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<抽選にハズレた朝は> 「523」と「811」。 私と相方は、互いに手にした数字を見せ合うとそれぞれ苦笑いを浮かべた。 今日、この店には4ケタ以上の人間が並んでいる。 それを考えれば、入場順の抽選で二人の引き当てた数字が「523」と「811」である事も致し方ない事である。 「このまま入場しても、休憩スペースで漫画を読むか、昼寝をするか……」 そんな店には魅力はない。 私達は「セカンドチャンス」を求めて、電車に乗った。 〜1時間後〜 電車を乗り継ぐ事1時間。 次第に電車の窓から見える風景は、ビルから田畑へ変わっていく。 「思ったよりも遠いな……」 私が時計を気にしたところで、相方は目的地に到着した事を私に告げる。 「あそこがこれから行くホールだよ」 駅のホームからも見える大きなパチンコ屋の看板を相方は指差した。 <「セカンドチャンス」の専門店> 店内に入ると、よく見かける有名媒体の取材告知のポップが目に入る。 ○月×日 ポップに書かれた日付は「今日」である。 という事は…… 店内を歩くと、メイン機種の絆とまどマギ2が満席。 それ以外の機種の客付きは5割といった状況だった。 取材日にこの稼働状況…… あんまり熱い店ではないのかなという不安と、このくらいの稼働状況であればこそまだまだチャンスがあるかもしれないという期待が交錯する。 ふと見上げると、4台シマの凱旋の角台は朝一から1100G嵌っていた。 「たった4台のシマだろ、特定日や取材の日くらい全リセすればいいのに……」 その怠惰な店の心がけに対して、私は心の中で舌打ちした。 不安と期待、どちらかと言うと前者が大きくなりはじめたところで、相方はある台を私に勧めてくれた。 「どう?」 〜ミリオンゴッド ハーデス〜 当日の大当たり回数 0回 現在の回転数 656G 前日の最終回転数 113G 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 私はこの手の台が苦手である。 据え置きならば、800Gのゾーンまであと31G。 そう思って50Gほど回してみた時にヘルゾーンがくれば問題ないが、もしも設定変更であったら…… 当日の回転数が700Gを過ぎたら、そこで止めるのも少し抵抗があるし、かといって800までと思って打ち続けると、その先のヘルゾーンを消化する頃には850Gやそこらにはなっている。 止めるにも続行するにも中途半端なゲーム数から、結局天井までつれていかれて、気付けば大参事になっている。 そんな悩ましい展開になるのが目に見えているからだ。 渋る私の様子を見て相方は、「それならば」と自分がそのハーデスを打ち出した。 3千円ほど回してみたが、ヘルゾーンの煽りは一切ない。 「変更か…… この後どうするの?」 宵越し830Gを過ぎたところで私が相方に尋ねると、彼は迷わず「続行」だと答えた。 「この店は、特定日には低設定から低設定への設定変更を一切しないんだよ」 すなわち、前日の低設定台で設定変更の兆しを確認できたら、その時点で高設定はほぼ確定。 やる気のある店なら全リセ、私は漠然とそんなイメージを持っていたが、この店は逆の方法でアピールしてくるタイプらしい。 「分かりやすいかわりに、高設定といっても半数以上は設定4だからそのつもりでな」 相方は最後にそう付け加えると、私に空き台のチェックを促した。 半信半疑でホール内を散策する。 現時点で目に付く空台は、朝一3GでARTに突入しているマジハロ5と画像のような履歴のガルパンだった。 ![]() ![]() 機械割はどちらも設定4なら104%。 朝から狙うと思うと物足りない数字ではあるが、セカンドチャンスで、しかもここまで分かりやすく掴めるのであれば、そこまで贅沢は言えないだろう。 等価交換の104%=時給2,000円あれば納得せざるをえなかった。 <とりあえず着席> 同じ104%なら好きな方、という事で私はガルパンの方を選んで着席した。 現時点では、朝一673Gで突入したアンコウ祭りが、前日の最終ゲーム数から考えてリセットっぽく見えるだけで、挙動が特別良いという訳でもない。 相方の言葉がなければ100%スルーしている台である。 ![]() ![]() ![]() ![]() 設定は半信半疑ながらも、着席してからの1200G、チャンスゾーン合計9回で初当たりを6回引けているし、教官鬼ごっこの成功率は2/3。 終了画面も偶数寄りで味方水着もあったので、設定差のある部分はなかなか良い数字が並んでいた。 サバイバルウォーで手堅く「まほ」を選んでハズした事と、戦車道が4連続単発である事を除けば、なかなか楽しい展開ではなかろうか? 着席してから2回目の初当たりで9連させて作った出玉は、増えるどころか減る一方だったが、私は設定判別要素の強さを信じて歯を食いしばって続行していく事にした。 「半数以上が設定4だとしても、間違って設定6も少しくらいはあるんじゃないの?」 誰もが一度は考えた事があるであろう甘い期待。 あわよくば的な発想が脳裏をよぎる。 パチスロの世界では、こうしたお調子者には必ず落とし穴が待っているのである。 ![]() ![]() 高設定を意識し出した途端やってくるハマリ。 パチスロの世界ではお約束であろう。 中ハマリ、その後、そこそこの連荘。 持ち玉もできて「勝負はここからだ」と思うとまた中ハマリ…… その繰り返しで、一向に下皿プレーから抜け出す事ができないまま時間だけが過ぎていった。 ![]() ![]() 20時頃だったであろうか。 残り時間も気になってきたところで、この日最初で最後のチャンスが訪れる。 ![]() ここまで煮え切らない展開が続いてきたが、遂に継続率82% or 88%のチャンスをGET。 心の中でみぽりんの姿が浮かぶ。 ![]() ここで優勝。 まとまった出玉を手にできれば、この日の勝利は間違いなし。 意気揚々と戦車道を消化していった結果が…… ![]() 単発…… 泣ける…… 泣けてくるけど…… <涙の帰路> この後、もう少しだけ打って帰宅。 1日頑張って収支はプラマイ0だった。 帰りの電車の中で、この日のデータをまとめてみる。 設定判別ツールでは、見事に設定4を指し示している。 終わってみれば、全てが相方の言った通りになっていた。 電車で1時間、自宅までの道を戻りながらふと思う。 かたや相方はハーデスでGOD in GODを射止めて、4,000枚Over。 その一方で、自分は一日粘って空手で帰宅。 この差はどこにあったのだろうと。 「あのチャンスさえ活かせれば……」 己の不運を呪う気持ちもないではなかった。 でも、セカンドチャンスでなんとか等価の104%に辿り着いて、一日粘った事は決して間違ってはいなかったはずだ。 それでも結果が伴わない事など、パチスロの世界では日常茶飯事。 そう割り切れなければ、確率との戦いを続けていく事はできない…… 負け惜しみのこの台詞も、今まで幾度となく繰り返してきた。 悔しさをごまかすように、自分に言い聞かせるように私は心の中で呟いた。 ![]() (C)GIRLS und PANZER Projekt (C)2015 OLYMPIA CO.,LTD. All Rights Reserved. 【 6の付く日はお先に失礼します 】 メニューへ
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