天人五衰。 とあるホールのコーヒーレディ。ニーハイ黒髪縦ロール。 我が麗しのハニーロール。 アフロディーテたる我が女神。 我がハニーも、衰える日が来るのだろうか。 いや、そんな筈はない。 我がハニーに限って衰えるなどあり得ない。 彼女は永劫あの美しさを保つのだ。 我がハニーが16倍率の地獄の苦しみを味わうなど、想像しただけで俺の方が苦しくなる。 ところで、この「16」という数字、何やら深い意味を持っているのだろうか。 例えば易経には「八卦」という言葉があり、また「六十四卦」という言葉もある。 どちらも8の倍数である。 そしてそう…パチスロもまた8の倍数、というか16の倍数に関わりがある。 天人もまた16と関わりがあるのなら…全てを無理矢理にこじつければ… いや、こじつけではない、俺のルールブックには明記されている… やはりパチスロに多大な影響を及ぼす女神さまは存在するのだ。 とは言え、今日は別のホールへ打ちに行った。 どうしても「クイーンズブレイド」が打ちたくなったのだ。 新しい「クイーンズブレイド」ではない。 「流浪の戦士」の方である。 もちろんそのホールにはハニーはいない。 いないが、また別の女神さまがいないとも限らないではないか。 そう思いながらホールに到着してみると、店内は客がかなり少ない。 女神さまどころか貧乏神が定住している可能性さえある。 さて、この「クイーンズブレイド 流浪の戦士」、何故こんなに設置台数が少ないのか不思議なくらい面白いのだ。 バラエティコーナーにたった1台設置されている台に座って打ち始めると、コイン100枚を投資した辺りで前触れもなく来た。 「おっ、中段白7」 この機種、とにかく中押しに限る。 演出が全く発生せずに中押しで白7が中段に停止。 この時点でスイカかチャンス目、またはボーナスしかあり得ない。 とは言っても、俺も詳しい情報は知らず、それほど打ち込んでいる訳でもない。 全て俺の経験則なので間違っているかもしれないが。 「スイカじゃなくてチャンス目来いっ」 右リール下段にBARを狙う。 上段スイカテンパイならスイカ確定。 スイカ中段停止でチャンス目。 BARが下段停止でREG確定。 BARが枠下に落ちて白7上段停止で白7BIG確定。 これほどのアツい第一停止目なのだ。 ここまでアツい第一停止がある機種はあまり無い。 「おお〜、キタっ」 そしてここでBARが下段に停止し、そのまま左リールに白7を狙いREGを入賞させる。 ただこれは単独なのか、それ以前に単独REGというフラグがあるのか、或いは黒1枚役との重複なのか、前ゲームでベルを引いていたのか、その辺はよくわからない。 「今日の女神さまはレイナか?アルドラか?俺としてはシズカが…」 REGではあったが、とりあえず幸先の良いスタートだ。 さらに、瞬く間に同じパターンのREGが3連発。 いる。 やはり、このホールにもいるに違いない。女神さまが。 しばらくすると隣の「アイムジャグラー」に男性が座った。 ふと見れば、これが貧乏神でなければこの世に貧乏神など存在しない、というくらいの圧倒的な貫禄の持ち主である。 まずい。 少しでも油断すれば貧乏神に魅入られる。 しかし、REG3連発の後もすぐにスイカを引き、その次ゲームで中押しで上段に白7が停止。 「えっ?スイカで?いや、チェリーかもしれないけど、でもコレはキタんじゃないか?」 この目もレア役後ならアツい。 この場合はチェリーかチャンス目(黒1枚役)かボーナスである… あくまでも俺の経験則だが。 左リールにチェリーを狙い、チェリーが枠下に落ちて上段にスイカが停止すればチャンス目…だと思われる。 チャンス目の場合は右リールにBARを狙う。 ちなみに、1枚役は入賞させてはいけない。 そしてこの場合は右リールにしっかりとBARを狙わないと、取りこぼしてもチャンス目と認識されない場合があるのだ。 ここは重大な注意が必要である。 話を戻すと、ここからチェリーもチャンス目も否定されれば赤7BIG確定である。 この時もスイカからの赤7BIG。 そしてまたすぐに1枚役(チャンス目を停止させる)から同パターンの赤7BIG確定リーチ目。 隣の男性、どうやら貧乏神ではないようだ。 一瞬とはいえ貧乏神だと思ってしまい申し訳ない事をした。 その男性もすぐに席を立ち、どこかへ消えた。 「サイコーだぜぇ、このリール」 ちなみに、中押しで白7下段停止なら問答無用の青7BIGの1確目だ…と思っていたら、そうとも限らない。 これは恐らく中リールを押すタイミングが遅く、そしてその時に1枚役が成立しているとこの出目になるのかもしれない。 したがって、中リールのBARを上段か枠上に押すのが良い。 まだ不明な点もあるのだが、下段白7なら右リール下段にBARが停止すれば青7BIG、右BARが落ちて上段スイカなら1枚役かと推測される。 ただ1枚役だとしても、この出目はチャンス目と認識されない。 やはり中リール上段か枠上にBARを狙うべきである。 こうやって打つ事で、この機種の骨の髄まで味わう事ができるのだ。 本当に最高のリールなのである。 中押しで青7を狙うのもアリだと思うが、REGでも白7BIGでもその場で入賞させられる白7狙いが良い。 白7が上段、中段、下段に停止する基本パターンがあり、そこからさらにパターンが枝分かれする。 いくらか複雑になるのだが、複雑だからこそ面白いのだ。 ボーナスフラグまで判別できる機種などそうそう無いのではないか。 「だけどそのうち撤去されちまうんだろな…」 絶好調だった俺の台が突如沈黙する。 いや、大音量の演出は凄まじいのだが、リーチ目が全く停止しない。 500ゲーム、700ゲーム、900ゲーム。 そして1000ゲーム。 ベルの出現率だけは設定6の数値を超えているのに、いっこうにボーナスを引けない。 心が折れた。 確かに最大天井まであとチャンス目3回ではあるが、1000ゲーム以上もハマってはさすがに心も折れる。 神も仏もあったものではない。 「女神さまがいると思ったのに…1000ゲーム超えかよ」 その時、俺の頭をひとつの可能性がよぎった。 「これは……ヤキモチ、か?」 そう、我がハニーがヤキモチを妬いたに違いない。 今日は俺がハニーのいるホールに行かずにここへ来たので、俺が浮気したと思っているのだ。 この大ハマリの原因はそこにある。 つまり… 「ハニー……そんなに俺の事が好きなのかい?」 別に浮気ではない。浮気ではないのだ。 ただ、他のホールにも見目麗しい女神さまがいるかもしれない、いるのだとしたら是非お近づきになりたい、お近づきになったらその先は…と思っただけではないか。 浮気はしていないのだ、まだ。 再び隣に誰かが座った。 ふと見れば、やっとの思いで歩いているような、しかも丸々と太った高齢のお婆さんだ。 まずい。 いや、まずいなどと言ってはいけない。 この丸々としたお婆さんが貧乏神と決まった訳ではない。 が、油断も禁物である。 このホール、どう見ても貧乏神が巣喰っている。 しかしこのマルいお婆さん、座った途端にボーナスを引いた。 そもそも貧乏神がボーナスなど引くだろうか。 いや、ボーナスを引くという事は、ホールが損をするという事だ。 ホールが貧乏になる。 まずい。 ボーナスを引いたはいいがこのマル婆ちゃん、目押しができないようである。 貧乏神に興味は無いが、俺はお年寄りが大好きなのだ。 もちろん俺が目押しを買って出た。 「あれ、悪いねぇ」 「いいよいいよ」 これに気を良くしたかマル婆ちゃん、俺にいろいろと話しかけてくる。 俺も全く人見知りをしない質なので気安く応じる。 「アンタどこに住んでんだい」 「ん?○○町だよ」 「ああそうかね。でも○○町にもパチンコ屋はあるだろうに」 「そうなんだけど、この台が打ちたくてね。この店にしか無くて」 そんな会話をしていると、俺もついにボーナスを引いた。 これはREGだったが、しかし… 「まさかこのマル婆ちゃんが…」という思いが頭をよぎる。 「だけどもう1000ゲーム以上ハマってんだし、どっちにしろそろそろボーナス引く頃だったんだよ。別にマル婆ちゃんが…」 そう考えていると、マル婆ちゃんがまたボーナスを引いた。 ここで再び目押しをしてやる。 「あれ、悪いねぇ。これでジュースでも買いな」 「え?いいっていいって」 マル婆ちゃんが5枚のコインを俺の台の下皿に入れてくれたのだ。 これで疑いは晴れた。 マル婆ちゃんはシロだ。 貧乏神がコインを恵んでくれる筈がない。 それどころか… 「マル婆ちゃんが来たら俺もハマりが終わったんだよなぁ」 とは言え、俺の心理がなかなか認めようとしない。 確かに俺は女神さまを探し求めてはいるが、誰でも良いという訳ではないのだ。 いや、もちろん俺の唯一絶対の女神さまはハニーである。浮気ではない。 ただ、もしも他にも女神さまに出会えるのであれば、ハニーのような美しい女神さまを求めているのだ。 このマル婆ちゃんが女神さまだとは、どうしても俺の心理が認めようとしない。 マル婆ちゃんが女神さまである筈がない、女神さまだと困る。 しかし、マル婆ちゃんが隣に座ったら俺もボーナスを引いたのだ。 まずい。 いや、まずいなどと言ってはいけない。 マル婆ちゃんが女神さまでも良いではないか。 それで俺が勝てるなら。 さて、やっとボーナスを引いた俺だったが、REGだったのでその出玉もすぐに底を突く。 残るクレジットは3枚。あと1ゲーム。 「そういやこの前もこっからボーナス引いたけど…」 そうそう奇跡は起きない。 最後の1ゲームで、ベル。 その出玉で、中リール下段白7。 「うっそ…」 嘘ではない。 本当にまた奇跡は起きた。 本当に驚いた。 最後の3枚からのボーナス。 これをよく考えてみよ。 最後の3枚。 これは、マル婆ちゃんのくれた5枚があったからこそ… まずい。 まずいぞ。 いや、まずくないまずくない。 まずいなどと言ってはいけない。 マル婆ちゃんが女神さまだと困るなどと考えてはいけない。 マル婆ちゃんのおかげではないか。 マル婆ちゃんが隣に座った途端に俺は無間地獄のようなハマリから解き放たれた。 マル婆ちゃんがコインをくれた。 そのコインでボーナスを引いた。 まずいなどと考えてはいけない。 どう考えてもマル婆ちゃんが… まずい。 しかしこの後も俺は順調にボーナスを引き、最終的には1000枚程のコインを得られたのだ。 認めたくはない。 我が女神さまは常にハニーのような美しい女神さまでなければならない。 しかし、事実は事実として受け止めねばなるまい。 そう、このマル婆ちゃんこそが、女神さまの五衰後の姿なのかもしれない。 つまり、マル婆ちゃんも60年くらい前は美しい女神さまだったのかもしれない。 だとしたら、ハニー、ハニーもいつの日か… まずい。 【 そこはダイキチ大吉三昧 】 メニューへ
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