皆さま、どうも! シロクマ教授です。 10月になりましたので、まずは簡単に9月の収支の方をご報告させていただきたいと思います。 9月は、稼働日13日(7勝6敗)に対して、+3585枚でした。 しかし10月に入ってからの3連休で、 ●凱旋・ハーデスの天井狙いからの爆死 ●政宗天井付近の奥州ボーナス単発 …を喰らったりと、−4000枚からのスタート。 先月のプラスを一気に持って行かれる展開に。 今月は厳しい戦いになりそうです(^^;) そんなマイナスを取り返すためには、いつもの期待値稼働だけではなく、設定狙いも積極的に行なっていかなくては…! ということで、今回は設定推測についても大いに触れていこうと思います。 記事のタイトルにある通り、統計学を用いた設定推測となります。 統計学についてはある程度学んできましたので、それを活用する形で。 統計学を学んだことがない方にも伝わるように、わかりやすく説明させていただければと思います! わかりづらかったら申し訳ございません…… なお今回は、「仮説検定」という手法を用いた推測となります。 例えばマイジャグラーV。 ■回転数 : 2000G ■REG : 8回(1/250) ※今回は設定差が大きいREGのみを指標にします こういった台を見つけたとします。 マイジャグラーVのREGの確率は。 設定1 : 1/431.2 設定2 : 1/364.1 設定3 : 1/341.3 設定4 : 1/292.6 設定5 : 1/277.7 設定6 : 1/240.9 となりますので、見た感じ設定は悪くなさそうですが… 今回は、これを統計学の「仮説検定」という手法を使って設定判別しようということです。 打ち手としては、まずは設定1を否定したいですよね…? ホールの設定状況によっては、設定1を否定した瞬間激熱みたいな状況もありますし。 まずは、「仮説H-0」を立てます。 ■ H-0 : この台は設定1である。(←ここに否定したいものを入れます) このH-0を否定できれば、 ■ H-1 : この台は設定1ではない(←欲しい結果) ということになるわけです。 では、H-0の仮説を否定するにはどうするか…? まず、設定1のREG確率1/431.2で2000回転でREGを8回引く確率を求めます。 この確率が5%以下だと、H-0は否定できます。 つまり、設定1ではないということになります。 逆に5%より大きいと、H-0は否定できません。 つまり、設定1であることを否定できない、となります。 統計学的に、この5%という確率を基準にして、 ≪この基準より低い現象はめったに起きない珍しいこと≫ と捉え、H-0を否定する理由になります。 ただ、この確率の計算が非常に面倒くさいんですよね… 計算式を書くと… です。 「こんなのやってられるか!」ってなりますよね? なので、もっと単純に設定1かどうかを計算する方法をご紹介します。 まずは、設定1のREG確率1/431.2で2000回転させた時、REGを平均で何回引けるかを計算します。 2000回転 ÷ 431.2 ≒ 4.6回 次に「標準偏差」という値を計算します。 この標準偏差は、平均からのブレを表します。 下の計算式で求められます。 √ 回転数×(REG確率)(1−REG確率) ※冒頭の√(ルート)は式全体にかかります 実際の値に当てはめるとこうなります。 √ 2000 × (1/431.2)(1−1/431.2) ≒ 2.15 これがわかると、どういうことができるのか? 先ほども言った通り、これは平均からのブレです。 統計学では、下記のような法則があります。 ≪平均 ± 標準偏差 × 2 ⇒ 95.72%で起こる≫ 今回を例にすると、 ■平均 : 約4.6回 ■標準偏差 : 約2.15 …なので、下の2つの式をまず計算します。 4.6 − 2.15 × 2 = 0.3 4.6 + 2.15 × 2 = 8.9 これは何を表しているのかといいますと、設定1で2000回転回したときの95.72%で、REG回数が0.3回〜8.9回の範囲となることを表しています。 ここで先ほど説明した5%の基準を思い出してください。 100%から95.72%という数字引くと、ほぼこの基準と同じになります。 なので、これを基準にして、この95.72%以内で起きうることは否定できないとすることとします。 これで、今回の設定1であることを否定するかどうかの材料が揃ったわけです。 さっき計算した通り、設定1で2000回転回した時のREG回数は、95.72%で0.3回〜8.9回の間になります。 そして、今回はREG回数は8回。 つまり、0.3回〜8.9回の間に入っています。 なので、これは統計学的に設定1でも十分にあり得るという結論になり、今回については設定1を否定できないとなります。 逆に2000回転でREG9回引けたときは、0.3回〜8.9回の間に入っていないので、「めったに起きない珍しいこと」になり、設定1を【ほぼ】否定できるとなります。 まとめますと。 マイジャグラーVを2000回転回した時に、 ●REG8回 ⇒ 統計学的に設定1を否定できない ●REG9回 ⇒ 統計学的に設定1を否定できる となります。 なので、2000回転でREGを9回以上引いているマイジャグラーVがあったら、「設定が入っているかもしれない」と思っていいわけです。 ただこの時、必ず周りの状況を確認した方がいいです。 マイジャグラーVは1台だけではなく、複数台置いているお店がほとんど。 統計学的にめったに起きないといっても、それはその1台の話で、たくさんあればその偶然が起こる確率は上がります。 なので、ジャグラーが100台あって、2台くらいしか良さそうな台がないという場合は、偶然かも?という裁量を入れた判断も必要になってきます。 同じ100台でも、各島に良さそうな台が複数台見られるという状況であれば、期待できるということになりますね。 要するに、統計学的な設定判別は、ホールの癖やその日の状況も加味して行うと精度が更に上がるということ。 こういったことを踏まえつつ立ち回ることで、立ち回り力や収支がアップしていくのかなと考えております。 いつもは期待値稼働の記事ばかりでしたが、今回の記事はいかがだったでしょうか? 少し毛色を変えて、マニアックな路線に走ってみました。 興味を持っていただいた方は、Excelなどでいろいろ計算してみると面白いので、是非やってみてください! ちなみに私は、今回の記事を作るにあたって、マイジャグラーVでもう一つ計算した値があります。 「REG確率が設定6と同じ確率で引けている場合で、設定3以下を否定するには、何回転必要なのか?」について調べました。 結果は何回転だったかというと、約7800回転です。 いかに設定判別が難しいかがわかりますね(^^;) 朝一から打っていて小役も良いという場合は別ですが、やはりデータだけではなく、周りの状況もしっかり見ておかないと痛い目に遭いそうです… それでは、また次回まで! ■ ライターへのコメント/ご意見/ご指摘などはこちらから ■ 【 シロクマ教授のパチスロ見聞録 】 メニューへ
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