全国のスロッターのみなさん、こんにちは。 伊野谷誠です。 今週は、前回の記事を受けてエヴァ魂の実戦報告をお届けしたいと思いますが、その前にお詫びを。 前回の記事では散々だった3月の収支を公開させて頂きましたが、それに対する「結果が出せなきゃ机上の空論」というご指摘、ごもっともかと思います。 『夕方仕事終わりにスロ屋に寄って、毎日高設定に座って、月に20～30勝っている』 そういったノウハウを知りたいという方が多いのだろうな、という事も感じてはおります。 しかし、現実の私にはそれほどの力はございません。 私自身もご期待に沿えない事を心苦しく思っており、誠に申し訳なく思っております。 私は、サラリーマンスロッターの収支の8割は「生活圏内に毎日通える優良店があるかないか」で決まると思っております。 実際、特定の店舗に通うだけで、月10やそこら簡単に勝っているという方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。 そして、そういった方から見れば私の書いている事など取るに足らない事、そう見えて当然かと思います。 しかし、誰もがそのような環境に恵まれている訳ではありません。 ですので、大切なのは残りの2割を、2割5分に、3割にしていく事なのだと思っています。 その為にも、「今日は入場抽選1番引けました。絆全6で10万勝ちました！」みたいな記事ではなく、失敗した時にそこから何を学ぶか、過去の経験をどう活かすかという記事を書く事が大切なのだと考えています。 攻略ライターという肩書に対して皆様が持つイメージと、私自身が曝け出しているリアルに、大きなギャップがある事は十分に承知しております。 ですが、それも現実。 私にできる事は、自分が大切だと思う事を、(私の実力だとその日もそう遠くはないかもしれませんが)打ち切りを言い渡されるその日まで書き続ける事だけだと思っています。 ご期待に沿えず誠に申し訳ございませんが、このスタンスだけは貫いていきたいと思っております。 そして、もう1つ。 「理屈ばかりで実践がない」というご批判。 これもその通りかと思います。 連載を始めてからの4か月間、店舗に立ち寄る頻度はかなり増やしたつもりではおりますが、どうしても「原稿に関連する稼働ができる状況に出会えるかどうか」というのは、運であったり、店舗のやる気に左右される面もあり、サラリーマンの私には限界がありました。 先月書いた偽物語の着席基準などは、稼働が落ち着き、設定が入るようになれば使える場面も出てくるかと思いましたが、未だに基準を満たす空き台に出会った事すらありません。 このように理屈倒れになってしまっている面がある事についてもお詫び申し上げます。 この点については、今週のように実戦系の記事も書いていく事でバランスを取っていきたいと思います。 今週も最後までお付き合い頂けましたら幸いです。 という事で、今週は前置きにだいぶ字数を使ってしまいましたが、それだけ皆様からのコメントを大切に思っておりますので、お許し下さい。 それでは、本題のエヴァ魂実戦報告に進んでいきたいと思います。 ＜ 4/4 某店 ＞ この日はゾロ目の日という事で、少し自宅からは遠いのですが、ゾロ目が熱いホールで実戦。 平日の雨降りという事もあって、並びは100人いかないくらい。 抽選の結果、真ん中より少し後ろの61番目での入場となりました。 LINEの煽りからすると、この日は6台以上の各機種に最低1台以上高設定が入るといった内容で、過去の実績から推測すると6台島に5が2台、もしくは6が1台くらいの配分と予想して入場しました。 先客で溢れる絆やマジハロ5の島を横目に、エヴァ魂の島に辿り着くと先客は2人。 エヴァの島の配置は横並びで6台で、以下の通り。 ■の台が先客が座っていた台になります。 ～～～～～～～～～～～～ ①②③④⑤⑥ □■■□□□ 通路 ～～～～～～～～～～～～ ベタに、ゾロ目の特定日には台番もゾロ目の台を狙うのが有効なホールだったのですが、エヴァ魂の台番ゾロ目は③の台で、既に先客有り。 この島に設定6が1台だとしたら仕方ないですが、設定5が2台だとすれば、並べて高設定を入れる事はほぼないホールである事から、②と④を除外。 並べて高設定を入れたり、全台高設定シマを作ったりしない万遍なく割り振るタイプのホールは、左右のバランスを意識すると良い結果が得られやすい気がするので、①も除外して、結局⑤の台に座る事としました。 ＜ 実戦開始 ＞ ②と③に座っているお兄さんは知り合い同士のようで、あれこれ話ながら小役を数えております。 このような、どこの台に座っていた人は小役を数えていた／いなかったという情報は、後々シマ全体の設定を推測する上でかなり役立つ情報になってくるので、私は必ずチェックするようにしています。 そして、周囲のカチカチしている人々はやはり同じようにこちらが小役を数えているかをチェックしています。 結果を先に言ってしまうと、この認識があった事が今回の実戦では最大のポイントになりました。 ＜ 実戦開始から1000回転 ＞ 開店からおよそ90分が経過し、前回の記事で申し上げた節目の1000回転を迎えました。 この時点で私の台の状況はこんな感じ。  ボーナス中の情報と合わせて、設定判別ツールを使用しても、 設定1 10％ 設定2 15％ 設定3 15％ 設定4 20％ 設定5 20％ 設定6 20％ ・・・くらいの割合で、正直やや上目か？というくらいの事しかわかりません。 特定日という事を考えるとまだまだ期待の残る状況でありますが、特別強いという訳でもありません。 残りの台を見てみると、 ①300Gほどサラリーマン風な人がカチカチして、ノーボーナスで離席。 ②朝一のお兄さんが続行中。BB2回、RB2回。 ③朝一のお兄さんが続行中。BB4回、RB1回。 ④カチカチしないおばあちゃんが続行中。およそ500回転でBB1回、RB1回。 ⑥0回転のまま空き台。 今打っている⑤の台を続行するか否か迷う状況ではありましたが、結局⑥の台に移動する事にしました。 今回の稼働のコンセプトが「1000回転で見切る」というところにあったのも1つの理由ですが、それ以上に、仮に⑥の台の挙動が悪かったとしても、その時には⑤の台に戻ることができる公算が大であったのが移動の決め手となりました。 どういう事かと言うと、前述の通り、②と③に座っているお兄さんはもちろん、エヴァ魂を移動先に考えている常連たちは、⑤の台は私が小役をカウントした上で止めたという事を意識している訳で、たかが1000回転とはいえボーナス確率が際立って良い訳でもない⑤の台にわざわざ座ったりはしないであろうという事です。 実際の小役の数字は私だけが知っているのであり、それ以外の人に見えるのは、私が小役を数えた上でたった1000回転で⑤の台を見切ったという事実のみ。 そこから何を読み取るかと言えば、⑤の台は小役が相当悪かったのだろうと考えるのが通常だという事です。 もちろん④のおばあちゃんが⑤の台に移動するケースのような不確定要素もありますが、それを言い出したらキリがないので、ここは堂々と移動します。 ＜ 移動後、1000回転 ＞ 開店から3時間が経過したところで、再び節目の1000回転を迎えます。 カチカチした手応えは明らかに⑤の台よりもベルが良好で、よく揃う分コイン持ちも良好です。  こんな値に。 先ほどと同様に、ボーナス中の情報と合わせて、設定判別ツールを使用してみると、 設定1 5％ 設定2 7％ 設定3 10％ 設定4 15％ 設定5 25％ 設定6 38％ 通常時はベル以外際立って良くはないものの、BB終了時のSP背景が2/4などが加味された結果、先ほどとは対照的に、ホントか？と思うくらい良い数字になりました。  1000G直後に出現したこの「おめでとう」を自分に都合の良い解釈で、「設定6確定おめでとう」だったらいいなぁなどとニヤケつつも、油断は禁物と稼働を進めていきます。 ＜ ちょっとブレイク ＞ 実戦の方は高設定をツモッたかもしれない状況になってきましたので、休憩している場合ではありませんが、原稿の方はちょっとブレイクして、小ネタを1つ。 先日、三七さんがパチンコの演出スキップについて書かれていたのを拝見して、私も若かりし頃に時差開店の花満にお世話になった事を懐かしんでいたのですが、このエヴァ魂もある意味演出をスキップというか、期待度の低い演出を発生させずに済む機能が付いていますよね。 それが、演出頻度をHIGH/MIDDLE/LOWから選べる機能な訳でして、勝ちにいくのであれば時間効率を考え、ガセ演出の少ないLOWを選ぶのが定石な訳ですが…… この超便利な機能にも、唯一の弱点がありまして。 トイレに行ったり、ホール内をパトロールしたり、ちょっと手を止めるとすぐにデフォルト設定であるMIDDLEに戻ってしまうんですよね。 はじめのうちはいちいち設定を直していたのですが、段々と煩わしくなってきまして、そんな折にふと気が付いたのです。 「空回ししてトイレに行けば設定が戻らない」と。 食事休憩を取る時にまで空回しするのはあり得ないと思いますが、たまの2～3分の離席であれば空回しもギリギリ許容されると思いますし、ブン回したい時には時間短縮につながります。 大きな声で言うほどの内容ではありませんが、小ネタとして良さそうだなと思った方にはお試し頂ければと思います。 ＜ 時刻は15:30 ＞ さて、話は実戦の方に戻りまして、時刻は15:30。 移動後、3000回転を回したところになります。 この間に②と③に座っていたお兄さんが撤退していった事もあり、小役確率と合わせて見るとエヴァ魂のシマの当たり台は自分の台である可能性が濃厚に。  通常時、弱スイカだけがだいぶ弱めの数字でありますが、それ以外の数字は軒並み順調。 特にBBを確率以上に引けているのが嬉しいところです。 「これで確定演出が出れば原稿的にも完璧だな」なんて考えていたら…… 最後まで出ませんでした。 まぁ、2台触って1/6をツモれただけでも上等で、そこから確定演出まで出るほど都合良くはいかないという事ですね。 通常であれば、そろそろ小役カウントを外して、ブン回し体制に入っても良い頃合いなのですが、今回は原稿の為に最後までカウントしていく事としました。 この後、スイカも収束するのか否か、はたまた大どんでん返しで全ての数値が低設定方向に向かっていくのか…… ＜ そして、閉店時間に ＞ 無事閉店時間を迎えられた＝大どんでん返しはなかったという事でして、そのまま終日打ち切りとなりました。 最終的な数字がこちら。  最も重視している通常時のベル確率が設定6とほぼ同値。 スイカは前半に引けなかった事が響いたのか最後まで上向かず。 逆にチェリーは設定6以上という数字になりました。 一方で、ボーナス中の小役の方はどちらかというと設定6より設定5に近いくらい。 確定演出がなかったところでもわずかに設定6である期待度が下がって、最終的に判別ツールの出した答えは「ほぼ、設定5か設定6」というところに落ち着きました。 トータルの戦績は以下の通り。 ～～～～～～～～～～～～ 「⑤番台」 ●設定 ： 不明 ●稼働 ： 1000回転 ●ボーナス ： BB3回、RB1回 ●投資 ： 300枚 ●回収 ： 400枚くらい 「⑥番台」 ●設定 ： 設定6(だったらいいな) ●稼働 ： 7332回転 ●ボーナス ： BB21回、RB20回 ●投資 ： 持ちコイン ●回収 ： 2235枚 ～～～～～～～～～～～～ ちなみに、この日のエヴァ魂トップは、BB27回、RB11回と見事にボーナスがBBに偏った④の台。 私の台ももう少しBBにボーナスが偏ってくれれば良かったのですが…… ＜ 最後に ＞ 昔から言われている事かもしれませんが、「カチカチすべき台で朝からカチカチしている人がいる」＝「そのシマに高設定がある」という構図は今も昔も変わらないと思います。 いまどきエヴァ魂をメイン機種として使うお店が存在しないでしょうが、全機種に～的な特定日であれば、今回のお兄さん達のようにわかりやすいエヴァ魂を狙っている人もまだまだ存在します。 もしこの原稿を読んで「たまにはエヴァ魂打ってみるか」と思って頂けるようでしたら、そういった人たちがいるのかどうかというのを、1つのバロメーターとして実戦できそうな店舗を探していって頂けたらと思います。 最後に余談ですが、今回の実戦店舗は過去に専業の知り合いに紹介してもらった店舗で、全機種に高設定とか台番ゾロ目の台が熱いとかの情報もその人から教えてもらった情報だったのですが、なんとその知り合い、御年50歳にしていまだに現役で稼働されているというレジェンダリーな方なのです。 この日、この店舗には来ていなかったようですが、翌日懐かしくなって久しぶりにLINEを送ってみました。 すると、すぐさま既読になり、速攻で流暢にスタンプを使いこなした返信が届きます。 「週末泊まりに来ないか？一緒に打ちに行こう。」 まさかの申し出。 私の中でレジェンドと崇める男と稼働を共にする事は、私の持っていない何かを読者の皆様に伝えるきっかけになるはず。 そんな想いもあり、私も二つ返事で承諾しました。 という訳で、次回は今までとは少し趣向を変えて、50歳現役専業スロッターと稼働を共にしてという題材で原稿を書いてみたいと思います。 今週も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。 伊野谷誠でした。 (C)カラー (C)Bisty 【 6の付く日はお先に失礼します 】 メニューへ
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