12回目ともなると、なかなかご挨拶の言葉も出てきませんな。 やぁ!みんな!春川亭三七だよ。(←ポップにしてみた。) 前回記事にて展開させていただいた「遊技産業健全化推進機構」による抜き打ち検査が、6月1日から始まりましたね。 抜き打ち調査の目的の一つは抑止力。 そういう実態調査があるよというアナウンスで、釘曲げなどの「無承認変更」を抑止しようというのがあったわけですが…。 初日早々、機構から雷を落とされるっていうね・・・。 これを受けて、パチスロはともかく、ぱちんこについては命釘に依存しない「調整」方法をホールにわかってもらいたいですね。 そもそも、もう「釘師」と呼べる人はいないのではないでしょうか? 元々、台のベースはお客が勝てる様になっていないのが現状と思います。 であれば、ホールの運用が肝になってくるのだろうと。 で、運用が良くなれば、ホールのメーカーに対する発言力も増してくるのではないか? そういうきっかけ一つで業界バランスが良くならないかなぁと思うのですよね。 暗い話が多い現状ですが、こういう小さいところから社会意義のある業界になってほしいですね。 それでは、本日のテーマです。 先月の5月10日、日曜日。 池袋サンシャインにて、ユニバーサルエンタテインメント主催によるエンドユーザー向けの一大イベントが開催されました。 その名も「ユニバーサルカーニバル2015」! 略して「ユニバカ2015」! 業界著名ライターが出版社の垣根を越えて集まり、機種をなぞったアトラクションやフードコートや歴代機種を多数設置し、入場想定人数5000人のところに10000人以上集まるという大盛況にて、大成功のイベントになりました。 業界イベントがこれだけの盛況を迎えたというのは、素直にユニバーサルのアミューズメントとしての力を他メーカーに見せつけた格好でしょう。 このイベントを通して感じた、ユニバーサルの示してくれたエンタテインメント性の可能性を検証してみたいと思います。 【オリジナルコンテンツの人気の高さ】 此度のイベントで、コスプレ来場者に対しての来場者限定プレゼントの配布などもあり、多数のコスプレ来場者が現れたのですが、そのコスプレ支持率というのが興味深い。 ●1位 「GODシリーズ」 ●2位 「花火シリーズ」 ●3位 「バジリスク」 アニメや漫画のコンテンツとしても支持の高い「バジリスク」を抑えて、自社オリジナルコンテンツのキャラでのコスプレ多数という結果に。 あまり詳しくないのでよくわかりませんが、「まどかマギカ」なんかもアニメコンテンツとしては人気コンテンツなのでしょう。 それすらも抑えてのユニバコンテンツのワンツーフィニッシュ。 もちろん、ユニバーサルのイベントだからということもあるでしょうが、それにしてもパチスロのゲーム性だけに関わらないところに人気が出たというのは正直驚きです。 花火シリーズなんかは、まだキャラクターの「色」なんかもわかりやすい方かとは思いますが、GODシリーズに関して言えば、ケルベロスもペルセポネもハーデスも、誰も喋りませんからね。 それでも1位になるという人気の高さ。 出玉以外の部分が評価されたという意味で、メーカーとして大きく評価されていい結果でしょう。 そして、ホール稼働というインドア型アミューズメントと、「コスプレ」という他者向けのアウトドア型エンタテインメントのミックスというのもまた興味深いかと思います。 パチスロというものは、基本的には他者との関わりが少ない遊びです。 それをメーカー側が主導し、キャラクターの強さを生かして、機械以外のところを通して、沢山の来場者を集めることができたのは、業界としてのあり方としては素晴らしい。 大型コミックマーケットなどに代表されるような、コスプレイヤーが沢山集まるイベントというのは、1メーカーや1キャラクターに依存するようなものではありません。 しかし、今回のユニバカは1メーカーで多数のキャラクターを排出し続けたユニバーサルだからこそ出来たこと。 版権物に依存せず、人気コンテンツを作り続けるその姿勢は業界メーカーとしてモデルメーカーになってもおかしくないと思います。 【メディアミックスという試み】 その場所に行ったからこそ味わえる「プレミア感」というのも、こういうイベントでのみ味わえる醍醐味と言えるでしょう。 そういう意味で言えば、出版社の垣根を越えてたくさんの業界著名ライターが集まり、来場者と交流し、ステージイベントを通してスロットの楽しみを伝えたというのは偉大なる試みだったと思います。 さらに、ぱちんこ・パチスロ好きを問わず、お笑い芸人による「ぱちんこ・パチスロ」をベースにしたネタをステージイベントで行い、ただのファンイベントだけではなく、「ただ友達に連れてこられた人」でも楽しめるような催しもありました。 もはや業界的には、「好きな人だけ来てくれればいい」ではなく、潜在的に「ぱちんこやパチスロを楽しんでもらえる」人を増やすための機会を設けなくては、ただただ衰退してしまうだけです。 その間口を広げる必要性で言えば、「お笑い」というフィルターを通して伝えるのはわかりやすくなる。 わかりやすく楽しければ、触れてみようという人も増えてくる。 そうすれば、業界的にも「また」ぱちんこ・パチスロを楽しいと思える人が増えるのではないでしょうか? 【時間やお金を消費するだけの業界じゃない!】 ちょっと前にこんな記事を見たことがあります。 とあるアニメがパチンコになった。 そのアニメの大ファンだった人が、「あのアニメがパチンコになったのなら、パチンコはやったことないけどやってみたい!」と思い、ホールに行った。 初めて足を踏み入れたホールは、耳をつんざく大音響で、たばこの煙もすごく、驚くことだらけだったが、初めて打ったその大ファンのアニメの台で10万円オーバーの大勝利を得た。 そして、すべての演出を見られたわけではなかったので、また別の日に打ちに行った結果、次は一度も当たらず2万円負けてしまった…。 そして、「これは得るのも失うのも怖い」と、その人はぱちんこを好きになることなくやめてしまった。 という記事を見て思ったのですが・・・ これって、「潜在的に」ぱちんこやパチスロを楽しめそうな人をみすみす失ってしまったのと一緒ですよね。 しかし、こういうファンイベントは、時間やお金を消費することを第一義にしているイベントではなく、業界ファンを増やすためのイベントです。 そして、必ずしもホールに行くことだけがぱちんこ・パチスロの楽しみではないということも示してくれたのではないでしょうか? ぱちんこやパチスロが持つアミューズメントとしてのあり方。 それは、決してホールでの稼働だけに依存するべきではないと思います。 もちろん、打つ人がいて勝つ人がいて負ける人がいて、ホールは成り立ちます。 ただ、必ずしもそこがスタートではなくてもいいのではないでしょうか? ユニバカが見せた可能性は、「ホールに行って『打つ』ことだけがぱちんこ・パチスロじゃない!」という事。 ぱちんこ・パチスロを通して、つながるはずではなかった人や物が一つにつながるというのは、すべからく称賛されていいのではないでしょうか? 今回、このイベント限定で作成された「ユニバカ2015限定プレミア誌」というものがあります。 ユニバの歴代機種の説明や、日の目を見ることのなかったボツ機種情報有り、誌面の垣根を越え、各雑誌の人気連載コンテンツが一堂に会した、企画としても内容としても盛りだくさんのものも募集企画として存在しました。 これを一つとっても、「誌面」を通してつながらないものをつなげるという意義のあるものだったと思います。 「遊技」だけじゃなくて、「遊戯」としても集客性の高いものを業界として内包し、それを外に向けて発信する。 それをメーカーが主導で、メーカーにしかできないことで「ファン」のために行い、相応の満足感をユーザーに与えられた、大変興味深いイベントでした。 こういう試みをメーカー問わず広めていければ、「エンタテインメント」産業としての業界の位置は良くなっていくと思います。 ・・・と書いてみて思ったのですが、この「可能性」の話ってどこかで聞いたことありませんか? メーカー主導という意味では、アプローチは真逆のエンドユーザーから発信というイベント・・・。 そうです! 「連打!」です。 まだ次回の開催については決まっていないものの、次の開催に向けて管理人を中心に水面下でいろいろとアクションを起こし、「あーでもない。こーでもない。」と企画を練り直している最中でございます。 新しいことをやろうとして四苦八苦しており、なかなか次開催のアナウンスに繋がらず、私もサイト側の人間としてモヤモヤしておりますが、誰よりもモヤモヤしているのはほかでもない管理人クランキー氏です。 是非、暖かい目で見守っていただければと思います。 といったところでお時間です。 ご拝読ありがとうございました。 改めて失礼いたします。 コメント欄にて、、、 「稼働記事を書いてほしい」 「ホールでの数値などを出してほしい」 等のコメントを頂戴することがあるので、改めてご報告させていただきます。 わたくしが書いている「業界記事」は、「製造メーカー側」から見る業界像だったりします。 ですので、こちらの「業界コラム」ではクランキー氏からも「稼働記事」は求められていませんし、「業界コラム」枠をご用意いただいている以上、ユーザーとしては決して上手とは言えないわたし自身の稼働を載せるのはまた違うと思っております。 そして、「ホールでの数値」についてですが、メーカーに近いとはいえ私は「ホール」との接触の少ない業種のメーカーです。 ですので、ホールでの運用等の情報はわたくしでは入手できないのが現状です。 なので、大変恐縮ですが「ホール数値」等の情報は今後も展開出来かねますので、ご了承いただければと思います。 なお、稼働記事については花火氏同様「別館」的な枠を設けていただくようクランキー氏とお話を進めさせていただいております。 なので、さして為になる稼働記事ではないかと思いますが、期待せず、お待ちいただければと思います。 【 回胴小噺 】 メニューへ
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