皆さんこんにちは、スロ吉れっどです! ここでライターとして執筆し始めて約2か月が経ち、パチスロコラムを書くことにも徐々に慣れてきましたが、読者の皆さんに如何に「読みやすく、面白く、為になるようなパチスロコラムを書くか?」は、今でも永遠の課題となっております。 私がライターとしてコラムを執筆するまでにおこなっている事は、 @コラムのネタ集め(思いついたパチスロネタを挙げていく) Aネタを精査し、広がりが持てるように内容を検討 B実際に執筆していく C執筆したコラムの見直し D記事納品 といった感じです。 どんな仕事や業務においても、やるべき段階というものは存在しますよね。 今回の語りは、それに付随した内容として、「メイン業務」に関するお話をしたいと思います。 【スロ吉れっどとメイン業務】 今回のお話は、パチスロ開発におけるメイン業務を、初期段階から完成段階まで具体的に書いていきたいと思います。 なお補足として、ここでのお話はあくまで私がおこなってきた業務なので、他メーカーでの同業種のやり方とは違う部分もあります。 とは言え、大体は同じような業務だとは思いますが。 ************** [1.版権や題材の調査] 企画職の方なら必須事項ともなりますが、メイン職でも作る機種の版権や題材の内容は一通り把握します。 主にやることとして、その版権や題材の動画などのアニメを視聴し、どういった内容なのかを理解します。 これをやることにより、チーム内での意見出し等の会議でアイディアを出すことができるからです。 ************** [2.メイン仕様書を作成] 企画がどういったゲーム性を盛り込みたいのかを基に、出玉・配列作成メンバーと共に会議をおこない、スペック(機種の出玉性能やゲーム性)と呼ばれるものの方向性を決めます。 決まったスペックをメイン仕様書に落とし込み、メイン仕様書として作成します。 メイン仕様書には、配列・配当・抽せんデータ・停止制御・出玉ゲーム性のフローなどが分かるようになっております。 ************** [3.試作プログラムを実装] メイン仕様書を基に、実際のメインプログラムとして試作プログラムを作ります。 この段階でのプログラミングは、とりあえずメイン仕様書の通りに、ある程度動くモノとして実装していきます。 なので、メインプログラムの中身のコードとかは汚く、見づらく、デバッグも完ぺきではないので、バグが起きたりする可能性があります。 ************** [4.デバッグプログラムを実装] [3]での試作プログラムにデバッグ機能を兼ね備えたプログラムを実装していきます。 以前フラグROMについてお話したかと思いますが、強制的にフラグ(役)を設定できたり、ボーナスを短縮させたり、特定の状態に強制的に移行させたり、デバッグを容易にするために実装します。 ************** [5.二次プログラムを実装] 機種制作の過程においては、社内での面白みチェックなどの評価会で、ゲーム性の変更だったり、スペックの変更などは当たり前に起きてきます。 二次プログラムでは、そんな変更になった部分を修正していく段階となります。 基本的にゼロから作り出すというよりは、試作段階+デバッグ機能がついたプログラムをベースに改良していく感じです。 ************** [6.プログラム整理&デバッグ] 二次プログラムが仕上がっている段階では、機種制作も大詰めとなっており、よっぽどの事が無い限りはゲーム性やスペックの変更はありません。 この段階になるとメイン業務もある程度落ち着いているので、プログラムの整理をおこなっていきます。 整理の内容としては、効率の良いコードの記述による容量圧縮だったり、プログラムの見やすさのためにコードやコメント整理などをしたりします。 また、仕様がほぼ変わらない段階なので、デバッグ業務もここで一気におこなったりします。 ************** [7.最終版プログラムを実装] 最終版プログラムとは、型式試験に持ち込む、言わばFIXされた状態のものです。 この段階では、抽せんデータ・停止制御・ゲーム仕様など、全てのスペックは最終調整されたものが組み込まれており、かつ、デバッグなどによってバグが一切ないプログラムとなります。 フラグROMのようなデバッグ機能も当然取り除かれたものです。 ************** [8.申請書類作成] 保通協と呼ばれる型式試験に持ち込むための書類として、申請書類を作成します。 メイン業務担当者は、主にメインプログラムに関する項目の書類作成やチェックをおこないます。 はっきり言ってかなりのボリュームがあります。 なので、[7]の最終版プログラムの実装と同時に、ある程度の期間をかけて書類作成の準備をしたりします。 ************** [9.保通協への型式試験] 保通協へと型式試験に必要な機材や申請書類などを持っていき、ヒアリングをおこない、受理されると、そこから遊技機の試験開始となります。 ************** [10.デモROMの作成&試験適合待ち] 保通協への型式試験が受理され、適合の結果を待っている間に、ホールなどへの営業用として、デモROMを作成します。 言わば、機種の良いところをアピールするための専用のROMです。 これを用意しておくことで、販売促進がある程度見込めます。 とは言え、営業さんの力にかかっていますが。 ************** [11.不適合] 不適合の通知が来た場合は、不適合とされる内容が同時に知らされます。 大抵は、「試験での出玉率が規則外」での不適合が多いですが、中には凡ミスでの不適合もあったりします。 不適合時は、不適合内容を直し、再度申請をします。([9]に戻る) ************** [12.適合] この段階で一通りの機種開発は完了となります。 保通協から「適合」の連絡を受けたときが一番の一息ポイントになります。 やっと終わる。。。 以上がパチスロのメイン業務の流れとなります。 昨今では、パチスロの出玉管理がサブ基板からメイン基板に移行したこともあり、メイン職というのは重宝される役職になっています。 その分、業務の大変さはありますが。。 「パチスロ開発においてメインは花形職!でも大変!」 今回のコラムはここまでにさせて頂きます! それでは皆さん! レバーに魂を込めて…Good Slot Life! 【 元開発者はかく語りき 】 メニューへ
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