第22回目でございます。 22回目というと・・・。 もう、5カ月弱ですか? 意外とあっという間ですな。 気づけば、こちらで書かせていただくようになったのはまだ肌寒い時期だったなぁと、今ではしみじみ思うわけです。 もはや、そんなことさえ遠い昔の如くあっつい日々。 こんなもん、誰だって体調崩すわって話ですわ。 さて、温度の上昇はどうやら地球規模で大ごとではありますが、遊技機、ことさらにぱちんこ機の価格高騰はいささかタチの悪い流れのように感じますな。 以前のコラムでも書かせていただきましたが、ことパチスロ機に関しては、登場初頭から今に至るまで筐体単価はほぼ横ばいで推移しています。 つまり、昔の方が1台あたりの販売粗利は大きかったわけですね。 パチスロ機の筐体価格において、メーカーは頑張っています。 それがユーザーに求められているかはともかくとして、役物や液晶が搭載されだしたにも関わらず、筐体価格は横ばいなのです。 せめて、ここは評価してあげてほしいなぁと思います。 しかし、事ぱちんこに関しては違う。 遊技人口の調査が始まった昭和60年代から考えても、ぱちんこの筐体価格は現在3倍強に跳ね上がっております。(実質、15万円前後が45万円前後) それをね・・・。 今度の某メーカーのぱちんこ機がね・・・。 60万円するのですって、奥さん! いやぁ、もうホント、出来たらホールさんには買わないでほしいのだけどなぁ・・・。 実際打ってみて、「それだけの価値がある」と判断できるなら別ですけど。 これ、悪しき習慣なんですけど、一度でも値段が上がったものがスタンダードになったら、どこのメーカーも「右にならえ!」で値段あげてきますよ。 筐体の上部にレバーとか、データ表示器が見えなくなっちゃう役物とか、値段が上がる理由はわからないでもないですが、本当にそれは「ユーザー」が求めているものですか? 装飾が派手になる方向が正しい形ですか? そういうところを改めて見直してほしいなぁと思った、価格高騰のニュースでした。 さて。 そんな価格高騰。 「市場価値」にて高騰する場合、それは「求められて」上がった価格なわけですから、台の持つそのものの魅力によるところが大きいわけですね。 それが結局、台の評価につながるわけですから。 その価格高騰で、現在顕著に上がってきているのが「バジリスク〜絆〜」。 上がり下がりを繰り返し、今また改めて、定価じゃなくて「中古機」価格が60万円強にまで上がってきているのです。 久しぶりに見る市場人気高騰。 4号機の北斗・吉宗2強時代の時は、中古機で100万円オーバーなんて時代もありましたから、仮にその単価を基準にしたら、30万台くらい出ていてもおかしくないわけです。 もちろん現在の市場規模を考えたら、そんな台数が出てしまったら飽和状態になってしまいますが・・・。 しかし、このバジリスク〜絆〜の市場人気。 他メーカーの人からしたら「忸怩(じくじ)たる思い」で見ているわけですが、ユニバーサル内の開発としても、評価されたのは嬉しいものの、もろ手をあげて万歳でもないみたいなんですな。 その辺をかいつまんで、伝聞調でお伝えしてみましょう。 【他メーカーのバジリスク絆の評価】 ん? 今、うち来てもあんまりおいしい話ないよ? あぁ、そっか。 三七くんのところはうちと取引あるもんね。 まぁ、現状新しい案件はないなぁ・・・、悪いけど。 11月までの分は早く検証終わらせないといけないから、もう外注選定終わっているし、11月以降の新基準の方はまだ社内で検証中って感じだよ。 え? うちが先陣を切らなきゃって? はは、そら買いかぶりだよ。 そうできてれば、現状もっと売れているよ。 再販再販で好調なのはユニバーサルでしょ? 実際どうなのよ? 受注状況は? あぁ、やっぱり再発注入っているんだね〜。 時間経っても売れるっているのはすごいね。 市場で評価されているってことだもんね。 「クランキーコレクション」からそうだったけど、Aタイプの作りこみに関しても群を抜いている。 うちも含めて、あそこまでやれるメーカーはユニバーサルの他にないよ。 ブランドをいっぱい持っているとかそういう問題じゃなくて、開発のスピードとそれを世に出すタイミングが抜群にいい。 で、まぁ、Aタイプに関してはいいと思うんだよ。 強いところがある程度決まっているからさ。 打ち手の幅が広がるのなら、それはいいことだよね。 ピエロだけじゃなくなるって言うね。 ただ、ATに関してはうちも含めてだらしないわ・・・。 いやいや、謙遜とかじゃなくて。 売れてないもんね、実際。 で、やっぱりユニバ機が面白いもんね。 それも、その面白い機種が新機種じゃないっていうのが、独走を許してしまっている状況だよね。 絆、中古機で60万円オーバーでしょ? 再販するって言っているのに、60万円オーバーでしょ? まだ、欲しいところがあるんでしょ? 代わりにうちの台入れた方が安いっつーのに・・・。 結局、4号機の頃の「出玉期待感」をどうやって出すかみたいなことを、今も作ろうとしている気がするんだよ、業界的に。 それが間違いだってことに早く気づかないと。 すべての台に言えることだけど、出玉を得るためのハードルが異常に高いんだよね。 さらに言えば、そのハードルを越えても2時間3時間走り続けないといけないわけだよ、大量出玉を獲得するためには。 で、バジリスク絆はそう思われてないんでしょ? いや、統計取ったわけではないけどさ。 実際問題、市場人気が物語っているでしょ。 打ち始められるポイントと辞めるポイントがはっきりしているし、「ハイエナ」みたいな打ち方に特化したとしても、ハイエナするポイントもはっきりしている。 BC連続スルーが5連続とかなら、BT突入天井まで追っかけようとか。 BC間で400はまっていれば、BC天井まで打ってみようとか。 打ってみようと思うポイントが多いっていうのが、間口の広さにつながっている。 そら増えるよね、打ち手も台も。 うちも含めて、他社の台はリールアクションや特化ゾーンを意識しすぎるあまり、出玉のバランス悪いもんね。 だからと言って、同じような台を出してしまったら「パクリじゃん?」となって、結局評価されないんだよね。 難しいところだよ。 蒼天の拳? あれは結局あれでしょ? スピーカーの不具合で回収騒ぎになったじゃん? あれがなければもう少し伸びたんじゃない? あとは、アンリミテッドリールの評価も低かったのが痛かった印象だね。 筐体単価を抑えながら、ああいうロングヒット機種見つけ出さないと、ほんとメーカーがもっと淘汰されちゃうもんね。 ハードの面でもさ、単価抑えられて、いい素材あったら持ってきてみてよ。 レンズでもなんでも。 目を引く筐体とゲーム性。 この二つがあれば、ライトからへヴィーまで相応のユーザーを取り込めると思うんだけどねぇ・・・。 【ユニバ―サル開発の声】 あぁ、どうも。 またしばらくぶりだけど、今日はどうしたの? あぁ、盆前の挨拶って? 別にいいよ、そんなの。 で、納期大丈夫そうなの? まぁ、わたしが心配することでもないか。 製造の方に迷惑かけないようにね、よろしく頼むね。 ん? 絶好調ですねって? はは、おかげさまで。 市場規模の割には、うちの市場占有率は高くなっているかもね。 ただ、別にそんなに喜ばしいことではないよ。 もちろんある程度「売れればいい」ってところはあるよ。 人気があるってことだし、販売営業としても在庫有りますよってなれば、食いつきは違うし。 ただ結局、「それ」しか売れないわけじゃない? 「沖ドキ!」なんかは、本当はここまで売る予定じゃなかったし。 あれ、製造は大変だったんじゃない? そもそもあの筐体の部材在庫を使い切りたくて作ったんだからさ。 だから結局、「ライクニュー」を投入しようにも、中古台が集まってないんだから。 だって、沖ドキの前って「クランキーコレクション」だもん。 クランキー自体大量に売れたわけではないし、売れたわけではないけど人気高くて下取り台返ってきてないから、部材の「新規」の割合増えるわけ。 イレギュラーになればなるだけ大変でしょ? それは三七くんのところだってそうでしょ? だから、次につながる販売ではないわけじゃない? 「沖ドキ!」が売れました。 でも、沖ドキが外れるときに、うちの機種が次にそこのシマを埋められる保障はないわけ。 だって、完全に内規変更なんだから。 ある程度同系統の機種なら、それはそのシマの代替なんてことが可能になってくるんだけど、そうじゃないからね。 ん? ああ、絆ね。 絆もいますごいんでしょ? 60万円オーバーだって? いやぁ、だからって2万台も3万台も作れないよ。 市場の評価よりトレンドが猫の目に変わってくるから。 作ったから、一度市場に出ている以上は再販が3000台市場に売れただけで、中古の評価は一気に変わっちゃうよ。 別に「人気がある=勝ちやすい」というわけでもないからね。 「人気がある=打ってもらえる」であれば、ホールだって「抜きにかかる」ことだってあるんだよ。 だから、そうそう簡単に追加で大量生産は出来ないよ。 あれでしょ? 北斗強敵も8万台くらいなんでしょ? だったら、やっぱりそこが市場で受け入れられるギリギリなんだよ。 うちだって、「凱旋」は5万台前後だからね。 今回、「シャドウハーツより実績のある絆」みたいな声も多かったみたいだから、販売も苦労したはずなんだよね。 実際、シャドウハーツ計画減産だし。 評価されて、売れるのは喜ばしいことだし、市場占有率が上がるのも悪いことじゃないけど、それだけ売れればいいっていう業界でもないし。 一発売れれば、一気に占有のバランスを崩すことが出来るのがこの業界だからね。 うちも過去の実績台に胡坐をかいていたら、それこそ新台はまったく売れませんでした、なんてことになりかねないからね。 その辺は肝に銘じておかないと、今度はうちがしっぺ返し食らっちゃうよ。 【『夢金』にならないために】 いかがでしたでしょうか? 久しぶりに、一つの機種を巡っての、他メーカーの方から聞いた話と当事者から聞いた話がイコールにならなかったので、興味深いなぁと思った次第で紹介させていただきました。 ちなみに他メーカーの方は、『伏せてくれれば書いていいよ』とのことだったので、申し訳ありませんが、メーカー名は伏せさせていただきます、ご了承ください。 さて。 久しぶりに落語の演目を紹介して締めといたしましょう。 落語の演目で「夢金」というのがあります。 とあるお金大好き船頭さんが、浪人から「ある商家の娘を殺して、この娘の持つ200両を山分けしよう」と提案されます。 その提案を、小賢しい知恵を使って、その商家の娘を殺さずにさらにその浪人からも逃がし、その娘を実家に戻すことに成功します。 そのお礼にと、150両ものお金をお礼に受け取ることに成功します。 「やったー!」と喜んでその150両をつかみ上げたところ、下腹部に痛みが走り、「うっ!」と思って目を覚ますと、「てめぇの股間」をつかみ上げて夢から覚めた、という間抜けな船頭のお話。 「人の心と降る雪は深くなるほど道を忘れる」なんて言葉があります。 金もうけに目がくらんで「人を殺める」ようなことを考えるようなことがあっちゃならない。 そんな男は、結局欲の深さにはまって損な夢を見たというお話。 ユニバーサルからは、そんな「売れればいい」というだけの意識以外のものを感じた次第です。 市場規模は小さくなってきていますが、ユニバーサルは「夢金」に出てくる船頭みたいなことにはならないだろうなぁと感じた、そんな一席でございました。 といったところでお時間です。 ご拝読ありがとうございました。 【 回胴小噺 】 メニューへ
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