年の瀬でございます。春川亭三七でございます。ようやく声を大にして伝える感じになりました。 はい。 皆さんご一緒に。 「冬が来た!」 いやぁ、今年の冬は本当に暖冬で…。 秋田県では、雪もないのにスキー場開きをしないといけないところがあったり、関西の方では夏日(最高気温25℃以上)を記録したところがあったとか…。 もう、四季の4番目が来ないんじゃないかというくらい寒さが穏やかでびっくりしておりました。 しかし、暖冬が嫌味に聞こえるくらい業界的には今年は本当に冬の時代でした。 メーカーにおいては、倒産や自己破産、事業撤退などの目にするのもつらくなるような暗いニュースが多かった年となりました。 というわけで、今週は2015年のメーカーの寸評と、今後の展望について記していきたいと思います。 第1回目の「メーカー動向予想」と比較して読んでいただけるとわかりやすいかもわかりませんね。 それでは、いってみましょう。 ■ ユニバーサルグループ ■ 【2015年寸評】 やはりというか、落ち着くところに落ち着いた感で、今年の唯一の安定株はユニバーサルグループでした。 販売台数的には大ヒットと呼べるものはなかったでしょう。 しかし、本当に唯一といっていいくらい、1年を通して、コンスタントに販売がされました。 お蔵入りしてしまった機種もあったといわれながらも、それを補って余りあるコンテンツ力にて結局数多くの機種を世に送り出してきました。 そして、その多くが長期稼働を誇っているのもすごいところ。 それなりに売った台の中で、あまり稼働が芳しくなかったのは「シャドウハーツII」くらいではないでしょうか? HANABIから始まった今年のユニバーサル。 文字通り、大きな打ち上げ花火を上げることに成功した年と言えるでしょう。 新台の評判もさることながら、再販に至るほどの人気を市場で得たというのもユニバーサルのすごいところ。 バジリスク絆や沖ドキ!の増台。 HANABIも一時期100万を超える中古機価格をたたき出したこともありました。 非液晶機で100万オーバーって…。 原価どんだけだと思ってんだ全く…。 と思っていたら、コストダウンに成功したHANABIのマットブラックVer.の発売。 本当に今年は、非の打ちどころがなかった唯一のメーカーでしょう。 【2016年展望】 今年から何度目かのチャレンジでぱちんこの開発にも着手してきていますが、まだぱちんこに関しては様子見といったところでしょう。 ユニバにしては珍しく設計はほぼ外注に丸投げでしたし。 今後は自社設計を目指す動きがあるようですが、釘の問題も根本的に解決したわけではありませんから、焦らずにマイペースで開発を続けるのだろうと推察されます。 なので、ぱちんこはおいおいといったところでしょう。 となると当たり前のように、主に据えるのはパチスロ事業。 年明けからは沖ドキの新基準の販売(申請適合済)があり、そのあとには新筐体で、なにやら一発狙っているようです。 また、その筐体の評判がすこぶるいいとの噂。 相変わらず、「Aプロジェクト」の方でもHANABI〜サンダーに続く機種の開発をしているなんて声も入ってきますから。 来年もしばらくはユニバ1強時代が続くのではないでしょうか? そんな状況のユニバーサルですから、販売方法でも奇をてらうような方法を考えているようですよ。 こちらもまだまだ噂レベルですけども。 特許の方においても、訴訟が続いていた日電特許との争いも和解が成立し、業界内でもさらに存在感を発揮しているといえるでしょう。 来年もよっぽどのことがなければ、トップを走ってくるであろう、ユニバーサルに来年も注目です! ■ Sammy ■ 【2015年寸評】 なかなかに苦しんだ1年だったのではないでしょうか? タイヨーエレックの解体縮小もありましたし、グループとしても「脱・北斗依存」には至らなかった。 結局、今年5万台以上売れた機種は新内規の北斗のみ。 しかも、昨年の9月の保通協の試験方法の変更で予定を先延ばしにしたにもかかわらず、ホールやユーザーの期待ほどの稼働貢献はなかったように思われます。 サミーにしては珍しく場当たり的な販売が多く、「ベヨネッタ」〜「鬼武者〜時空天翔」〜「ドラグナー」とインフィニティ筐体でアンリミテッド筐体を挟むような格好に。 結果、期待されたほどの販売台数に至らなかったと聞いております。 個人的な感覚では、インフィニティ筐体だったら、鬼武者ももう少し稼働伸びたのではないだろうかと思っているのですが、いかがでしょうかね? アンリミテッドの不評の要因は「打たされている感が強い」と耳にしたことがあります。 それに対して、インフィニティ筐体はその辺が改良され「たたきどころ」をきちんと演出に昇華していたように個人的には思っています。 というか、ベヨネッタ面白かったのに…。 打てる台だと思うんだけどなぁ…。 いかんせん導入が少なすぎたなぁと。 とにかく今年はちぐはぐな年になってしまったサミー。 トップグループのメーカーとして、このままで終わるとは到底思えませんので、来年の挽回に期待したいところです。 【2016年展望】 上場メーカー故の足かせと言えなくもないですが、企画の段階で数機種用意してくるのがサミーというメーカーです。 アンリミテッド筐体のように市場の評価を得られないと目も当てられない事態に陥りますが、もし新筐体が一発でも当たれば、一気にホールのシマ勢力図を塗り替えるだけのポテンシャルはあるわけです。 キーポイントは2つ。 1つ目は、インフィニティ筐体一発目、ベヨネッタの中古機価格の下落幅が小さいこと。 あまり売れなかったとはいえ、そのゲーム性はまだ図りかねているところがあるのでしょう。 もしかしたら、しれっとホールに帰ってくることがあるのかもしれません。 もう1つは、現在販売が噂されている「コードギアス」と「偽物語」。 市場での評価を受けた2機種の2作目です。 どういう評価を得るにせよ、この2機種でどこまで市場占有率を回復できるかがサミーの失地回復の旗印となることでしょう。 インフィニティ筐体の可能性と市場の期待値の高い2機種の販売予定。 2016年に41年目を迎えるサミー。 その可能性と爆発力に期待することといたしましょう。 ■ 山佐 ■ 【2015年寸評】 「メイン基板」移行を声高に叫んでいたメーカーの一つが山佐であり、「健全化」という意味ではどこよりも向いていたのも山佐。 そのため、2015年は山佐の年になるなんて噂もされていましたが、思ったよりはおとなしかった印象。 販売で主だった機種は「GOD EATER」くらいで、あとは「リノ」が開発の話題をさらった程度でしょうか? リノは、市場レベルではなかなかのこけっぷり。 ほぼほぼの中身を秘密にした手法においても賛否両論生まれ、(むしろ「否」のほうが多かったか?) あまりうまいこと立ち回れなかった印象が強かった2015年のような気がします。 【2016年展望】 あまり評判のよろしくなかったリノですが、しかしその開発のベースはやはり評価されるべきもの。 内部仕様についてあれだけ盛り上がった台なんて相当久しぶりではないでしょうか? それが今後当たり前にできないのは「リノ」の失敗からも明らかですが、いまや日電協をまとめる親分がいるメーカーです。 そして、老舗という大看板も背負っています。 今後は人気を博したあの機種で勝負をかけるようですし、それがリノから大きな進化を遂げてくれることを期待しておきましょう。 版権に頼らなくても開発ができるという意味では、ユニバーサルと双肩を成すくらいコンテンツ力は豊富です。 今後は業界を引っ張るリーダーメーカーとしてのブランド力をつけていってほしいものです。 ■ 大都技研 ■ 【2015年寸評】 苦しむだろうと思われながらも、なんとかまとめてきた印象が強いのが大都技研。 ジャッカスは確かにちょっとアレでしたが、それでも今日(12月21日)には秘宝伝を間に合わせてきました。 純粋な新基準ARTという意味ではメーカー初ではないでしょうか? ユニバやサミーほどの規模がない中で先陣をきるのは実に立派。 ソフトの開発力はさすがの一言です。 ぱちんこの方はどうにも定着できなかった年のようにも思われますが、ど根性ガエルはミドルスペックくらいならもう少し売れたのではないですかね? 演出の遊び心はさすが大都と言える出来だったように思われます。 内規的に色々変更も多かった中では全体的には及第点といったところではないでしょうか? 【2016年展望】 ぱちんこの方は小休止のようですが、回胴の方は今後もコンスタントに出してきそうな勢いです。 秘宝伝の後の「まつりば」はもうプロモーションが始まっていますし、ノーマルタイプの方の開発も急ピッチで進んでいるようです。 実際問題、大都のノーマルタイプは評判も評価も高い印象があり、ユニバと同じくピエロやカエルのシマに喧嘩を売れるだけのポテンシャルはあるのではないでしょうか? 来年以降はホールにおいても「低射幸性」という足かせがついてくるので、ノーマルの需要は高くなってくるはず。 もしかしたら、大都がノーマルでホールを席巻することがあるかもしれません。 しかし、そこはやはりコンスタントに保通協の申請に持ち込めるかが課題になってきそうです。 そこを大都がどうにかしてきたら、一気に勢力図が変わるといっても過言ではありません。 工場の大きさはトップメーカーとして恥じない大きさですし、生産力もあるわけですから。 堅苦しい状況になってきた業界において、抜きんでる可能性を秘めたメーカーと言えるのではないでしょうか? ■ まとめ ■ 主だったところはこんなところでしょうか? 3月の1発目に期待した「七匠」は、今年は結局ベルセルクの販売だけにとどまりましたし、オーイズミも「ストライクウィッチーズ」と「シュタインズ・ゲート」のみ。 特にオーイズミは人気版権物の割には伸び悩んだ印象が強いかと思います。 七匠はやはり新参メーカーゆえの開発スピードの遅さが足を引っ張ったと言えるでしょう。 今後は、その資本力の高さから開発ベースを高める可能性もありますが、現状は市場の落ち着きを待っているという印象です。 2016年においては、正直新参メーカーや中小メーカーで期待をかけるのは酷という状況なので、やはり大手三社(ユニバ・サミー・山佐)、と追随メーカー(大都・SANKYOなど)に頑張ってもらって2016年のトレンドを作ってもらいたいものです。 ■ 最後に ■ さて、2015年のレギュラー連載はこれにて終了となります。 今年もたくさんのご愛顧大変ありがとうございました。 思えば、昨年のサイトの忘年会で酔っぱらって、その勢いで「読んでもらえますか?」と記事を送ってから1年。 稚拙な表現・文章に終始したようにも思うこともありますし、伝えたいことがうまく伝えられず、やきもきした回もございました。 しかし、皆様から頂く評価の数々においては励まされ、打ちのめされの繰り返しで。 日々勉強でございました。 2016年も「立ち回り講座」において連載と営業をクランキーの大旦那と花火の大番頭のもと、精一杯業界を盛り上げていけたらいいなと思う次第でございます。 特に今年の大きな反省点は、「連打!」に向けたアクションを読者様方に示せなかった事。 実は水面下ではいろいろと動いていたりもしたのですが、なかなか事が上手く進まなかったり、上手くいきそうになっても、再度話し合う中で「やっぱりこれは違う」となったり、といったことを何度も繰り返し、結果、サイトで公開できるような進展はありませんでした。 しかし今でも諦めずに、毎度毎度大旦那たちと打ち合わせをするたびに「あーでもない、こーでもない」と案を出し合い、何度もアプローチを変えている次第でございます。 読者の皆々様に置かれましては、今しばらくお待ちいただければと思います。 え? 待ってられねぇって? そんな意地悪言わねぇでくだせぇな? 今日ぐらいは許してくださいまし。 なんでって? そりゃ、今日がわたしの誕生日だからさ。 といったところでお時間です。 お目通しありがとうございました。 【 回胴小噺 】 メニューへ
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