ良いだけじゃないの?』
花火の軽口に正直むっとしたんでしょう。
Aは早口で答えます。
『そんなに単純なもんじゃないよ。 まず真似なんて簡単に出来ない。 それどころかまったく同じゲージ(釘構成の事を指してるみたいです)にするのだって相当な技術と設備が必要なんだよ。』
どうやら釘を打ちこむという事自体が、相当高い技術力を要するみたいです。
『他には?』
『後は役物も大きいなぁ。 あれも大変。 正直、牙狼〜金色になれ〜の役物は凄すぎて、ハード部門(役物とか外側をつくっている部隊)の全員が落胆したいみたいだね。 あれと同じものをうちがつくるとしたら、今のぱちんこの定価が倍ぐらいに跳ね上がっちゃうんだって。』
『え? 何? 作ろうと思えば作れるって事??』
花火が期待混じりに聞きます。
あんな格好良いぱちんことか売ってみたいなぁ。
そんな淡い期待を一瞬で消す回答が返ってまいります。
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