[5]パチスロ昔話〜万枚編+α〜 [ 2019/9/21 ] |
【第4話 : 未承認スロッター誕生への伏線】
時は4号機『北斗の拳』がパーラーを席巻していた頃のお話です。
その人気は凄まじく、設置店では空き台を探すのが非常に困難な程でした。
そうなれば、パーラーは増台に次ぐ増台。
さらには「『北斗』を設置していないパーラーはパーラーに非ず」とばかりに、スロットにあまり力を入れていないであろうパーラーにも設置・増台される様になりました。
その結果、パチスロ史上最大の販売台数である62万台と言うメガヒットに繋がったワケです。
さすがに62万台と言うのは多すぎたのか、今度は供給過多となってしまうワケですね。
これまではユーザーが『北斗』を取り合っていたのですが、今度はパーラーが『北斗』を打つユーザーを取り合わなければなりません。
となると、設定を入れざるを得ないワケですね。
この時期が『北斗の拳』で最も勝ちやすかった時期ではないでしょうか。
私も必然的に『北斗』を良く狙う様になりました。
ちなみに、4号機『北斗の拳』とはこんな機種で……
って、『北斗』に関しては説明不要ですよね。
そんなある日の事。
開店ギリギリにN店へ。
優良店であるN店は休日ともなると多くの人が並んでいました。
並んでいる人の多くは『北斗』狙い。
開店ギリギリに訪れれば、『北斗』は確保出来ないでしょう。
実はこの頃、私は『北斗』に少々飽きていたんですね。
そんなワケで朝は少しゆっくりしていたのです。
『北斗』に設定を入れたシワ寄せは他の機種に及びますので、私自身は勝ちづらい状況。
N店もご多分に漏れず同じ様な状況です。
よって、お昼頃には結構な負債を抱えていました。
万枚出したのは過去の話。
この時、小遣制の私が自由に出来るお金は決して多くはありませんでした。
これはイカンと思い、真剣に高設定台を探すコトに。
真っ先に向かったのは『北斗』のシマ。
この時間になると、チラホラと空き台も見えてきました。
空き台の中で、比較的初当たりが良さそうな台に着席。
打ち始めるとレア役が軽い。
程なくBBに当選するのですがショボ連で終了。
その後もレア役はやたらと軽く、BB後の高確移行も優秀。
継続に恵まれなかった為大きな一撃は無いものの、メダルは順調に増えて行きます。
引き続きレア役も高確移行も優秀。
これは「ツモった」とブン回し開始。
その後は昇天もあったりし、メダルはバケツへ。
万枚も射程圏内となってきましたが問題は時間。
この時も門限は午後6時。
N店から自宅までは約10分。
メダルを流す等を踏まえれば、午後5時40分にはヤメなければなりません。
しかし、タイムリミット寸前にBB突入。
このBBが思いの外伸び、タイムリミットを過ぎてしまいました。
ここで、嫁に「帰るの少し遅れる」のメール。
嫁の返事は「いいよ〜」との事。
BBが終了し、メダルを流すつもりだったのですが「クレジットだけ」と回すとナントBB当選。
このBBはショボ連で終わるも、またもや「クレジットだけ」と回すと今度は高確へ。
「高確がヌケるまでは…」と打ち続けます。
ところが、今度は高確がヌケたであろう所で中段チェリー。
となると、32Gは回さないといけません。
ここで、嫁から「まだーーー?」とのメール。
私は「もうちょっと待って」と返事。
「ご飯は?」との嫁からのメールには「何か買って帰る。 ちょっと遅くなるかも」と返信。
嫁からは「分かった」とメールが帰ってきましたので、少しですが時間が取れました。
が、時間が取れたと言っても1時間かそこらでしょう。
私自身は少し飽きていた『北斗』とは言え、設定6濃厚となれば話は別。
しかも、万枚が目前に迫っていますのでブン回しに掛りました。
その後も設定6(推定)のポテンシャルを存分に発揮。
メダルは順調に増えて行きます。
その最中も、着信を告げるバイブが数分毎に携帯へ。
高確率で嫁からの「まだーー?」メールだと思い、確認する事なくブン回し。
暫くして、メールにしては長いバイブが携帯に。
確認すると、メールではなく嫁からの電話でした。
あわてて店外に出て電話に出ると嫁は怒り心頭。
「ゴメン、今から帰る」と返事しました。
メダルを流すと、約9800枚。
万枚には惜しくも届かず。
閉店まではまだ時間はありましたので、打ち切れれば万枚は行っていたと思います。
でも、万枚より嫁の方が怖いです(笑)。
〜当日談〜
嫁が怒り心頭なのは分かっていましたので、何かお土産を買って帰り、機嫌を取らなければなりません。
N店の近くには百貨店がありますが、すでに閉店後。
仕方なしに、コンビニで『ハーゲンダッツ』を買って帰りました。
それも、そのコンビニに置いてあった全種類を、です。
私 「ただいま……」
嫁 「遅い!!」
私 「ゴメン……」
嫁 「こんな時間に帰ってきても晩ごはん無いで!」
私 「うん。 帰りにコンビニで買ってきた。」
私 「そんで、コレ(ハーゲンダッツ)買ってきた。」
嫁 「こんなに? 冷蔵庫入れへんのにどうすんのっ!!」
とか言いながら、嬉しそうに冷蔵庫にスペースを作っていました。
私は嫁がアイス好きなのを知っているんです。
おかげで、「もうスロット禁止やからな!」を覚悟していたのですが、「今度やったら禁止やで!」に格下げになりました(笑)。
以上、『北斗の拳』で推定設定6を後ツモしたものの、嫁からのプレッシャーで万枚出せなく、しかもスロット禁止令まで覚悟したのですが『ハーゲンダッツ』のおかげで禁止は免れたお話でした。
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