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メーカー開発者の独り言〜今宵もオフレコで〜



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5.9号機を諦めたメーカー、焦点は6号機へ!? [2018/1/25(木)]

先日、久しぶりに友人と連れ立って海外旅行に行ってきた。

目的は観光…なハズもない。
もちろんカジノ目当てである。

カジノはいい…

もちろん日本のパチンコ・スロットも面白いのだが、カジノにはカジノの良さがある。
行ったことがない人のためにも、「どこがいいところなのか」を簡単に説明しておこう。


@レートが高い!
カジノと言えば、なんといっても圧倒的な高レート!
おまけに勝負が早い。
その気になれば、一瞬で人生を終わらせることができるゾ!

テーブルゲームなら、例えばルーレットの赤黒に10万かければ1分もせずに倍になるかゼロになるかだし、カジノのスロットはモノによっては1回で30ドル近く消費するしと、あっという間に所持金が減っていく。

だが、それゆえに増え方も魅力的だ。
特にスロットなんかは、奇跡が起きてJACK POTとなれば一生遊んで暮らせるだけのお金が手に入る。
普段味わえないようなヒリツキを提供してくれる。


A周りの見知らぬ外人と仲良くなれる!
基本的にカジノはディーラーと戦うのがほとんどで、直接プレイヤー同士が戦うゲームはあまりない。
そのため、共通の敵を持つものは仲間なのである。

なので、一緒に勝てばハイタッチなどが出ることも少なくない。
自分のヒキを褒められたりもする。

まぁ基本英語についていけないので、何を言っているのかよくわからんのだが、ジェスチャーと片言で何となく伝わるものである。

とにかく、ギャンブルの喜びは世界共通のものであると改めて認識させられる。
うん、実にイイハナシダナー


Bそのゲームならではの期待感演出を堪能できる!
レートの高さも相まって、決着の瞬間のヒリツキは尋常ではないわけだが、そのゲーム特有の前兆演出を堪能できる。

ルーレットなら玉が数字に転がり込む瞬間、ブラックジャックならディーラーの手札を開く瞬間、バカラなら自分で少しずつカードを開いていく瞬間…

どれも、そのゲーム特有のキャンセルできない演出として非常に優秀である。
無駄のないシンプルな前兆。

ついついスロットの演出は派手になりがちだが、無駄のないシンプルな告知の方がやはりすっと刺さるまのである。


いやー、なんかいろいろ話していたら、帰国したばかりだけどまた行きたくなってきたな…

みなさん、こんにちは。
15万ペリカほど持って行ったが、日本についたら1万ペリカも残ってなかった設定六郎です。

あれ、変だな、目から汗が…

スロットで負けた時は大体、海外に行ったことにして理性を保っていたが、海外に行って負けた時は一体どうすれば…
強盗にでもあったことにしよう…

 


では、さっそく質問に答えていきたい。


>6号機での高純増ATが可能なら、4号機の様な大量獲得Aタイプを疑似ボで再現出来ますか?

もちろん可能である。
むしろ疑似ボーナスという意味合いでいえば、純増が上がっている分6号機の方が圧倒的にボーナスっぽく消化できる。(ちなみに純増は8枚くらいまでいけそう)

とはいえ、6号機は新たに「1600Gで150%以下」という試験があるため、この高純増を長く維持することができない。
そのため、400枚くらいの疑似ボーナスの機械を作ったとしても、ずっと1G連で伸ばしていくなんてことは難しい。
この1600Gの試験をクリアできれば、結構自由自在なんだけどなぁ…

まとめると、疑似ボタイプはもちろん作れる。
しかし6号機は、高純増で瞬発力はあるが、持久力に欠けるという欠点があるため大体単発とかにせざるを得ない部分はありそうだ。


>2月から出玉規制らしいですが、Aタイプがまぐれで、4時間で5万円以上出ることはないですか?

Aタイプであれば、有利区間1500G消化による強制終了は関係ないので、出る可能性は全然あるだろう。

ただし、ジャグラーで言えばBIGの獲得枚数が250枚まで落ちて、ベースがちょっと上がるという具合に、ダラダラとした出玉になりやすい仕様にはなってしまう。
「4時間で5万円以上の勝ち」というのは、決して無い事ではないが、今までよりは少しハードルが上がるというのが現状だ。

とはいえ、Aタイプに関しては、あと3年は今の旧基準機や5.9号機は性能が変わらず遊べるので、もうしばらくは心配する必要はないだろう。


>結局5.9号機は、警察側の頑張ってるアピール用の為の糞台という意味でOK?

んー、まぁそういうつもりはなかったんだろうけど、6号機に向けて出玉を縛っていった結果、AT機を封印する要素となっていた自主規制がいらなくなってしまった、というのが現状である。

警察も、アピールのために5.9号機を作ったわけではないと思う。
整備してったら黒歴史みたいになってしまった、というのが実際のところか…

なお現状の分析としては、

■一撃の出玉の量
旧基準5号機 > 5.9号機 > 6号機

■純増
6号機 > 旧基準5号機 > 5.9号機

■ゲーム性の幅
旧基準5号機 ≧ 6号機 > 5.9号機

こんなイメージである。

一撃の出玉の量に関しては、5.9号機の方が6号機より上だが…
トータルで考えると厳しいだろう。


>メーカー内のグループは固定ですか?(バジリスク機種を開発する際はこのメンバーとか)
メーカーによると思うが、全く同じメンバーだけで作り続けるということはないだろう。

キーマンだけ残して違う人がやっているなんてこともあるし、全然違うメンバーでやることも当然ある。
プロジェクトの期間が長いので、別プロジェクトが終わってないのでスケジュールが合わないとかもあるしね。

なにより、ずっと同じ人だけで作っていると新しいものが生まれにくいという欠点もあるかな。

とはいえ、新しいメンバーだけだと、良い部分が全く継承されていない物足りない後継機ができてしまうということもあるわけだが…

まぁ、バランスである。

 


それでは今週のコラムであるが、前回自主規制部分の緩和が行われたことにより、業界内にも動きが出ている。
具体的には、各メーカーが5.9号機の申請を取りやめているのだ。

つまり、メーカーとしても5.9号機には商品価値なしと捉えていることになる。

もちろんホールも6号機のニュースは耳にしているため、5.9号機の買い控えが始まるだろう。

さらに、サミーのGRTであるコードギアスCCが高稼働であるため、今後はノーマルタイプ中心の新台ラインナップになりそうだ。

いやー、それにしても5.9号機、まさかここまで短命になってしまうとは…
さすがに予想できなんだ。


ここから先は、どのメーカーが1発目の6号機を出してくるかに注目が集まってくる。

これだけ期待を背負った6号機である。
1発目が大物タイトルであれば話題性もあるので、売れる可能性は高い。
どのメーカーも、1発目を取りたいだろう。

ただし、こうして焦って作っていくと完成度はイマイチの可能性もある。
開発の遅いメーカーは、「1発目は他社にやらせておいて、高品質のものを後出ししていこう」と考えている可能性もある。
各メーカーの動きは要注目だ。


で、今回は、最速を目指す場合にメーカーでやるであろうことを話していこう。

まず、今回5.9号機の申請を取り下げていることからも、それらのタイトルは6号機に回そうと考えているだろう。
どうせ動かない5.9号機で出して、わざわざコンテンツの価値を下げる必要はないわけだし。
大物タイトルなら、なおのこと6号機でヒットを取りたい。

というわけで、この5.9号機を6号機に作り直すことになる。

まず最初にやることは、6号機の出玉検証である。
今回は純増に自由度があり、どれが適切なのかは各メーカー検討しなければならない。
単純に純増だけを高めると、本当に短い時間しか継続しなくなってしまうので、バランスを検討する必要がある。

もちろんホールにもユーザーにも高純増はウケがいいので、できるだけ高い純増を狙っていくだろう。

続いてゲーム性を考えていくことになる。
出玉性能に合わせたゲーム性だが、既存のものより純増が高いので、こちらも自由度は当然上がる。

以前は疑似ボーナスとATでつないでいくシステムが人気であったが、純増が5枚以上ともなれば、ダイレクトな疑似ボーナスの1G連でも十分魅力が出そうだし、検討の余地は多い。

これらが全部決まって液晶の発注に入るのが本来の流れだが…

今回はすでに、5.9号機用の映像が出来上がっている。
そのため、映像はそのまま使いまわす。
ゲーム性が違ったとしても、強引に当て込むことになる。

映像は最も時間を食う部分なので、いくつかの新規演出を何とか作るくらいしかできないだろう。

5.9号機と6号機ではゲーム性がかなり違うだろうということは予想できるので、なかなか噛み合わない可能性も高い。
あくまで最速を狙うなら、ここはある程度妥協せざるを得ないだろう。

と、こんな感じで完成を目指していく。

では実際、6号機の最速はいつ頃になるだろうか。

おそらく10月くらいじゃないかなーと思われる。
何が最速タイトルになるかは今から楽しみである。

ちなみに私の予想では…某沖スロ系AT機なんかが液晶もいらないし、最速で出しやすいんじゃないかと感じてしまう。
ゲーム性もそのまま移植できそうだしね。


というわけで、今回のコラムは以上。
それではみなさん、また次回。



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