本日のコラムは、私のわがままで載せさせて頂く内容です。 スロットにほぼ関係のない話なのを始めに謝らせて頂きます。 早いなぁ、もうあれから3年も経つのか。 そうです。 今回は、花火が東北で経験した『東日本大震災の話』です。 3月11日午前9時。 出張先の福島県いわき市から仙台に向けて出発する。 丁度機械の販売をしている真っ最中で凄く忙しい時期だったのに、監査の面談があるとの事でわざわざ仙台に戻らなきゃいけなかった。 帰り際に、浪江町のホールさんに寄って機械の案内をする。 その後南相馬のお客さんにも一件機械の案内をし、仙台の事務所に戻ったのが午後2時過ぎだった。 花火の面談の予定時間が午後3時までだったのである。 上司に仕事の報告をし、腹が減ったとせんべいをかじっている時だった。 『・・・地震だ。 結構大きいですね。』 初めはこんな感じだった。 『結構長いなぁ』 上司がそんな事を言ったあたりから、更に大きい揺れに発展する。 ここら辺から、もう立ってはいられないぐらいの揺れになってくる。 『とりあえず机の下にもぐれっ!!』 そんな感じで机の下に入る。 揺れは収まるどころか、更に強くなっていった。 蛍光灯が割れ、事務所のサイドにあった棚が倒れる。 天井や壁からパラパラと白い粉が落ちてきた。 今思い出して書いていても震えてくる・・・。 僕はあの時、本当に死ぬと思った。 いや、ちょっと違うな。 表現するのが難しいが、死ぬかもとあれだけ本気で思わされたのは初めてだった。 食いかけのせんべいを机の下で握りしめ、怖くて声すら出せなかった。 その時、僕の机の前に事務員さんが見えた。 パニックになって泣き叫んでいる。 この姿を見て、少し冷静になれた。 『危ないから机の下に隠れろ!』 無理やりしゃがませて、机の下にもぐらせる。 男ってのは、あんな極限状態でもかっこつけるもんなんだなぁと今になって思う。 とんでもなく長く感じた地震も、少し収まってきた。 『建物が崩れるぞ! 早く外に出ろっ!!』 他部署の人の声が聞こえる。 なんとか事務所から外に出る。 地面にしゃがみ込んだまましばらく動けなかった。 尋常じゃないぐらい体が震えていた。 少し経って落ち着いてきて思い出す。 嫁と子供は大丈夫だろうか?? あの当時、花火にはまだ首も座っていない三か月の息子がいた。 事務所の様子と自分の家の様子を重ね合わせて青ざめる。 いてもたってもいられず、『僕、家いってきます!!』 車に飛び乗った。 道中、更に僕は不安になった。 信号は止まり、水道管が破裂して水が噴き出している。 建物が潰れたり、大型家電店の天井は落ち、壁は剥がれ落ちている。 家に近づくにつれ、怖くて怖くてしょうがなくなった。 住んでいたアパートが見え、とりあえず建物がある事に安心した。 駐車場に入ると、息子を抱え、片手には哺乳瓶を持った嫁が見えた。 僕の姿を確認して、嫁が泣いているのが見えた。 息子はのんきに笑っていた。 思わずつられて笑ってしまった。 その時ぐらいから、季節外れの大雪が降ってきた。 その後避難所で寝泊まりし、結局その生活が一週間続いた。 当然電気もガスも水道も携帯も使えなかったので、情報は口コミ、ご飯は支給されるものを食べた。 情報も大した状況が解らなかったから、あんな大事になってるとは思いもしなかった。 兎に角風呂に入りたい、それぐらいのもんだった。 一週間して電気が回復して、おおよその状況が掴めた。 なんだか現実感はなかったが、隣町が津波で崩壊している映像を見て、愕然としたのを覚えている。 ちなみに水道は10日、ガスに関しては一か月ぐらい止まったままだった。 地震後一週間して仕事場にいった。 勿論たいしてする事もない。 お客さんの所に電話をかけて大丈夫ですか??というぐらいだ。 この時ぐらいから、P業界では入替自粛の話がチラホラ出ていたみたいだ。 結果、全国的には一か月入替なし。 東北は三か月の入替自粛が決まった。 なので余計にやる事はなかったが、一つだけ、機械代の集金業務が残っていた。 うちの会社は基本的には納品日の翌月末から、小切手や手形で集金をするというスタイルだ。 まぁ当然3月の末に集金があった訳だが、そんな事出来る訳もない。 あの状況で機械の集金をするというメーカーはほとんどなかった。 もうそんな状況でもなかった。 結局緊急事態という事で、集金自体が二か月遅れる事になった。 そしてなによりもまず、あちこち移動するだけのガソリンがなかったのだ。 ガソリンには本当に困った。 10リットル入れるのに半日待った事もある。 というか、あの時は何を買うのにも数時間待ちといった状況だった。 スーパーにいってオムツを買うのも3時間待ち。 コンビニでお菓子を買うのも3時間待ち。 配給のご飯をもらうのも1〜2時間は当たり前に待った。 ただ、誰一人として文句を言う人はいなかった。 それどころか、哺乳瓶にお湯を入れてもらおうと列に並んでいた僕に、前のおじさんがこう言うのだ。 『ばかやろう! 何並んでんだ。 大人は我慢できるが赤ちゃんは無理だ。 早く前に行け! おーい、先生! このおとうちゃんにお湯入れてやって!!』 あの地震が起きた日から数か月。 僕ら家族は何度も暖かい心に助けられた。 避難所で寝る時も夜泣きする我が子を責める人はいなかった。 そこにいたのは、一緒にあやしてくれる人や、オムツ・ミルクを持ってきてくれる優しい人ばかりだった。 自分の家族や親戚の安否がわからない人も沢山いたのに、『こういう時はお互い出来る事をやればいいのよ、私だってこの赤ちゃんの笑顔にどれだけ救われてるかわからない。』、もう言葉もでなかった。 あの地震で唯一良かった事は、人の芯の強さ、優しさというものを強く感じられた事だと思う。 地震から10日程経った頃、多賀城・石巻に行く機会があった。 変わり果てた街並を見て息をのんだ。 車はおもちゃのようにあちこちに投げ出されひっくりかえり、建物は崩れていた。 海辺の近くには、建物はほとんど残っていない。 こんな遠くから海が見えるのかと言うぐらい、全てを根こそぎ持っていかれてしまったのだ。 あの風景を僕は忘れる事はないだろう。 自然に手を合わせて拝んでいた。 津波。 一言で簡単に書けるけど、あれは本当に恐ろしいものだ。 皆さんも、もしどこか海岸線の近くで大地震に襲われたら、一目散に高い所へ逃げた方が良い。 津波を見ようと思って波にのまれた人も大勢いるみたいだが、そんなバカな事は絶対にやめて欲しい。 そしてこの時ぐらいから、花火は仕事を続けられる自信がなくなってきていた。 自分は何をしているのだろう? この業界は本当に意味のない産業なのではないか? 頭の中にこびりついて離れなかった。 そんな思いを振り切る事が出来ず、地震後1か月。 僕の担当のお店がオープンするとの事でお店へ行った。 するとそこには、グランドオープンさながらの大盛況のお店があったのだ。 びっくりした。 世間では電気の無駄使いだなんだと大バッシングされ、僕自身も迷いに迷っていたが、そこには本当に大勢のお客さんに来ていただいていたのだ。 ホールのスタッフ達の話を聞くと、オープンする3時間前ぐらいからどんどん人が集まってきたそうだ。 ぱちんこやスロットをやっていた方が気がまぎれるだとか、ここは憩の場だったんだとか、オープンするのをずっと待っていたと大勢の方から言われたそうだ。 その時、単純に思ったんです。 あぁ、必要としてくれる人はこんないにも大勢いるんだなぁと。 確かに、スロット・ぱちんこはどこまでいってもただのギャンブル。 大衆娯楽だなんだと言っても、結局は大勢の人が負けるギャンブルなんです。 それでも、ここまでの方が足を運んでくれる姿を見て、正直胸が熱くなりました。 少しぐらい意味はあるんじゃないか? なくなったら嫌な人だって沢山いるんじゃないか? そう思えたのです。 皆さんは、ぱちんこ屋に何を求めるのでしょう? 勝ちを求める人、スリルと興奮を求める人、はたまたただの暇つぶしの人。 まぁ理由なんてどうでも良いのかなと思ってます。 下手したら、ぱちんこ屋にいる時の大半は苦痛の方が多いのかもしれません。 それでもなお、こうやって遊技をしてくれる人がいる。 また昔と違い、今は低貸も増え、お客さんに選択肢が増えました。 なんだかんだ文句を言いながら、花火もせっせとぱちんこ屋に通う。 勿論今のままの業界で良いとは思ってません。 いつも言うように、新台のサイクルの早さ、機械代の高騰。 それに伴いホールでは低設定に渋釘が蔓延してしまい、遊技者離れを起こしている。 花火は何を出来るのか、それは今も模索中だが、内外で声を上げていきたいと思う。 よりよい業界の未来の為に、自分に出来る事は精一杯やっていきたいと思う。 このコラムを読んで頂いて何か感じて頂けたら何より幸いです。 いつも読んで頂いて応援してくれて本当にありがとうございます。 もしかしたら、花火と同じように被災地で地震を経験した方もいるかもしれません。 思い出させてしまい不快な気分にさせていたらごめんなさい。 あの時の出来事を忘れてはいけないという想いで、今回書かせて頂きました。 あれから三年。 全ての被災者の心の傷が少しでも癒されてる事を願いまして、本日は終わらせて頂きます。 それでは皆さん、良いスロライフをっ! 【 トリテン外れの向こう側 】 メニューへ
特許取得により「換金」が可能となっている、オンラインスロットゲームサイト「ディーチェ」。 現在新台リリースイベントで大盛況! 前作に比べてボーナス確率はなんと【250%超】! オール役からのボーナス解除や高確モードからの連チャンは圧倒的破壊力で一気に大爆発の可能性アリ!
DXでは本格パチスロ系ゲームで稼いだポイントを電子マネーや豪華景品に交換ができます。 20種類以上のゲームで飽きずにポイントが貯められ、デイリーくじやロト、 EXP(経験値)ランキングなどで長く遊べば遊ぶほどに稼げるチャンスが増大! 今なら1,500円分無料Ptで[楽天Edy]●万円分が即日手に入る! ページ最上部へ戻る 「パチスロ立ち回り講座」トップへ戻る |