[1]忘れられないあの悲劇 [2014/3/10(月)] |
本日のコラムは、私のわがままで載せさせて頂く内容です。
スロットにほぼ関係のない話なのを始めに謝らせて頂きます。
早いなぁ、もうあれから3年も経つのか。
そうです。
今回は、花火が東北で経験した『東日本大震災の話』です。
3月11日午前9時。
出張先の福島県いわき市から仙台に向けて出発する。
丁度機械の販売をしている真っ最中で凄く忙しい時期だったのに、監査の面談があるとの事でわざわざ仙台に戻らなきゃいけなかった。
帰り際に、浪江町のホールさんに寄って機械の案内をする。
その後南相馬のお客さんにも一件機械の案内をし、仙台の事務所に戻ったのが午後2時過ぎだった。
花火の面談の予定時間が午後3時までだったのである。
上司に仕事の報告をし、腹が減ったとせんべいをかじっている時だった。
『・・・地震だ。 結構大きいですね。』
初めはこんな感じだった。
『結構長いなぁ』
上司がそんな事を言ったあたりから、更に大きい揺れに発展する。
ここら辺から、もう立ってはいられないぐらいの揺れになってくる。
『とりあえず机の下にもぐれっ!!』
そんな感じで机の下に入る。
揺れは収まるどころか、更に強くなっていった。
蛍光灯が割れ、事務所のサイドにあった棚が倒れる。
天井や壁からパラパラと白い粉が落ちてきた。
今思い出して書いていても震えてくる・・・。
僕はあの時、本当に死ぬと思った。
いや、ちょっと違うな。
表現するのが難しいが、死ぬかもとあれだけ本気で思わされたのは初めてだった。
食いかけのせんべいを机の下で握りしめ、怖くて声すら出せなかった。
その時、僕の机の前に事務員さんが見えた。
パニックになって泣き叫んでいる。
この姿を見て、少し冷静になれた。
『危ないから机の下に隠れろ!』
無理やりしゃがませて、机の下にもぐらせる。
男ってのは、あんな極限状態でもかっこつけるもんなんだなぁと今になって思う。
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