[2]有機ピエロとダマし合う [2013/10/4(金)] |
「先光りだと醍醐味を味わえないんだよな」
4回目のボーナスでやっとリーチ目を拝む事ができた。
その後もリーチ目を待ちながら打ち続けるが、なかなかリーチ目が停止しない。
要するにボーナスを引けないのだ。
フッと気が抜け、リールを視認せずにボタンから指を話した瞬間にガコッと音が鳴った。
「ヤラれた…」
これだ。これなのだ。
見事にリーチ目が停止。
しかし、ボタンを押しっぱなしにする楽しさを味わえなかったではないか。
過去に一度や二度ではない。
同じ事が何度もある。
ひたすらリーチ目を待っているのに、気を抜いた瞬間を狙いすましたかのように告知ランプが点灯するのだ。
これに対し、今日はついに手を打った。
対処法を実践したのだ。
気を抜いた瞬間にリーチ目が停止する。
だから気を抜いてはいけない。
しかし相手はそれを見越し、こちらが気合いを入れている間は告知ランプを点灯させない。
思い返してみよ。
今日の最初の3回のボーナスは全て先告知だったのだ。
俺はリーチ目を待っていたのに、それをさせてもらえなかったではないか。
「気が抜けたフリ作戦」作戦発動だ。
俺は常にリールに神経を集中させて打っている。
そこで、気が抜けたフリをしてリールを止めれば、ピエロもついうっかりランプを点灯させてしまうに違いない。
ではどうやってそのフリをするか。
ここは仕方ない、リーチ目は捨て、適当押しで止めるのだ。
さらにピエロの意表を突いて逆押しだ。
そう決めると、ロクにリールも見ずに逆押しで止めてみた。
「ガコッ」
「ウソっ!」
見よ。思った通りではないか。
見事ピエロを騙してやった。
いやこれは嘘ではない。
本当の出来事だ。
逆押しにした1ゲーム目で告知ランプ点灯である。
作戦を実行した俺の方がびっくりした。
事実、ジャグラーではこういう事が多い。
しかしピエロもさる者、学習能力が高いと見え、同じ手は二度と通用しない。
これもまた過去に何度もある。
その後は再びリーチ目狙いで打ったが、案の定ボーナスを引けない。
そこでまたしても打ち方を変えた。
再び気を抜いたフリをして順押しで適当に止めてみる。
すると30ゲーム程打った所でキタ。
やはり…。
ここで俺の立てた仮説は確信に変わった。
このピエロは生きている。
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