[2]専業と兼業の立ち回りの違い/ガリバーのサラリーマン時代の立ち回り [2017/5/11(木)] |
《サラリーマンと専業の違い》
「専業だからそれで勝てる」
よく期待値理論や立ち回りについて話すと、サラリーマンの方からはこういったお言葉を頂戴します。
「サラリーマンだろうが専業だろうが勝つための方法は一緒」
これは、専業・サラリーマン時代と共に勝ってきた自分の実体験からの反論。
期待値を追うというのは、勝つためには必須のことであり、サラリーマンだから期待値は関係ないということはありません。
ただし、サラリーマンならではのメリット・デメリットがあることも事実なので、まず先に専業とサラリーマンの違いから。
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『専業』
●長時間稼働出来る
●朝一、台の確保が出来る
●持ち玉比率で優位に立てる
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『サラリーマン』
●稼働時間が限られている
●朝一から行けない時はすでに良台を取られている
●持ち玉比率が圧倒的に不利
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まず、サラリーマンの方が一番気をつけなければいけないのが「稼働時間の短さ」。
どういう意味で気をつけるのかというと、稼働時間が短いということはそれだけ「期待値の収束に時間がかかる」ということです。
せっかく期待値理論を始めたのに途中で挫折したり、「専業じゃないから無理…」となりやすいのはここにあります。
以前にもお話しましたが、期待値とは試行回数の多さにつれて収束していくもの。
当然、毎日フル稼働出来る専業と、週に2〜3回しか打てないサラリーマンの方とでは、収束までの時間が何倍も変わるでしょう。
単純に専業の一ヵ月分を、サラリーマンの方は半年かけて収束させるという感じです。
そういった意味で、私自身もサラリーマンの時は「期待値は長い目で追う」ということを意識して立ち回っていました。
ですので、その日単位の収支は専業である今以上に気にしていませんでした。
限られた時間の中では負けるのも当たり前、くらいの気持ちです。
次に、良台の確保という点。
これは正直、専業に軍配が上がってしまいます。
朝一から行ける専業に、アフター5からのサラリーマンでは太刀打ち出来ません。
しかし!
この点に関しては、実はサラリーマンの方にも大きなメリットがあります。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、「低設定濃厚台を打たなくて済む」という点です。
ある程度稼働のついた台ならば状況も見えてきているはずですし、後述する「お店自体の状況」も把握していれば、余り台に高設定がないこともわかるはず。
期待値収束の話に戻りますが、いくら長い目で見ると言っても結果が早く出てほしいのが正直なところ。
そのために最も避けなければならないのが、期待値マイナスの行為をすること。
専業であれば、一日短い時間だけ設定1を打ったところで次の日から設定6を打てばすぐにプラスに持っていけます。
しかし稼働時間の短いサラリーマンにとっては、限られたたった一日を期待値マイナスに費やしてしまうと、それを取り戻すためにさらに時間を奪われることになります。
サラリーマンの方が本気で勝つためには、まずはこういったリスク回避が必須だと個人的には思っています。
最後に持ち玉比率の話。
ぱちんこでは特に気にしますが、もちろんパチスロでも重要なこと。
ぱちんこの方がわかりやすいのでさらっと説明しますが、よくあるボーダーラインというのは稼働時間によっても左右されます。
換金ギャップがある場合、いかに現金ではなく持ち玉で長く打てるかで期待値が決まります。
「ボーダー20回転/k」などと雑誌やネットで書かれているのは、ほとんどの場合6時間以上打てる時のボーダー。
同じ20回転/kでも、21時から現金投資だとマイナスになってしまうこともあり得ます。
同じことがパチスロにも言えて、極端な例を一つ。
仮に6枚交換のホールで機械割105%の台を21時半から打つとします。
頑張ってぶん回したとして、閉店まで1,400G程。
機械割通り出たとすると、
1,400G×3枚=4,200枚←IN枚数
4,200枚×105%−4,200枚=210枚←理論上プラス差枚数
アイムジャグラーの設定6などだと、理論上の初期投資枚数が189枚=3,780円。
差枚は+210枚なものの、6枚交換の場合は換金ギャップで金額的には3,500円。
3,780円−3,500円=−280円。
あら不思議。
機械割105%でも負けてしまいました。
ここまで極端な例はさすがに少ないと思いますが、それぐらい換金ギャップは短時間勝負のサラリーマンの人には不利なもの。
余談ですが、貯玉・貯メダルをする人が意外と少ないのも、これを気にしていない人が多いからですね。
以前にも書いた、気づかぬうちに実はマイナス期待値のことをしていた、なんてこともあるので気をつけたい点です。
さて、ここまで長ったらしく能書きを垂れてきましたが、次は、実際に私がサラリーマン時代に行っていた立ち回りをご紹介していきます。
《サラリーマンガリバー立ち回り〜準備編〜》
さっきからサラリーマン言ってますけど、ゴルフのレッスンプロってサラリーマンでいいのかな?
なんていう疑問はさておき、時間等に制限があるサラリーマンこそ、専業以上に「店状況の把握」が重要になってきます。
この言葉も、度々私の連載内で出てくる言葉ですが、パチスロで勝つためにはこれこそ最重要ポイントと言っていいでしょう。
簡単にまとめると、
●お店が高設定を使っているか?
●リセット状況は?
●客層のレベルは?
ベタですが、これらをきちんと把握しておくことが大事です。
ちなみに私は、打つ時間を少しでも長くしたかったので、まずは職場周辺のホール上のチェックから始めました。
いつも通りの手順を説明すると、
@Aタイプに設定が入っているのか?それは設定6なのか?
AAT・ART機はリセットしているか?深いハマり台はどうするのか?
Bカチカチ君使用者、データを見る時に何を見ているお客さんが多いか。
最初の一ヵ月程は勝敗は気にせず、これらをチェックする日々。
Aタイプに固執するのは、好きなのはもちろん、投資のかかりやすい当時のAT機にて短時間で勝つのは難しかったからです。
実際に職場近くのホールを例に挙げると、
@ジャグラーには設定を入れている。しかし、アイムのみ設定6でマイジャグ・ハッピーなどは中間設定濃厚。
AAT・ART機はほぼベタピン据え置き。5スロも同じく。
B上級者はほぼ皆無。データも履歴を中心とした波やオカルトで決める人ばかり。
こんな感じでした。
一つずつ説明していくと、まずデータからジャグラーには高設定があると推測。
短い時間ながらも高設定履歴の台を打ちながら、ぶどうや単独REGなどをしっかり数え、データとしてまとめていく。
すると、ある程度データが集まるとアイムジャグラーのぶどう確率は設定1〜5よりも上の数値なものの、マイジャグの単独REG確率は高設定域には全く足りず。
ハッピーのチェリー+REGも同じく。
ここで一つ決め打ち。
【アイムには設定6があるが、その他のジャグラーはあって中間まで。】
よって、アイム以外は打たない。
これにより、このお店ではアイムジャグラー設定6狙いが基本となりました。
また、このお店にはアイム系が4台あったのですが、据え置きは基本的には無し。
マイジャグの推定中間設定も含めると、その日の当たり台はジャグラー全15台中2台まで。
こういった癖も覚えておきました。
続いて、サラリーマンと言えば期待値稼働(ハイエナ)も必要不可欠。
前日の最終G数を覚えておき、翌日宵越しが発動しているか、ゾーンにずれが生じないかなどを随時チェック。
ここで大事なのが、5スロなど低貸しもしっかり見ておくこと。
ここだけの話、サラリーマン時代の期待値稼働収支は5スロの方が良かったんです。
低貸しでも塵も積もれば…という点では、ものすごいお宝台が落ちていることもありますし、ライバルも少ないのでおすすめです。
最後に、最も重要なのが客層レベル。
これは全く違うお店の話ですが、明らかに高履歴なジャグラーが落ちていても打たないホールもありました。
なぜなら、そこのお店の客層レベルが高いのを知っていたから。
客層レベルが高いホールでは、4,000G回っていようが5,000G回っていようが、捨てられているからには低設定の要素があったはず。
もちろん高設定の可能性もありますが、わざわざリスクを冒す必要もありません。
反対にお店に高設定があることを知っている前提であれば、周りのレベルが低い環境ならば積極的に打つこともあります。
そのためにも台の挙動はもちろん、他のお客さんの観察も大事です。
また、そのお客さんのレベルがわかっていれば、まだ粘るかそろそろやめそうかなどもある程度わかるので、「少し待ってみる」「もう帰ろう」などと、次への行動も決めやすくなります。
これで準備が整ったところで、次はいよいよ実戦編へ!
昔のことですし細かくは書かず、3日分ほどちゃちゃっと書きましょう。
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