[6]予定調和という名のパチスロ記 -完結編- [2014/9/23(火)] |
−AM9:10。-
癖になりそうな極悪ホールに到着。
年齢層も高い分、毎日来てればお宝台も拾えそうだ。
そもそもどんな機種があるのかまだ全部を見ていない。
今日はまず全体の機種と台数を把握しておこう。
早速誰もいないシマを我が物顔で徘徊していると、いきなり衝撃的な台に遭遇した。
それは大都技研の機種、『ンゴロポポス』。
実物を見るのは初めてだ。
マイホや地元の有名店には一台も設置されてないのだ。
「すげえ…このサイトの画像でしか見たことないぞ」
もう新台…いや、神台を見ている気分だった。
記憶では、大都のゴッドと言われているらしい。
しかしバラエティにポツンとあるこのンゴロポポス。
明らかに危険度大だ・・・
なんて思いながらも、頭で考えるより先に俺の右手は諭吉をサンドにぶちこんでいた。
ずっと打ってみたかったのだ。
ここで見なければ存在すら忘れていた台だ。
軍資金はある。
まずは一回当ててみよう。
しかしこの素っ気ない感じ…
大都技研独特の爆発を秘めた雰囲気を醸し出している。
そして・・・
ジャラジャラジャラジャラ……
ペシペシペシ。
タンタンタン。
ガシガシガシ!
ゴスゴスゴスッ!
−4万円。
いやいや、何も起こらないにもほどがあるだろ!!
当たりそうな演出が一回もきてないし、熱そうな演出すらもきてないぞ!!
いうか千円で20Gくらいしか回ってないだろこれ!!
どうなってんだ!!
ピッピッピッピッ(スマホで検索中…)
パッ
なになに?
〜〜〜〜〜
●単発率が普通に高い。
●コイン持ちが1K約21Gとかなり極悪仕様でみるみるうちに野口が消える。
●最初の数セットの壁を乗り越えられないと、天井の恩恵を全く受けられない。
●基本、プレミアフラグ待ち。
〜〜〜〜〜
なんだこれは・・・
まるで欠陥スペックじゃないか・・・
実際の打ち手のレビューは・・・
なになに?
〜〜〜〜〜
●5号機の規制とはなんなのか。
●大都信者の俺でもこれは無理。
●こんなの検定通すなよ。
●殺された。
●コイン単価5.8枚は異常。
●大都やりたい放題だな。
〜〜〜〜〜〜
なんだこれは・・・
というか、天井5万なら特化のひとつも付いてこなきゃおかしいだろ・・・
ん??
天井!?
そういやこの台、前任者が100Gヤメしてるならもう天井こなくちゃおかしいぞ?
まさかリセットされてるのか!?
そして追い金すること4千円。
天井が発動。
しかし淡々と駆け抜けたその獲得枚数は、ジャグラーのビッグ一回分にも足らない枚数だった。
「弱チキ2回と強チキを1回…さらに強チャンス目もきたけど何も起こらなかったぞ・・・」
どうなってんだ!!
ピッピッピッピッ(スマホで検索中…)
パッ
強チキ以下での上乗せは0.6%〜5%
なんだこれは!
プレミア以外はカス扱いじゃねえか!
もう1回当ててやる!
こうして怒り心頭でゴスゴス回すこと400G。
小役履歴にリプレイが3連し、ピカピカと光り始める。
なんか熱そう…
そして・・・
これはおそらく4連で一発ツモ・・・
5連で複数セットが確定してるパターンだろ!
というのは気のせいだったようで、またもや何も起こることなく単発という地獄の結末に。
100Gほど回してヤメ。
なんちゅう台だ・・・
7万近く使って見せ場がリプ連一枚だけとは・・・
本当に恐ろしい台だンゴロポポス・・・
そういや、よく見れば名前も悪魔じみている・・・
魔界の帝王サタン。
大公爵ベールゼブブ。
皇帝アスタロト。
大魔王ンゴロポポス。
全く違和感がない名前だ。
しかし今日の俺はここでは終わらなかった。
まだ逆転の期待を込め、そのままホールを移動。
こんな負けではあきらめきれない。
そんな強い思いを胸に、新台のガロで逆転するため近くのデカいホールへ。
んが・・・
書くことすら思い当たらないほどに、何も起こることなく何も当たることなく6万円以上が消失。
「俺、今日2回しか当ててないんだけど・・・」
本日の収支。
-13万から先は覚えていない。
■ 記憶その5 ■
8月下旬。
スマホのメールを使ってコツコツと書いていた記事。
仕事の休憩時間や寝る前に少しずつ書き足しながら、いよいよ完成というところまで迫っていた。
「第9回は早めに掲載させたい…」
そんな思いもあったからなのか、いつもより頑張っている俺がそこにいた。
しかし・・・
仕事から帰宅したある朝方に、それは起こった。
記事を編集して読み直し、いつも通りに保存ボタンを押したその瞬間・・・・・
ぷしゅ…
「あれ? なんで急に画面が真っ白に・・・?」
パッ
〈このメールに本文はありません〉
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例えるなら・・・
水の中に1分しか潜ってられない男が、限界1分目にやっと水面で呼吸をしようとした瞬間…
グイイッ!とさらに足をつかまれて、水中に引きずり込まれる気分に似てるってぇのは・・・
どうかな?
時は動き出す。
グラッ…
「バカなッこのスマホ!まるで空気を吸って吐くように!HBの鉛筆をベキッとへし折る事のように!記事を消去しているッ!すでにッ!」
と・・・
ある夏の朝に起きた、目を疑うような惨劇。
指先が少し濡れていたからなのか・・・?
シャワシャワシャワシャワ…
チリーン…
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