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<前回までのあらすじ> 『パチスロ偽物語』の導入を心の底から待ち望む伊野谷誠は、前々回、独自に偽物語の設定判別要素についての仮説を立てた。 しかし、新装初日に自身の仮説を検証せんとする誠は、それをさせじとする勢力との戦いに巻き込まれていく。 新装初日に合わせて休暇を取得する為、職場内で繰り広げられた争いは想像を絶するものであった。 数時間に渡る壮絶な戦いの末に、ついに勝利した誠は、虎の子の有給休暇と僅かばかりの現金を手にして、眠りにつく。 そして、運命の2月23日。 ついに、偽物語の新装初日の朝を迎えるのであった。 次回、「6の付く日はお先に失礼します」第13話。 「方向転換する勇気」。 勇気という言葉を最後につければ、たいていの言葉はポジティブになる。 例えば、今週の原稿の内容が前々回の内容と全く違っていたとしても。 それでは今週の「6付く」スタートです。 < 2/23(火) > この日は過去の実戦上、4台島の新装は設定1・1・2・6くらいの割合で設定を使うホールでの実戦。 あわよくば、1/4をツモって設定判別のポイントを見抜きたいところ。 ホールへ入ると、自身の直感が「右角」か「右から2番目」だと言っている。 「ここでアドリュブッ……」 「失礼、噛みました」 王子ほどのカリスマ性も滑舌の良さも持ち合わせていない私は、周囲の挙動が観察しやすいからという理由で右から2番目の台を選択。 自身の台が高設定ではなくとも、高設定の挙動が確認できれば良いという二段構えの発想。 「これこそがスロットで勝つ為の賢明な選択」 この時はそう思っていたのですが…… 朝一は意気揚々と、前々回に仮説として挙げていた要素を中心に自身の台と周囲の台を比較していきます。 〜3時間後〜 まず分かった事は、「ART中のナビ無しベル」、いわゆる押し順共通ベルは存在しないようですね。 設定1で50枚あたり34.9G、設定6だと35.9Gという設定差は、リプレイ高確率状態となる解呪の儀への突入頻度の差によるところなのだと思います。 そして、解呪の儀に50枚あたりのゲーム数を左右する大きな要素が存在する以上、巷で噂されているスイカ出現率にはさほど大きな設定差は存在しないのではないかと思いました。 ここまで分かったところで、他の要素にも注目していきます。 〜さらに3時間後〜 右肩下がりのスランプグラフの台と、右肩上がりのスランプグラフの台と挙動がはっきりと分かれてきました。 残念ながら、私の台は右肩下がり。 右角の台は一撃は1000枚前後なものの、倖時間への突入率が抜群で、既に3000枚ほどの出玉を手にしています。 「自身の台が高設定でなくとも良い? スロッターにあるまじきこの発想のどこが賢明だ?」 「ゴミ、いや誠が賢明などという言葉を使うのは千年早いわ。」 「噛みましね。」 6時間前の自分にありとあらゆる罵詈雑言を浴びせてみても、目の前にある低設定台が高設定台に変わる訳などありません。 前述の通り、店の傾向から高設定は1台のみである可能性が高い為、朝一の選択を猛烈に悔やみながら私はここで離席を決意しました。 …… その後、ゴッドの島へと堕ちていった誠を再び見た者は誰もいなかったそうな…… 「ああ。 頭が悪いのね。」 ≪右角の推定高設定台の挙動≫ ■ボーナスの色の割合 白 : 1回 赤 : 10回 異色 : 10回 ※私が確認できたボーナスのみ ■通常時の解呪の儀突入率 7回/2340回転 ■謎の高確率移行 謎の、というよりも、(怪異ではない)チェリーやスイカからでも絶えず兆しステージに移行している感じでした。 感覚的には、通常時の半分くらいは兆しステージ以上に滞在していたと思います。 <1週間分の稼働データを振り返って> ボーナス確率については既に解析も出て、仮説の通り、異色ボーナスに設定判別のポイントがある事が明らかとなりました。 又、仮説に挙げていた解呪の儀の突入率、これも実戦上大きな差を感じる部分であり、大きな設定差がある事は間違いないでしょう。 ただ一つ、私は大きな計算違いをしておりました…… 前々回の記事で書いた仮説の設定判別要素は、いずれも2000〜3000回転ほど回して高低を判別するイメージでおりました。 しかしながら、この偽物語はネットの評判通り… ●低設定のスランプグラフは右肩下がりで一切上向かない ●1000枚出すのがとにかく大変 …な機種のようですので、2000〜3000回転も回せば何も考えなくとも挙動で設定の高低はある程度分かります。 そして、2000〜3000回転回して低設定だと分かった時には、確実に回収不能な負債を背負っている機種だという事も言えると思います。 となると、前々回の記事で書いた仮説の設定判別要素、正しかろうと誤っていようと、 「設定不明の台を朝から自分で回して判別する台ではない!」 という結論に私は至りました。 「なんじゃそりゃ?」と思われる方もいらっしゃるかとは思います。 そもそも設定判別要素の仮説が正しかったとか間違っていたとか以前に、大前提である「設定判別を行う」という行為自体を否定しているのですから、これはもうパチスロで勝つ為には設定を判別すべきという因果律そのものに対する反逆です。 でも、これが方向転換する勇気。 と、ポジティブな言い方をすれば、読者もきっと許してくれるだろうという甘ったれる勇気です。 <偽物語の立ち回り> 良く言えば、設定に素直。 悪く言えば、低設定に座ったら確実にやられる偽物語。 スランプグラフを見ても、 ![]() こんな台がゴロゴロしています。 つまり…… 「スランプグラフを見るだけで設定の高低は分かる!」 だとしたら、自分で朝一からは打たずに、午後一あるいは夕方くらいにある程度設定状況が見えてきてから打つ方が遥かに有利だと思います。 台選びのポイントとしては、 ●差枚プラマイ0付近の台で妥協せずに、2000枚以上プラスになっている台を選ぶ事 ●ボーナス後、80G以降の倖時間突入率が1/500以上の台を選ぶ事 現時点ではシンプルにこの2つで十分かと思います。 < 2/27(土) > それではここで、上記2つの条件を満たす空き台を見つける事ができた2/27の実戦データをご紹介していきたいと思います。 まずは、着席時のスランプグラフがこちら。 ![]() 4000枚ほど出ていますが、一撃なのがやや気になるところ。 とはいえ、現時点で倍倍チャンスへの突入率と性能に設定差があるのかどうかは不明なので、気にせず着席します。 今後、上記の部分に設定差があるようであれば、一撃の獲得枚数を。 そこに設定差がなければ、倖時間の初当たり回数を前述の台選びの条件に加える事で、より精度の高い選択をする事ができるようになると思います。 動きがあったのは投資3k。 この日初めての解呪の儀に突入するも失敗。 その後、さらに2k追加したところでもう一度解呪の儀に突入し成功するも、ここは35Gを駆け抜けて終了。 解呪の儀に突入するのは良い傾向ながら、出玉を手にする事ができない苦しい出だしとなります。 その後、ボーナスを挟んではノマレを繰り返し、とうとう2人目の諭吉さんが出動します。 そして、総投資が12k。 ついにチャンスが訪れます! まずは、解呪の儀が成功。 そして、その倖時間の待機中に白同色のボーナス。 そこから、化物語・解呪の儀に突入して、40語→10語→10語→10語と乗せて、さらに倍倍チャンスで詐欺師ノ戯レ込みで32語貯めて、合計117語から倖時間がスタート。 「前任者だって一撃4000枚出しているんだから、俺だってやればできる!」 〜1時間後〜 ![]() 「やればできるなんて聞こえのいい言葉に酔っていてはいけませんよ。 その言葉を言うのはやらない人だけです。」 「くっ……」 そんなこんなでチャンスをものにできないまま実戦は終了し、この台の最終結果がこちら。 ![]() 私は山のてっぺんから、100G付近で3回ボーナスを引いて、ちょい下がったくらいのところで沖トロの4スルー900回転の台に移動したのですが、最後は若干失速して終わったようでした。 ■ボーナスの色の割合 白 : 1回 赤 : 7回 異色 : 7回 ※私が打っている間のボーナスのみ ■通常時の解呪の儀突入率 6回/2150回転 2/23のデータはホール的な裏付けもあり、推定設定6と言えるのですが、この日のデータは今のところ設定不明としておきます。 <総括> 前述の通り、スランプグラフだけで勝負できるとすれば、夕方から稼働するサラリーマンにとって、大変ありがたい存在になりそうなこの偽物語。 「でも、そんな良台空くの?」 いつもの如く、皆様思われるのではないかと思います。 しかし、この偽物語の最も良いところは、 「スロッターからの評判はすこぶる悪いのに、稼働状況は大変良い。」 というところにあります。 例えば、導入から1週間以上経過した3/1にこんなスランプグラフの台がありました。 ![]() 右肩下がりの台でも確実に7000回転は回る、これって最近のスロットではかなり凄い事だと思いませんか? もちろん、導入されたばかりだからというのはあるでしょうが、このまま低設定域がきちんと稼働してくれるのであれば、ホールにとっては非常にありがたい機種になるのではないでしょうか? そして、ホールにとって低設定で抜ける機種とあれば、当然ある程度稼働が落ち着く頃には高設定が使われ始める期待も持てます。 これが偽物語の良いところの1つ目。 そしてもう1つの良いところが、「スロッターには人気がない」というところ。 偽物語が好きという訳ではなく、勝つためにスロットを打っている方は、この文章を読んだところで偽物語で勝ちにいこうとはまず思わないのではないでしょうか? でも、それが偽物語の良いところ。 要するにライバルが少ないという事です。 特に、ボーナス最速察知手順やボーナス中の逆押し消化をやってないような客層の店舗であれば、夕方から高設定が期待できる空き台に巡り合うチャンスは十分にあります。 総括すると、まさにサラリーマンが夕方から狙い打つにはおあつらえ向きな条件が揃ったと言えるこの偽物語。 今後の稼働のメイン機種となってくれる事を期待しつつ、今週の「6付く」は締めたいと思います。 伊野谷誠でした。 (C)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト (C)Sammy 【 6の付く日はお先に失礼します 】 メニューへ
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