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直視のトレーニング法〜目押し重視の機種が登場してくる今後に備えて〜 [2016/9/2(金)]

パチスロ立ち回り講座をご覧の皆様、こんにちは。
伊野谷誠です。

さて、先週土曜日には、設定Cが話題の新台「3×3EYES(サザンアイズ)聖魔覚醒」の試打レポートが公開されましたね。

大都さんのビタ押しマシンというと番長のイメージが強すぎる為か、少し違和感がありますけど、古くはバンバンから、最近ではバガナックルーまで、大都さんはビタ押し要素も大切にされてますよね。

レポートを見る限り、ビタ押しが本機の目玉である事は間違いなさそうですので、私も楽しみにデビューを待ちたいと思います。

ということで今週は、来るべき時に備えて目押しの話をさせて頂こうと思います。

 


<伊野谷誠は目押しが苦手です!>

バジリスクU
※バジU、確定チェリーの図


最近はこんな台が増えてきたせいか、目押しを一切必要としない日もあります。
誰でもパチスロを楽しめるようになったのは良い事ですが、目押しやリール配列の意味合いは希薄になってきましたよね。

なので、こういった話を聞いた事のある方も減ってきているのではないかと思いますが、そもそも目押しという行為は「リールを見る」+「ボタンを押す」という2つの行為から成り立っています。

これから、それぞれについてポイントをご紹介していきたいと思いますが、おそらくこんな話を聞かなくてもできる方はできてしまっていると思います。
そういった方にとっては、「なんじゃそりゃ?」ってレベルの話かもしれませんが、これは目押しの苦手な私がビタ押しをマスターするまでに経験した話になりますので、よろしければお付き合い下さい。

 


<リールを見る>
リールを見て狙いを定める場合、その方法には「相対型」と「直視型」という2種類の方法があります。

相対型というのは、例えばスイカを狙う際に、「リール配列上、赤7の2コマ上にスイカがあるから、赤7を枠内に狙う」というように、目立つボーナス図柄等を目安にして狙いたい図柄を目押しをする方法です。

そして、もう一方の直視型というのは、スイカを狙うならスイカを見て押すという方法で、文字通り、回転しているリールに対して狙いたい図柄を直視できる必要があります。

ですので、当然の事ながら、後者の直視型の方が難易度が高い訳で、まずは私がこの直視型の目押しを身に付けた時の話をさせて頂きます。

 


<キッカケはジャグラー>
まだ若かりし頃、目押しの下手くそな誠は相対型で図柄を狙うのが精一杯。
大花火を打てば3連ドンちゃんでハズシを行うのが当たり前の毎日でした。

しかし、とある機種を打つ為には、直視型の目押しがどうしても必要だったのです。

その「とある機種」というのが、5号機しか知らない方にとっては意外かもしれませんが、ジャグラーシリーズ。

当時のジャグラーシリーズは、リプレイハズシができるかできないかによって1回のビッグの獲得枚数が変わるという技術介入要素がありました。
そしてリプレイハズシをするには、リプレイのテンパイラインに応じて、左リールにある2つの7を使い分ける必要があったのです。

2つの7の見分け方として、当時私が教わったのは、7の上にチェリーが付いている7と、7の下にチェリーが付いている7がある、という事。
しかし当時、ボーナス図柄くらいしか見えていなかった私には、どっちがどっちの7だかさっぱり分かりません。
だって、チェリーが見えていないのだから……

では、そんな私がどうやって図柄を直視できるようになったかといいますと、「リールをひたすら見る」というシンプルな解決法でした。

ひたすら見るとはいえ、ただ漠然と眺めているだけではありません。
これからもし直視にチャレンジしようという方がいらっしゃいましたら、是非図柄がいつ上段に現れ、中段を経由し、下段、枠外へと移動していったかを意識するようにしてみて下さい。

最初は7など、自分の見える図柄でやってもらえば構いませんし、そもそも7すら見えないという方は、なんとなく大きな塊が動いているという感覚でやってもらえれば大丈夫です。
しばらくこの練習をするとだんだん目が慣れてくると思いますし、もしかしたら脳がリール配列を暗記してしまうかもしれません。

そうなるとどうでしょうか。
ある瞬間、リールが止まって見える瞬間があるじゃないですか。

この感覚を掴むのが直視への第一歩です。

始めのうちは、意識していた図柄がパッパッっとそこだけ止まって見えるようになると思います。
そして、それをさらに繰り返していくと、止まって見える範囲が広がってくると思います。
始めは7しか見えなかったのが、7の上段、7の下段、といった具合です。

そうなれば、もう直視はできたも同然。
あとは見る場所を変えて、止まって見える部分を探せば、スイカであろうがチェリーであろうが図柄を直視する事ができると思います。

これが、直視の為のトレーニングです。

ちなみに最初のうちは、一瞬止まって見えたとしても、一旦目を逸らしたらもう見えなくなっているということの繰り返しになると思います。
しかし、そこで諦めずに反復していく事で徐々に見えるようになっていきますので、是非、図柄の遷移を意識してチャレンジしてみて下さい。

 


<ボタンを押す>
続いて、もう1つの「ボタンを押す」という行為ですが、これまた2種類の押し方がありまして、「タイミング押し」と「直押し(じかおし)」という方法があります。

タイミング押しというのは、パチスロのリールがおよそ0.75秒で1回転するように作られているのを利用した目押しの方法で、狙いたい図柄が通り過ぎたら、その0.75秒後にボタンを押すという方法です。

口で言うと難しそうに感じられるかもしれませんが、この0.75秒という感覚はスロッターであれば誰もが体で覚えているので、大雑把でよければさして難しい事ではありません。
読者の皆様も自然と行なっているのではないかと思いますし、目押しのできない人がボーナスを揃える際に店員さんが「タン、タン、タン」と隣でリズムを取ってあげているのも、このタイミング押しをサポートするものであります。

そしてもう1つの直押しについては、狙いたい図柄が狙いたい場所に現れたらボタンを押すという方法です。

ほぼ全てのパチスロ台は1リール21コマで構成されており、それが1周0.75秒で回転する訳ですから、0.75秒÷21コマで、1つの図柄あたりおよそ0.035秒の猶予があります。
そのタイミングでボタンを押すというのが直押しです。

0.035秒と聞くと、そんなの無理ゲーだろうと皆さん感じられると思いますが、図柄が見えたところでボタンを押す直押しの方が、図柄が見えたらその0.75秒後を正確に測らなければいけないタイミング押しよりも遥かに誤差が出にくいです。

よって、ビタ押しが必要な場合には直押しするという事をまず心掛けてみて下さい。
それも、直視ができていれば決して不可能な事ではありません。


例えば、「3×3EYES(サザンアイズ)聖魔覚醒」のBIG中のように下段に青7をビタ押しするとします。

その場合には、まずリール上から青7を探します。
すると、直視のトレーニングをした後であれば、あるタイミングで上段に青7が現れ、それが中段、下段と遷移していくのが分かると思います。

それが分かってしまえば、あとは押すだけ。
上段に現れた青7が、中段を経由し、下段に移ったその瞬間を狙ってポチっとな。

上段に青7が現れ始めてから下段に移動するまでには約0.1秒ありますので、じっくりと待って、待って、下段に移動したところでボタンを押すのがポイントです。

と、こう聞くとおそらく皆様こう感じられる事かと思います。

「簡単そうに言いやがって、そんな簡単にできたら苦労しないわ」

…と。

ですが、騙されたと思って1度試してみて下さい。
おそらく失敗・スベリを考慮しないとすれば、ほとんどの方は上段か中段に青7が停止すると思います。

このようにビタ押しに失敗するのは、プッシュが早すぎて失敗する場合がほとんど。
遅すぎて失敗するのはレアケース、と最初のうちはお考え下さい。

だからこそ、「じっくりと待って、待って」の部分が最大のポイントになる訳です。

そしてもう1つだけポイントを追加させて頂くなら、枠上・上段のビタは狙わない、というところ。

上段で図柄を確認して、それが下段に移ったところでボタンを押すという直押しの場合、図柄の確認→即ボタンを押さなければいけない枠上や上段のビタ押しは、中段・下段のビタ押しに比べて遥かに難易度が上がります。

なので、例えば、赤7を枠上にビタ押しする必要があるなら、赤7の3コマ下にある図柄を下段にビタ押しする、という気持ちで臨むと良いと思います。

結局、止める箇所は同じ事になりますので、より簡単な方法を選んでもらえたらと思います。

 


<まとめ>
という事で、長くなってしまいましたが、今週は目押し、特にビタ押しについてお話させて頂きました。
世間一般に言われている「直視」・「タイミング押し」とは少し違う部分もあったかと思いますが、少しでも皆様の参考になればと思います。

結局、最後の最後は反復練習して覚えるしかないというところに行き着いてしまうのはどこの世界も同じなのかもしれませんが、ビタ押しの場合、ジャンクさんも書かれていた通り、最後の難関は「メンタルも大切」というところだと思います。

失敗したらどれだけのお金を損するだとか、隣の客に失笑されるだとか、店員のお姉さんに「コイツ、超下手くそ」って思われるだとかの余計なプレッシャーに負けずに、粛々とマシーンのようにボタンを押し続けられる心の強さがビタ押し成功の最後のポイントです。

それを養う為に必要なのが、日々の反復練習。
「これだけ練習をしたんだから自信を持って押せる」という境地に辿り着けるよう、目押しが苦手な誠もこの期に一生懸命練習してみようと思いますので、皆様もよろしければ是非、設定Cにチャレンジしてみて下さい。

最後になりますが、通常ゲームで反復練習しようと思った時にやっかいなのが、スベリのせいで、ビタ押しできているのかどうか分からないという点だと思います。
その点については、リール制御表を確認する事で解消できるので、どこかのタイミングでまたお話させて頂ければと思います。


それでは、今回もお付き合い頂きありがとうございました。
伊野谷誠でした。



(C)山田風太郎・せがわまさき・講談社/GONZO
(C)UNIVERSAL ENTERTAINMENT



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