[5]予定調和という名のパチスロ記 -完結編- [2014/9/23(火)] |
ギュイイィーーン!
「!!!」
ここでまさかのフリーズをツモる。
しかもラストの乙女ストックで、過去最高となる5人を集結。
さらにはストックした秀吉がなぜかやたらと続き、トータル400Gオーバーという豪快なスタートに。
天井間近ということもあって引き損感が否めなかったものの、そこからボーナスやら上乗せやら討伐の刻やらをコンスタントに引き続け、
こんな引き損もありながらも(+50)、最終的には・・・
という、かなりゴージャスな結果に。
+47K。
久々のゴツイ捲くりをカマしての終了となった。
そしてわかった・・・
俺はスロットを打つために生まれてきたんだ!
空を飛んでるヒマなんてねえんだ!
(^ω^)
■ 記憶その4 ■
昼は寿司を食い、夜はココ壱で好きなだけトッピング。
アイスはガリガリ君をやめてハーゲンダッツ。
今月の支払いもほとんど済ませた。
俺は久しぶりに充実した日々を過ごしている。
休日の今日も、朝からココスでモーニングだ。
朝食を食べながら考える。
益々減少していく遊戯人口。
台が面白くないからとか、勝てないからで減っているのではない。
負け方がエグ過ぎるから減っているのだ。
希にみるハイリスクローリターンの時代だ。
遊戯人口が減れば店の売り上げも減る。
その穴埋めは残った打ち手に被さってくる。
それは一人あたりの負けが大きくなるということであり、さらにやめていく人が増える。
この負の連鎖を止めるために、ホールは低レートの多様化をし、メーカーは新台を乱発してきた。
だが新台は打ち手が楽しめる様に開発された反面、ホールにもしっかりと利益を生む機械であることを強いられている。
その結果、設定の読みやすい機種は店が嫌がり、残るのは運の要素をはらんだギャンブル台ばかりだ。
プレミアフラグが引けない時や閉店取りきれずなんかを含めると、記載された機械割など目安にもならない。
なにより、どんな名機でもどんなタイアップでも、効率的に設定を使わなければ同じことの繰り返しなのだ。
ホールは気づいているのだろうか。
新台のオンパレードではなにも変えられないのだ。
出さないホールが悪いのか、出せない機械を作るメーカーが悪いのか、作れないようにした法律が悪いのか。
しかしこのパラドックスを生んだのも、ホールとメーカー自身でもあるのだ。
そしてそれを止めるのもまた、ホールとメーカーに課せられた義務なのである。
いや・・・
もう考えるのはよそう。
俺がどれだけ考えても時代の流れには逆らえないのだ。
必要なものは生産され、不要なものは淘汰されていく。
それが歴史というものだ。
しかし、隣で母親に抱っこされている赤ちゃんは、なぜさっきから俺をじっと見つめているのだろう…
なぜ・・・?
はっ…
まさか…
見ているのは俺じゃなくて、実は俺の背後…
黒いマントを羽織って、ガイコツ顔で釜を持ったヤツ…
そんな…
そんなバカなッ…
パチンコ行こ。
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