読者諸兄御機嫌よう、男爵です。
「あの名機が再び!」
「人気機種の後継機が登場!」
「好評システム完全継承!」
このような謳い文句、スロッタ―ならば何度も目にした事ではないでしょうか。
そして同時に、期待よりも不安が先行してしまう、そんな方も多いのでは?
今回は久しぶりの稼働記事。
時代を生きたあの超人機種のご紹介をしましょう。
スロット紳士こと男爵の体験談を聞いてほしい。
AT機の純増は2枚/1G以下、しかもボーナス出玉も計算に含まれる。
パチスロ台の内規が変更され、今年はそんな台が続々とホールに登場している。
皆さんの周囲の評判はどうでしょう。
もちろん個人の好みもあるし、『番長3』のようなヒット機種も確かに存在します。
しかし全体的に言えば、「期待した程では」という感想が多かったのではないでしょうか。
ホールの状況を見ても、『北斗修羅』『まどマギ2』『バジ3』『ポセイドン』というビッグネームが期待通りの稼働を続けている店はどれほどあるのでしょう。
これは過剰導入という理由もあるし、個人的にもそれぞれ見るべきところはある機種だと思っていますが、結果としては、「期待ほど動かない」機種として認識されているのでは無いでしょうか。
「機種情報を熟知して立ち回ろう」というモチベーションがあまり湧かないことも遊技人口減少の一因。
複雑なシステムを理解してまでの見返りが無い、そんな面倒なことはしたくない、だったら絆を打つぜ、そう判断されてしまっているように思えます。
4号機から5号機に完全移行した時のようだと表現するスロッタ―が多いのも、それまでの過激な性能をもった機種に慣れきったスロッターのギャップが蔓延しているからだと感じます。
そんな時代に登場したのが彼等です。
このキャラクターに見覚えがあるという人は多いでしょう。
少年マンガの有名キャラクターであり、今なおマンガシリーズや関連グッズが展開されている超人ヒーロー『キン肉マン』です。
まぁ、肝心の主人公はパネルにいませんけど。
原作ファンでなくとも、ある程度のキャリアがあるスロッタ―ならば、一時期ホールの目玉機種として使われていた、5号機のART機『パチスロ キン肉マン』のことも記憶されているでしょう。
高めの出玉率とともに、設定6の挙動が特徴的なエクストラ仕様という要素がウケ、朝イチはまずキン肉マンからというスロッターも多かった。
ただ個人的には、競争率が激しすぎて高設定の恩恵にあずかることが全くできなかったことと、パネルに描かれた妙に生気の無いキン肉マンが気になって良い思い出も無いのですが……
続いて、さらなるパワーアップを遂げて帰って来た、という触れ込みの『パチスロ キン肉マン 王位争奪編』。
これが厳しかった。
単純に高設定域の出玉率が下がったこともありますが、煽りまくる演出に対して出玉がついてこない。
そして、ARTにやっと突入したと思ったらマリポーサに負けて100枚すら獲得させてもらえない。
打ち手の心を折る要素が多く、前作のようなヒットは飛ばせなかった。
これも個人的な意見を言えば、演出がやたらうるさいのに全然出ないというストレス仕様に泣いて帰りたくなりました。
幼少の頃に遊んだファミコンで、友人の操るブロッケンマンの毒ガス攻撃にハメ殺されたトラウマが蘇ります。
そして、5号機として三作目となる今回の『キン肉マン 超人タッグトーナメント編』。
初打ちしたホールでは、4台導入されているものの稼動中なのは1台のみ。
新台がすぐに座れる状況というのは喜ぶべきか悲しむべきか。
しかし履歴に注目すると、いずれも一撃離脱のヤメ方でしたが、稼動中のものを含めて3台はプラス領域。
これはひょっとして「ある」んじゃなかろうかと、一番最大ハマりの少ない台に着席しました。
ホールも世相を警戒してか、導入は少なめとなっているが、なんとか奇跡の逆転ファイターとしての力を見せて欲しいものです。
今作でのATへの道のりは「タッグ役」にあります。
タッグ役とは、チェリー・スイカ・レアベル・チャンス目をそれぞれ連続して引いた場合(スイカ成立の数ゲーム後にスイカという具合)に、原作の超人同士が「タッグ!!」と叫んで前兆演出に突入するチャンス契機です。
重要なのは、「他のタッグ対応役を挟まずに連続させる」という点にあります。
例えば、スイカ→チャンス目→チェリー→チャンス目というようなヒキが数ゲーム中にあれば、多くのAT機ではアツい状態になりそうなものですが、本機ではそれほど期待できる場面ではありません。
(状態移行抽選がされているので全くの無駄では無いが)
察しの良い諸兄ならお気づきでしょうが、この仕様は好みがはっきり分かれるものだと思います。
スイカが引きたい!と願っても、先にチャンス目が成立してしまう。
ならば続けてチャンス目を!と思った矢先に、スイカが来る。
こんな状況がザラにあるので、展開によっては非常にストレスが溜まります。
ここからは、男爵初打ち時の心理状態を描写していきましょう。
今回作画はキレイだなー、ディフォルメされた超人もカワイイなー。
おっ! チャンス目でモーストデンジャラスコンビステージに移行したぞ。
ここでもう一度チャンス目が引ければタッグ役で……あぁ、レアベルか。
まぁこんなもんさ。
って言ってたら、アツそうなカットインが出たぞ。
……スイカか、なかなかうまくいかないな。
なんか急にレア役が落ちなくなったな、超人師弟コンビの列車旅行を見守るのにも飽きてきた。
≪ロビンマスク 「タッグ役成立確率は約1/100だ」》
ホントかよ、さっきから300Gくらいタッグ役無いぞ。
おっ! カットインだ、今度こそ頼むぞ!
《スイカ成立》
《超人師弟コンビ「ターッグ!」》
やったぜ!
演出が騒がしい、前兆っぽい動きになった!
連続演出に発展したぞ、……成功!
ここからさらに迷宮のゴールを目指す連続演出だ、……成功!
《友情モード》
またモード移行かい!
チャンスのチャンスのチャンス!
ま、まぁAT機だし、このくらいはね、同じ会社だけにほぼ優出モードだ。
――黄色どまりか、でもなんとかして欲しい。
《??? 「私とタッグを組みませんか」》
おっ、原作にもあったカメハメ師匠とのタッグ結成シーンだな、キン肉マンが投げとばされたぞ。
ここからキン肉マンが相手の実力を認めてタッグ結成になるのか……
《超人師弟コンビステージ》
!?
えっ、終わり?
何これ?
どうなったら良かったんだ?
師匠をブチのめせば成功だったのか。
《はぐれ悪魔超人コンビステージ》
お、おお、チャンスステージだな、ここでレア役を!
《超人師弟コンビステージ》
終わるのはえーよ!
《レアベル》
いや、あと2G早く来い!
むっ、カットイン! レアベル来い!
《チャンス目》
《レアベル》
《スイカ》
《レアベル》
《スイカ》
《レアベル》
《チャンス目》
《スイカ》
お前らいい加減にしろ!
《ロビン 「タッグ役は1/100で――」》
うるさいよ、おまえもう不忍池に落としてやろうか。
《レアベル》
《チェリー》
《チェリー》
……ん?
《2000万パワーズ「ターッグ!」》
よ、よし来た!
しかも最もアツい2000万パワーズタッグ!
(チェリー連でのタッグ成立時のみ各種抽選が優遇されている)
友情モード中さらにチェリーを引いた、これはもう間違いないだろ、頼むぞ!
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