[2]「ゾーン狙い・天井狙い」が通じない、「設定重視」の時代へ [2016/12/5(月)] |
一方、メーカーです。
こういった流れを受け、基本的に低設定でも差玉が出るという機械作りを続けていましたが、最近は少し趣向が変わってきました。
それに象徴されるのが、設定示唆演出の増加や4段階設定、または技術介入機などです。
設定示唆は高設定確定だけではなく、低設定否定や偶数・奇数設定示唆など多様になってきましたし、技術介入機も、アクロス系やサザンアイズの設定Cに代表されるように徐々に増えてきました。
こういう書き方をすると、メーカーだけ頑張っているような受け取り方をされる人もいらっしゃるかもしれませんが、そういう事ではありません。
現状況を作り上げたのは基本メーカーとホールですからね。
メーカーは知っているんです。
いや、焦っていると言ってもいいかもしれません。
これからは『設定』が一番大事な時代に突入する事を・・・。
今までは、システムやスペックで設定を誤魔化してきただけです。
ゾーンや天井だったり、一撃フリーズだったりで、打つ動機や差玉が出る瞬間をコントロールしていただけです。
ある意味、低設定を前提としながら考えられているといってもいいかもしれません。
それが、今後の規制によって厳しくなります。
今よりも更にです。
ゾーンや天井を狙った立ち回りはほぼ出来なくなってきます。
立ち回りというのは、本来あった「設定を掴む!」といった行為に変わっていきます。
今までの概念に捉われたら、ホールはどんどん窮地に追いやられるでしょう。
もう新台導入したって、つまらない台はその週で結果が出ます。
例えその台が面白かったとしても、それが低設定っぽい挙動をすればすぐにやめてしまいます。
設定を使いこなすしかありません。
低設定は動かないんですから。
もしくは、低設定しか使っていないだろうなと思われたら触ってすらくれません。
お客さんから失った信頼を取り戻さない限り、今後は更にお客さんが減るのみです。
なんでこんな事を書くのか。
それは、「今しか間に合わないから」です。
現状は、新内規スペックの他に旧内規のAT機があります。
数は減っていくにしても、後1年以上使えます。
絆もゴッドもカナちゃんも、まだまだ現役としてやっていくでしょう。
その間に、新内規やノーマルタイプに設定を入れているという事をお客さんに植え付けなきゃいけません。
新内規が駄目だなんだって言われても、設定6なら意味合い変わってきますよね。
バジリスクVの6、北斗修羅の6って分かっていたら座るでしょ?
ただ、今の状況で北斗修羅に6を入れても、よっぽどの優良店、もしくは強い日ぐらいじゃなきゃ打たれる事もなく終わるでしょう。
そりゃそうですよね。
もう過去の機械になりつつありますから。
皆さんも、自分が通っているホールの北斗修羅に設定6が使われているなんて思わないでしょう。
こうやって、どんどん機械が終わっていくんです。
勿論これ、ホールが設定を入れないのが全て悪いと言っている訳じゃないですよ!
メーカーにも半分以上責任があります。
ただもう、新台だからって稼働する時代は終わってるんです。
どんないい機械も、設定1だったら駄目になります。
5号機で絶対的王者のジャグラーだってそうですよね。
勿論、あれは機械力もあるっていうのは前提にしても、完全に店なりの稼働しかしていないですからね。
意識を変えないとまずいんです。
お客さんに訴求できるものがどんどん狭まってきますから。
ある日を境に設定入れまくったって、全く気が付かれずに終わるだけです。
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