投稿日 |
2015/1/25 |
投稿者 |
春川亭三七 さん |
年代 |
30代 |
性別 |
男性 |
職業/立場 |
サラリーマン |
パチスロレベル |
中級者 |
●感性に理論を持ち込む
「AKBなんて大したアイドルグループじゃない」っていう人がいるとする。
けど実は、そんな人が「モーニング娘。」が大好きだったりする。
生粋のベジタリアンからしたら、「お肉」を食べる人の感覚は信じられないのだと思う。
酒が好きな人がいて、嫌いな人がいて。
愛煙家がいて、嫌煙家がいる。
好きになるのも嫌いになるのも何かきっかけがあるものだが、つまるところ2元論で「好き」「嫌い」を語る場合には、大抵その人の「感性」にゆだねられる部分が大きい。
感情論はコントロールをつけにくいものだと思う。
例えば、恋人に対して束縛が強い人がいる場合、それは「好き」という感情のコントロールが過剰だ。
傍に、片時も離れずに傍にいてほしい、置いておきたい、と思う感情はやはり「思考」という持ち物を持った「動物」の「人間」にとっては、異常だと言わざるを得ない。
ゆえに、感情論に対して理論を持ち込んだところで、その思いは伝わらないことが多い。
感情を理論武装しても、相手は理論の部分で戦っていないのだから、感情を看破することは到底できない。
実は、ぱちんこ・パチスロに対する批判は、この感情の理論武装というものが大半だ。
よく目にする、耳にする批判のほとんどは、「嫌い」から始まっている。
「嫌い」を正当化するために理論武装して、相手の痛いところをつついてくるわけだ。
しかし、「嫌い」という感情を「うるさいから」「照明が目障りだから」という事を言っても相手にされないから、「そもそも3店方式は違法だからなくせ」とか「納税もしてないやつが勝った負けたで騒ぐな」と、「嫌い」を理論武装する。
ただし、「批判」という意味では「うるさいから」のような感情論批判の方が業界的には痛いのだ。
●軽く歴史を紐解く
先の記事「
7号業界の展望」でも触れたことだが、業界は進歩している。
昔は、本当にそれはそれは、今と比べてずっと後ろめたい業界だった。
ホール店員さんがどう考えても「その筋の方」か「くさい飯を食ってきた方」にしか見えないようなホールもたくさんあったし、法に触れているようなことを「メーカー」がしていた歴史もある。(当時はギリギリセーフだった)
某メーカーの偉い人が刑事事件に巻き込まれたこともある。(もちろん被害者側で)
そういう後ろめたさを払しょくするために、業界はいろいろ努力をしている。
それが多少ななめ上を向いていたとしても、「業界イメージの回復」というのは今でもこの業界の大きなテーマだ。
業界草創期のパチスロ台を是非googleなどで検索してみていただきたい。
「コインを入れる」「レバーをたたく」「リールが回る」「コインが出る」という事以外の一切の機能を排除した、無機質ななんか四角いものが鎮座しているはずだ。
そしてその台が置いてあるホールは、上述したような店員がいるわけだ。
さらに、今より喫煙に対して寛容かつ煙草に対する憧れの強い時代だったが故、紫煙くゆらせ、なんか眉間にしわ寄せながらガシガシリールを回している人たちが跋扈していたのだ。
心臓に毛が生えている位の神経がないとなかなかいけない…。
でもそのままの環境だったら、ここまで大きな産業には発展していないだろう。
確かに、今でもグレーな部分はある。
法整備が必要という意味で。
ただし、それを「えい!」「やー!」で解決できるほど根が浅くない。
簡単にその土地を掘っても、解決の糸口が見えてこないのだ。
だから、メーカーもホール事業者も警察庁も、慎重なのだ。
その話題に触れることに。
●後ろめたいからこそ…
それがいけないことと分かっていてもやってみたい、という欲求を抑えられない時がある。
中学生の頃に、レンタルビデオ店の奥の奥に隠された一角がなんなのか気になったことはなかっただろうか?
興味本位で未成年の頃に酒やたばこに手を出したことはないだろうか?
風営法7号業界は、そういう位置付けだった。
それを、少しずつお天道様に背を向けずにいられるような業界になろうと努力してきた。
今もしている。
業界に従事している人は、メーカーの開発者も、メーカーの販売営業も、ホール団体も、各ホール経営者も、皆より良い環境にしたいと考えている。
「ただ、ありのままのわたしを認めて!」なんて女子中学生みたいなことは言わない。
「好き」になってもらうために努力しているのだ。
●軽々しく「やめろ」という風潮…
「やめろ」「やめろ」と騒いでいる方々は、その先のことも考えているのだろうか?
そこで働いている人たちの仕事や将来は?
その施設・設備に関わる人たちの仕事や将来は?
そういうことも含めて議論すれば、簡単に決断なんて下せない。
やめるのは簡単かもしれないが、始めるにはさらに大きなエネルギーがいるのだ。
そういう意味では、7号業界ももちろんそうだ。
「廃止!廃止!」と騒ぐけれども、本当に業界がなくなったら、メーカーだけではない沢山の業種の会社が潰れる可能性があり、たくさんの人が職を失う可能性を鑑みてほしい。
縮小傾向、斜陽産業だといわれても、いまだトータル19兆円もの経済効果がある業界なのだ。
「なくせ! やめろ! きらい!」
いいでしょう。
万人に好かれる業界じゃないのは重々承知だ。
それでも「アミューズメントで世界を変える!」と意気込んでいる人たちがたくさんいるのだ。
建設的な批判は大いに成長を助ける。
「なるほど!」と膝を打つことがある意見はガンガンするべきだ。
しかし、感情論だけの批判は何も生まれない。
人によっては「はいはい。」で流されてしまう。
その深淵に「建設的な批判」が隠れていたとしても、感情が先立ちすぎていいことはひとつもない。
だから、ただ感情論だけで批判をする前に、一度考えてみてほしい。
それをみて傷つく人がいるかもしれないと。
本当にそこになにか新しいアイディアが生まれるのかを。
ちなみに筆者は、AKBは露ほども興味はないが「ぱちんこAKB」は大好きである。
了
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