皆様、ご質問メールを送付いただき誠にありがとうございます。 春川亭三七です。 兄弟子の2番煎じ感は否めませんが、わたくしとしては、業界に興味を持っていただくことが最優先。 なにを打って勝ったとか、 どこそこの地域はアツいとか、 攻略要素の検証とか、 そういうところをきっちり伝えるポジションにわたくしはいません。 パチスロというアミューズメントが楽しいという事を伝えるには、わたくしの技術やパチスロに対する向き合い方では未熟が過ぎます。 でも、アミューズメント事業として業界のなかを伝えるという熱意は、連載枠をいただいたときから、変わらず、持ち続けている所存です。 今後も是非ともご愛顧のほどよろしくお願いいたします。 さて、それでは、本題。 本日のテーマは「遊技人口回復」についてです。 ここのところ前向きな話が少なかった中で、久しぶりに飛び込んできた「遊技人口回復」の吉報。 1000万人割れからの、180万人もの回復に至った要因などを、過去の事例と比較しながら今回の人口増加の意義を検証してみたいと思います。 【これまでの人口推移】 「1985年〜1998年」 レジャー白書において、遊技人口の調査・報告がされ始めたのが1985年。 報告当初は約3000万人いた遊技人口が、1996年を境に減少の一途をたどります。 娯楽として選ばれてきたぱちんこ・パチスロが、1996年にレジャーに「選ばれにくく」なってきました。 では、その1996年には何が起きたのでしょう? 当時、人口減少に影響を与えた事案を列挙すると・・・。 ●モーニングの禁止 ●CR機の確変ループ回数について規制強化 ●CR機プリペイドカードの偽造問題 当時はパチスロに関してはまだ「草創期」。 爆発的な出玉獲得は、ほぼぱちんこに集約されていました。 ただし、パチスロが「技術介入機」として認知され始めたのもこの時期です。 ぱちんこよりパチスロに興味が移るきっかけとなったのが「クランキーコンドル」。 この機種の技術介入性や出目に魅せられ、ホールの扉をくぐる若者が当時たくさんいたのではないでしょうか? わたくしは当時中学生だったので、減少のネガティブインパクトとなった「モーニング」については、年上の方にその「恩恵」について聞く程度でしたが、「プリペイドカード」の偽造問題はニュースなんかでも取り上げられていて、社会問題になっていたような記憶があります。 たしか、同時期に「テレフォンカード」の偽造問題もあったかと思うので、憶えている方も多いのではないでしょうか? 「1999〜2002年」 この減少の波がひとまず収まるのが1999年ごろ。 1860万人を境に、減少から一転。 増加傾向に移ります。 その主な要因が、 ●確変1回ループのぱちんこの普及 ●CT機・大量獲得機の登場・普及 ●AT機登場→爆裂AT機の普及 ●ST機の登場・普及 ぱちんこの遊技性については、「CR機」の普及から大きな変化は見られていません。 液晶が搭載され、遊技の結果に対する視認性は向上しましたが、遊技性については画一的になり、爆発的な人気を博す機械は「海物語」シリーズに限られていた時期かと思います。 当時はわたくしも、海ばかり打っていたような気がしています。 ホールにしても、あからさまに「海シリーズ」に力を入れていたようで、本当に「ぐるんぐるん」回る海物語がいたるところにあったかと思います。 ぱちんこ離れの影響とコンドルの普及で、じわりじわり増やしてきたパチスロの遊技人口が、CT機の登場からAT機・ST機の普及で、ぱちんこからパチスロに遊技人口の比重は上がっていくことになります。 ここで調子に乗ってしまった業界が悪いのですが、あまりに一撃性の高いパチスロばかりが登場することになり、「爆裂機規制」がかかります。 そして、2003年に400万人近い遊技人口を減らすことになりました。 「2003〜2006年」 2003年に大きく遊技人口を減らしたものの、この年から2006年までしばらく1700万人余りで遊技人口は推移していきます。 その最たる要因が、4号機吉宗・4号機北斗の拳の2強時代。 当時は吉宗と北斗だけのスロット専門店があったりとか、吉宗や北斗を特集しただけの攻略誌が発売されて大ヒットとか、とにかくその業界的貢献度は異常に高かったと記憶しております。 吉宗に関して言えば、販売台数において、ニューパルを抜き24万台を販売し、一時的にですが、中古機価格が200万円を超える現象も起きたほど。 北斗の拳に関しても、ギネス申請までしたほどの販売成績で、最終的に60万台を越える販売台数を記録しました。 この時期はとにかく、この2機種の人気と設置量が半端じゃなかった。 街を歩いても、北斗と吉宗ののぼりばかり見かけることが多かったですから。 さらに、メディアミックスという意味では吉宗はテレビアニメ化までされ、その影響力は多岐に及びました。 多分、パチスロスタートからのテレビアニメ化は初めての事だったのではないでしょうか? 北斗に関しても、パチスロの普及から他のコンテンツ・アニメDVDや漫画の販売数が増加し、その販売量の影響力の高さを見せつける格好となりました。 しかし、人気の高さもさることながら、社会問題性もクローズアップされます。 AT爆裂機から始まった「射幸性」の高さがST機になっただけと判断され、「みなし機」撤去問題に発展し、ST機全面撤廃の流れになってしまいました。 そして、2007年にそれまで販売可能だった4号機仕様が販売不可になり、「完全5号機時代」に移行します。 「2007〜2010年」 2007年には4号機の完全廃止にて、2006年の1660万人から200万人ほどを減らした遊技人口を底打ちとして、以下のような理由から、2010年まで右肩上がりに成功します。 ●パチスロエヴァンゲリオン・アイムジャグラーの普及 ●ゲーム性の多様性(Aタイプ、ART特化タイプ、A+ART) この辺になってくると、つい最近の事のように感じますが、もう5〜8年も前のことになるのですね。 時の経つのは早いですな。 5号機になり、出玉スピードは落ちるものの遊技性の「幅」を広げたことにより、遊技参加者を増やすことに成功します。 「2011年〜現在」 しかし、2011年に未曾有の大災害により、「それどころではない」ということも相まって、遊技人口を400万人減らすことになりました。 歴史を紐解いても、戦後の復旧において娯楽は二の次、三の次でしたし、メーカーも開発は進めるものの販売を自粛する傾向にありました。 その結果としての遊技人口減少は致し方のないこと。 しかし、業界は自ら自分の首を絞めることとなりました。 それが、 ●AT特化機種の普及 です。 ST機の全面撤廃後の5号機当初。 その遊技性の幅からせっかく遊技人口を回復させたのに、AT特化ばかりが販売されることになった結果、じわじわ遊技人口を減らし、2013年にはとうとう1000万人を割る970万人と相成りました。 ざっくり歴史を紐解いただけでも相当な分量になってしまいました。 大丈夫でしょうか? できたらここまでの流れは、 「あ〜。あったなぁそんな時期」とか、 「あのころはよかった」とか、 「あの時期にあれ打って勝った/負けた」など、 そんな思いにふけっていただけたらと思います。 さぁ、ここからは温故知新。 こういう業界の歩みを振り返ってみて、現在の「5.5号機」への移行のタイミングに180万人もの人口増加はどう評価されるべきでしょうか? 【業界の今】 2014年の遊技人口の増加の報は、実際問題のところ、うれしい話・前向きな話であることに変わりはありませんが、個人的には来年の増加数を見るまではなんとも評価できないと思っております。 4号機から5号機へ変遷し始め、遊技性の幅が増えた「2007〜2010年」においても、180万人クラスの人口回復は出来ております。 この時期はむしろ、「新規顧客の開拓」というよりは「潜在性の高い休眠顧客」の「復活」が大きかったと認識しております。 ST機がなくなっても攻略要素もあり、遊技としても遊べる機種が増え、お金、時間、場所を選べる環境が増えた結果の遊技人口増加だったと思っているので、ある種メーカーの勝利なのではないかと思っております。 しかし、現状においてはメーカーも決して勝ち組ではないですし、だからと言ってホールが勝ち組でもないわけです。 メーカーはここにきて自己破産や倒産が起き、のちに買収が決まったとはいえ、業界から撤退した外資系メーカーもあったわけです。 ホールにおいても、遊技人口は増加しながらもホールの総数は右肩下がり傾向です。 しかも、2012年の「広告・宣伝規制」から今年の「一部地域でのライター来店イベントの禁止」に至るまで、「ホールの遊技機運用」というものにおいて、エンドユーザーの「信頼」や「期待感」を、「疑念」や「警戒心」につなげてしまったのが現状かと思います。 なので、今回の遊技人口増加は横ばい状況の一過性のもので、これがこのまま右肩上がりに向かうとはどうしても思えないのです。 ぱちんこにおいては、遊技機の釘問題。 パチスロにおいては、出玉管理の主基板移行。 こういう大きな問題がクリアになっていない状況下での人口増加なので、それは結局ただ2014年に販売された機種が面白かっただけなのではないかと思えてしまうのです。 増加の理由や減少食い止めの理由が漠然としている間は、本当の意味での「増加!万歳!」とはならないのではないでしょうか? 【業界の希望】 課題は残っているものの、今回の5.5号機の移行に向けて、遊技人口が増えたのはいい傾向と言っていいのだと思います。 少なくとも、ここのところ販売されてきている機種は「5.5号機」移行に向けた「ソフトランディング期」なわけで、AT特化機種に比べて扱いやすくなってきていると判断できるわけです。 その扱いやすさは、今後の出玉管理主基板移行でもっと顕著になってくるはずですし、メーカー独自の色合いも強くなってくるはずです。 扱いやすくなれば、運用する側のホールとしても「広告・宣伝」に頼らなくても勝手にエンドユーザーはついてくると思います。 遊技が「遊戯」として認められればの話ですが。 現状、携帯ゲームをはじめ、娯楽産業においてはライバル業種が多々あるわけですから、その越えなきゃいけないハードルは低くはないです。 今回の遊技人口増加において、メーカーもホールも「ぱちんこ・パチスロのあるべき姿」を統一化して、今後も右肩上がりを目指してほしいものです。 といったところでお時間です。 ご拝読ありがとうございました。 【 回胴小噺 】 メニューへ
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