皆でホールを出て、向かうはいつもいつも通っていた当時のたまり場であった汚い安い居酒屋。
まだ存在するか不安ではあったが、居酒屋はまだ営業していて、入店したときには軽く泣きそうになった。
とりあえず席について乾杯。
自然と一人ずつ、この数年の報告をしていく。
皆がそれぞれの人生を歩んでいる。
大手広告会社に勤めている者もいれば、未だに夢を追いかけ続けアルバイトをしている者もいる。
田舎に帰って家業を継いだ者もいれば、公務員になって安定した生活を送っている者もいる。
私のように社畜と化して企業の犬となり、吠えていいのは「はい」と「Yes」、そんな者もいる。
同じ大学を出ている人間が、その後、歩んでいる道がこれだけ全く違うのは本当に不思議で面白いことだと思う。
ただ、何が正解で何が不正解だとは思わない。
大手広告会社に勤めている者にも悩みはある。
アルバイトしている者も悩みもあるが、それ以上の夢と希望がある。
家業を継いだものには受け継いだものを守る重圧がある。
公務員の者は安定と引き換えに退屈があるらしい。
社畜は特になにもない。
兎にも角にも、皆がそれぞれのフィールドで必死に戦っている話を聞いて結構な勢いで心を揺さぶられた。
今年は私も尻尾を振るだけではなく、時には噛み付いてやろうと思った。
がっつりと甘噛みしてやろうと…。
新年早々、そんな熱い気持ちになれた。
学生時代の飲みと言ったら、会話はほとんどギャンブルと女。
しかし、数年たった今、酔っ払って話す内容はどうだろうか。
9割ギャンブルと女。
うん、安心した。
学生時代はスロットばかりやっていた。
学校もまともに行かず、他の遊びもほとんどぜす、旅行もせずにやっていた。
社会人になりたての頃は、もっとあの頃ああしてれば良かった、もっと色々な場所に行っていれば良かった、そんなことを思っていた。
しかし数年たった今、こうやって昔の仲間が集まると、
あの台はこうだった。
あのイベントはどうだった。
あの店は良かった。
あの店員はもっと良かった。
お前が店でけんかしたせいで、お前が店員に手出したせいで。
など、スロットにまつわるいろーんな思い出話が満開の花を咲かせた。
スロットは私たちの青春だった。
時間の使い方に後悔したときもあったが、今になって思えば間違った生活ではなかった。
こうやって何年経っても共有できる思い出がたくさんあるのだから。
そして酒も進み、帰りたくなかったが、所帯持ちが多い今、帰らないのは難しい。
後ろ髪を引かれながらもまた集まることを約束して、数年ぶりのスロ馬鹿達の集会は終わりを告げた。
楽しいの一言だった。
学生時代、私達を繋いでいたものは大袈裟ではなくスロットだった。
スロットをやっていて良かったと、勝った負けただけじゃねーなと、違う形でスロットを好きになった一日だった。
皆さんも、昔の仲間と昔のホールで打ってみてはいかがでしょうか。
上手く言葉では表現できない感情が生まれてくると思います。
久しぶりに会えて嬉しかったし楽しかった。
皆の仕事に対する姿勢、話を聞いて、焦りもし、自分の未熟さを痛感させられた。
共通の趣味を持つことの大きさを改めて感じた。
次に集まれることを期待し、また頑張ろうと思う。
これで終わりです。
家で酒飲みながら少しセンチメンタルな気分になりつつ一気に文字を打ち込みました。
ただの日記で申し訳ございません。
どうぞ本年もよろしくお願いいたします。
未承認スロッターソゲキングでした。
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