帰宅したのは22時。 我が家の車庫に車を停め、車を降りると何気なく夜空を見上げた。 「北斗七星が見えないなぁ。」 昨今、夜でも空が明るい。 カシオペア座は見えるが、北の地平線近くは明るくて北斗七星が見えなかった。 明日は北斗世紀末を打つ。 そう決めた。 北斗七星が見えないのなら、明日はケンシロウの頭上に北斗七星を輝かせてやろうではないか。 ふと東の空へ目をやると、プレアデス。 その下にはアルデバランとカペラ。 「もうそんな季節かぁ」などと感傷に浸っている場合ではない。 明日は勝負だ。 ジャギをギッタギタにやっつけてやる。 いや、決して弱い者イジメが好きな訳ではない。誤解されては困る。 俺は正義の味方なのだ。 その立場に立った上での決意なのだ。 「ジャギをギッタギタにやっつけて上乗せ60だぜ。」 いや、弱い者イジメに快感を覚える訳では決してない。 北斗七星は七つ星。 プレアデスは七姉妹。 しかし、「行方知れずのプレヤード」肉眼でよく見えるのは星六つ。 六連星。 この六連星をモチーフにしたという説があるのが、真田氏の家紋の六連銭。 これで明日のラッキーアイテムは決まりだ。 俺は日頃から手拭いを愛用している。 粋なデザインやシブいデザインの手拭いを小さくたたんでハンカチ代わりにしているのだ。 所有している手拭いの中に、真田氏の結び雁金をあしらった手拭いがある。 結び雁金といえば真田氏。 真田氏といえば六連銭。 六連星。 七姉妹。 七つ星。 北斗七星。 北斗の拳。 素晴らしい。 見事なこじつけ…いや、見事な論理である。 明日は結び雁金の手拭いをポケットに忍ばせてホールにゆけば、たちどころにジャギをギッタギタのボッコボコにしてやれるに違いない。 いやいや、悪を成敗するのである。 正義の味方は弱い者イジメなどしないのだ。 そして翌朝。 つまり今日である。 仕事が休みなので朝イチでホールへ向かう。 いつものホールではなく、我が家から車で5分の場所にあるホールだ。 このホールもかつては、平日でも開店前に長蛇の列ができていたのだが、今では休日でも並びは7,8人しかいない。 今日も8人。 いざ開店時間になり入店すると、8人のうち4人はパチンコのシマヘ。 残る4人はパチスロ、しかも全員5円パチスロのシマヘ向かうのだ。 俺もまた5円パチスロである。 難なく「北斗世紀末」を確保し、まずはトイレに行く。 用を足し、手を洗うと早速手拭いを取り出す。 現在は死語なのかもしれないが、俺が若かりし頃にはラブレターというモノがあった。 これがまた、夜中に書いたラブレターを翌日の昼間に読み返してみると火が出るほどこっ恥ずかしい。 同じく、昨日の夜に思いついたこの手拭いラッキーアイテム理論。 トイレで手拭いを見て、急に阿呆らしくなってきた。 「いや気のせいだ。 俺の考えに間違いはない。 今日は俺のラッキーデーだ。」 まず、手っ取り早くフリーズを引く事にする。 この「世紀末」ではまだフリーズを引いた事が無い。 が、いつまでもフリーズを待っている訳にもいかない。 そろそろ引いておかないとこの機種も撤去されてしまうだろう。 今日の俺は意気込みが違う。 気合いを入れてレバーを叩けば良い。 アレだ。 鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ほととぎす …というヤツだ。 ここで一句。 フリーズしないなら フリーズさせてみせよう 北斗の拳世紀末救世主伝説 少々字あまりだが、まず問題あるまい。 問題があるとすれば季語が無い事くらいか。 この意気込みでレバーを叩くのだ。 が、フリーズしない。 叩けど叩けどフリーズしない。 時折フリーズするのは、クレジットが2枚や1枚なのに気づかずにレバーを叩いた時くらいである。 ロングフリーズどころかフォーエバーフリーズだ。 そこで作戦を変更して真面目に中段チェリーを狙う事にする。 ここで一句。 中段チェリーが引けないなら 中段チェ(以下略) まず問題あるまい。 「チェリー」は季語っぽいではないか。 この意気込みのおかげでそこそこ中段チェリーは引ける。 中段チェリー成立後、すぐにジャギステージに移行。 期待が高まる。 「ジャギはどこだ?」 そう思っていると、やはり出てきた。 「キター!ボッコボコタイム!」 いやいや、正義感から言っているのだ。 悪を成敗するのが目的であり、日頃から屈折し鬱屈した心情を爆発させたいという願望から言っている訳では決してない。 とにかく、早くも手拭いラッキーアイテム理論が証明されつつある。 スロ界きってのヤラレ役、ジャギ。 我が弱敵(とも)ジャギ。 この快感の正体は何なのか。 いや、それは正義感である。 本音はどうあれ、建前上そう言わざるを得ないのだ。 正義の味方も意外と大変なのだ。 ARTに入ると立て続けにスイカが成立する。 「おっ、ザコ順矛盾!」 これがアツい。 ザコが出てくる順番が狂えば上乗せバトル確定だ。 とは言え、バトルではなかなかジャギは出てこない。 しかし、正義の味方にとっては相手がシンだろうがサウザーだろうが関係ない。 バトル相手がシンだとしても、残念ながらシン…などと悲観する事などあり得ないのだ。 「誰が出てくるか…」 残念ながらシン… ジャギは、我が弱敵(とも)はどこへ行ったのだ。 正義の味方は情け深い。 相手がジャギなら陶酔しきった目つきでギッタギタにしてやるのだが、相手がシンのように根っからの悪者ではない場合、正義の味方は非情にはなり切れない。 このバトル、そう、シンに勝ちを譲ってあげただけだ。 そしてラオウとのバトル、何故かトキストックがあったようでトキが出てきた。 「見るのもまた修行」と兄貴が諭してくれているのに、ケンシロウときたら全く成長が無い。 次のラオウとのバトルではパンチを喰らってあっさり倒れる。 あんなパンチ、俺だったらよけられるぜ。 さてこの台、設定は悪くはないようで、ARTの初当たりは多い。 強スイカからのART当選も2回あり、さらに2回のボッコボコタイムでウットリする。 しかしARTに入るとケンシロウが弱い。 「ダメだなー。 そこで矢吹ジョーみたいにクロスカウンター出せって。」 「わかってないなー。 俺だったらあそこで夢想転生やるけどな。」 「馬っ鹿だなー。 前もってリンを呼んどけよ。」 負けっぱなしである。 結局、終わってみれば800枚のマイナス。 まぁ5スロなのでたいした損失ではなかったが。 「北斗世紀末」の魅力。 それは「ボッコボコタイム」…だとは正義の味方の口からは言えまい。 ART中のレア役からバトルへの発展を願い、バトル中の自力抽選でアツくなる…と言う事にしている。 正義の味方も時にはつまづく。 今日はラオウやシンにとってのボッコボコタイムであった。 何故かと言えば… パチスロと手拭いの関係性が若干弱かったのだろう。 次回は手拭いコレクションの中の、そう、紅葉柄の手拭いで勝負に臨もう。 【 そこはダイキチ大吉三昧 】 メニューへ
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