当然、販売しているこっち側もおかしくなってくる。
『良い機械はサルでも売れる。駄目な機械を売ってこその営業だ。』
平然とそう言いのける所もあります。
確かに、営業としての価値が機械の業績・販売成績だけだとしたら、その通りなのかもしれません。
けど、それにしても最近はヒドイ。
業界がキツく、会社が大変なのもわかります。
けどそれを救う手だてが、この業界に長く絡みつく抱き合わせ商法だとしたら、これ以上良くなる事なんてありえません。
というか、悪くなる大きな要因の一つだと思ってます。
この商法はドーピングみたいなもんなんです。
短期間で実力以上のものは出てしまう。
けどそれ以上に、その効果が切れた時の反動が凄いんです・・・。
抱き合わせをしといて言うのもなんですが、本当に辛いんですよね。
心がスリ減る。
久しぶりに会った某メーカー営業マンが、笑顔で言ってました。
『狂った機械を狂ったように売る。それが僕の仕事です。』って。
どこかおかしくならなきゃやっていけないんだと思います。
会社の方針に従いながらホールと交渉するけど、その度に嫌な気持ちになります。
当然ホールの方は、その怒りを花火達営業マンにぶつける。
お前達に言ったところでしょうがないけどと前置きをした上で怒る人もいるし、怒鳴られることも、物を叩きつけられた事もあります。
最近では、しょうがないと半分諦めている人も多いです。
花火はそれが嫌だから、その台の売りや良い所を探そうとする。
機械力で販売する。
自分で「この台は良い機械だ」って思い込む。
次の機械の話とかは一切しない。
本当に買ってもらわないとヤバイなって時は、もうただただ頭をこすり付ける。
買って下さいお願いしますって。
別にこのやり方が良いっていってる訳じゃないんです。
やってる事は別に変わらないんだから。
花火が嫌な気持ちになりたくない。
ただそれだけです。
腐った高い食材を、お腹いっぱいの人の口に、無理矢理突っ込んでるんです。
自分がそれが嫌だから、腐った食材を加工して調理して良いものだと思い込んで食べさせているだけです。
けどいくら誤魔化して、見た目が美味しそうでも食べればすぐわかるんです。
こいつは食えたもんじゃないって。
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