[2]メーカー開発のお話 [2013/11/18(月)] |
花火の会社には、数百人の開発陣がおります。
僕の同期の比率で行くと、開発:その他(製造・人事・経理・営業企画):営業マン = 5:4:1ぐらいです。
会社全体での比率も、そこまで変わらないんじゃないかな。
つまり、
開発陣が会社の半数を占めているような構造です。
開発部門も色々な形で枝分かれしていきます。
当然、まずはぱちんこ・スロットで分裂。
その後ソフト・ハードという分かれ方をします。
要は、機械の中身と外見(筐体)で違うという事ですね。
まずはソフト開発を見ていきたいと思います!!
ソフトとは機械の肝心要の部分、スペックや演出のプログラミング等を作る部署です。
ここは一番大事な部分なので、会社で一番の天才達がいる所です。
花火の同期も、変わった天才達が沢山います。
学生時代から自分が好きな台のプログラミングをしちゃったという奴がいたり、確率というものに憑りつかれて全ての行動事柄を数字で求めようとする奴がいたりと、面白いやつばかり!
またこのソフト部門には、キャラデザインとか、音楽・効果音・光関係も全部この中にいます。
うちの会社は結構オリジナルな楽曲が多いんですが、これに関してはギター一本で様々な音楽を作ってしまう神がいらっしゃるそうです!!
歌やキャラの声とかにも、実は社員が結構まじってるんです!
え?あのキャラの声あの人だったの!?って事が何度かありました。
いや、本当に多彩な人が多い!!
また演出の部分に関しても、今一番力を入れている部分だとか。
花火の会社は、毎機種販売が終わってからアンケートがあります。
これは、今回の機械のどこがウケが良かったか?
どこらへんが駄目だったか?
そして今後開発する上でどういった声があるか?
・・・など、相当細かな部分まで意見を求められるんです。
そして納品されてからも、実際お金を使って打ってみてどうだったか?
ここが良かった、あそこが駄目、筐体の見栄えや下皿の使い具合まで、これまた全部聞かれます。
ここまで事細かに詳細を聞いてくるメーカーも珍しいかと思います。
全ては、世に出るスロット・ぱちんこをより楽しく、より使いやすくする為です!
開発の方に話を聞くと、ずっとパソコンの前で新台とにらめっこしていると、何が正解なのかわかんなくなってくるそうです。
ハイテンションになって、その時はすげぇ面白いと思ってたのに、いざ冷静になってみると全然だなって事もあったり、細部に拘りすぎて全体がおかしくなってしまったりと、試行錯誤を繰り返す日々だとか。
だから、この開発陣の機械における思い入れたるや、半端じゃないんですよね。
話を聞くと、まるで我が子のように愛を注いでおります!笑
自分が作り上げた機械が世に出て、それがウケようもんなら天にも昇る気持ちだそうです。
ただ、ヒット作なんて一握りなのもまた事実。
自分が作った台がただの通路となり下がる様子もまた、真摯に受け止めなきゃいけないんです。
こう考えると、なかなか大変な仕事ですね。
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