[3]二見的、開店前の並び合戦 [2017/5/3(水)] |
【エピソードB : 常連さんの死は無駄にはしない】
またまたまた大学生時代の話。
舞台となるホールは、
第23回連載での「二見りょうの歴史」のエピソード2で登場するホールです。
この日はグランドオープン後初となる雑誌イベント。
そしてその雑誌イベントの信頼度が高かったこと、ホール状況が良かったことから、朝一の並び人数は300くらいでした。
ちなみにこの日の二見の並び順は先頭。
第23回記事のエピソード1にて、トリックモンスターで25000枚を取り損ねた友人I君が2番手。
他に友人4人と、計6人の友人で徹夜しました。
その後ろは常連さんが5人ほど。
常連さん達とは仲良くなっていたので、朝まで友人や常連さんと談笑したりしつつ時間を潰していました。
そして開店前。
このホールは、まず入場15分前くらいに一つ目の扉を開放し、店内の玄関スペースみたいなところまで入場する仕組み。
図で表すとこんな感じ。
まずは右の入り口の外に並んでいて、15分前に玄関スペースへ入場し、開店時に上の扉から突撃するということですね。
して、開店15分前となり、玄関スペースへ入場。
とここで、それまでは綺麗な列になっていたものの、何故か列が乱れて玄関スペース内に人がゴチャつく状況に。
特に玄関スペースの右側に人の塊が出来ており、激アツイベントというともあってか、かなりの殺気を感じます(笑)
すると、その殺気を感じた常連リーダー的存在、通称「帽子の兄貴」が、「これ、恐らく開店と同時に一気に突っ込んで来る気でおるぞ」と後方の動きに警戒をする一言。
この時、エピソード2での恐怖が一瞬蘇りましたが、さすがに先頭付近なだけに、友人や常連さん達には影響がないだろうとタカをくくっていました。
ところが帽子の兄貴は、「この感じからして、右方向からかなりの圧力がかかるはずだから、俺らが左から押し込んであげるでその隙に入場しなさい」とのこと。
ん、でも待てよ。
仮にそうなったとしたら、常連さん達は入り口方向から左の方へ弾き飛ばされて入場が遅れるのでは。
さすがにそれは出来ない、自分達だけ生き残るなんて。
何か他に方法はないかと考え、「皆でこの局面を乗り越えるにはどうしたらいいか?」と、僕達は常連さん達に訴えました。
しかし、帽子の兄貴は言いました。
「ダメだ、もう時間がない、俺たちのことは構わずに行くんだ」と。
その直後に開店時間となり、ホールへの扉が開放。
と同時に、帽子の兄貴が言っていた通り、信じられないくらいの圧力が右方向からかかる。
僕の左側には、常連さん達がラグビーのスクラムを思わせる様な形で精一杯入り口方向へ押し込んでくれている。
ポンっ!!!
炭酸で飽和状態になったシャンパンのコルクの如く、左右からの圧力により入り口からホールへ向けて勢いよく飛び出す二見。
「帽子の兄貴〜!」
絶叫する二見。
「行け! 振り向くんじゃない!」
最早姿の見えない帽子の兄貴と常連さん達。
「うおーーーーー、みんな! 常連さん達の死を無駄にするんじゃね〜ぞ〜!」
と、涙を全力でこらえつつ、友人達を鼓舞する先頭入場二見。
したらばなんと!!!
2番手入場のトリックモンスターで25000枚を取り損ねた友人I君が、入場直後にまさかの転倒。
言い訳は、ビーチサンダルだったからとのこと。
何やってまんねん(涙)
次々と抜かれるI君。
二見は無事狙い台のハナハナスイカバージョンを確保で、40kほどの勝利!
後から何とか入場してきた常連さん達も、なんだかんだで狙い台を確保出来ていました。
めでたしめでたし。
あ、めでたくないことが一つあった。
その転んだI君のみ、追い抜かれたお客に狙い台だったゴルゴ13を取られて確保出来ず。
ちなみに、そのゴルゴ13。
恐らくバッチリ設定6で、25000枚ほど出されておりましとさ。
トリックモンスターと合わせて50000枚(ミリオン)を取りこぼした男、I君の悲しいお話なのでした。
完。
今回も最後までご覧頂き、ありがとうございました!
次回も宜しくお願い致します!!
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