読者さんによるパチスロ日記
名前から察しはつくであろうと思うが、わたしは「落語」が好きである。 座布団に座った人間が30分、ひとりでピーチクパーチクしゃべり続け、最小限の動きと口調の強弱、顔の向きや声色、扇子一つを様々なものに変え一つの演目を表現する、それが落語だ。 落語には自由がない。 動きを大きくしてしまえば、ひとり芝居のようになってしまうし、二人でやればそれは漫才になり、さらに増えればコントのような芝居になってしまう。 コントになれば、小道具を使うことも可能だ。 しかし、落語では、最小限の動きと会話で小道具を作ってみせる。 「聴覚」を通して「脳」に刺激を与える。 そして、その与えられた刺激から様々なものを想像し、絵に描いたスズメが生きているように飛び出し、木彫りのネズミが動き出したように見せるのだ。 「魅せる」という事に制限があるから、「魅せられた」側は頭の中で「創造」し、驚嘆するのだ。 制限があるという事で言えば、ぱちんこやパチスロの存在は似ている。 ぱちんこは、玉のアクションに「制限」をかけた。 「釘」によって。 「正村ゲージ」というぱちんこの基礎を作ったその釘のベースは、「特許」という「制限」をかけず、各社に開発の「余地」を与えた。 その結果、ぱちんこメーカーが生まれ、競争が生まれた。 その競争の結果、「遊技」として存在が認知されて、アミューズメントとしての立場を確立してきた。 今は、「正村ゲージ」の名残はない。 釘のアクションではなく、内部仕様を進化させ、様々なスペックを搭載した遊技機が多くなった。 しかし、主流はCRタイプに偏る。 今やホールには、様々なメーカーの様々なハード(液晶・役物・照明)を擁した、そして様々なキャラクターを擁した筐体が置かれるようになった。 ただし、そのほとんどが「通常時大当たり約1/400、80%で確変継続」するMAXタイプのみだ。 主流がMAXタイプになった結果、ぱちんこは遊べる人間を「制限」してしまった。 しかし、日本遊技機工業組合(日工組)は「自主規制」という網を張り、「行政」からの「制限」をうまくかわしていった。 もちろん、すべてをかわせたわけではないが、自身で「ムチ」を打ち「アメ」を頂戴する手法を警察は認めている。 日工組は怒られる前に最低限のアクションを起こす。 “SANYO”からでた「まわるんパチンコ」は、新内規のたまものだ。 それがどう生かされるかは、今後のメーカー各社の開発力次第。 MAXタイプに依存しない開発に期待したい。 ぱちんこの胴元・日工組と違い、パチスロの胴元・日本電動式遊技機工業協同組合(日電協)は、「制限」の掛け方が下手だ。 「爆裂機はダメ!」と言われるまで爆裂機を出し続け、結果、展示会の時に販売中止に追い込まれるまで出し続けた。 最終的には、風営法の改正につながった。 「申し訳ございません」の舌の根も乾かぬうちに「ストック機」が生まれ、「ハイリスクハイリターン」を継続させた。 その結果、また風営法は改正された。 「パチスロは終わった」という声が聞こえ始めた5号機初頭、良きにつけ悪しきにつけ、各社様々なスペック、ゲーム性の回胴式遊技機が生まれた。 活気を取り戻し、「万枚」をメーカーもホールもユーザーも意識し始めた頃、「そろそろ危ないか…。」と「3000枚自主規制」というものを珍しく「日電協」側から提示した。 ただ提示しただけだったが。 「制限をかけまーす」という舌も持ち合わせているが、一方で「出る台を作れ!」とはっぱをかける舌も持ち合わせている。 だから、開発・販売された機種は簡単に「3000枚」以上出る。 ホールで適当に石を投げれば、十中八九そんな機械にぶつかるようになった。 で、今である。 そんな状況に業を煮やして、ついに法が変わり「かけた」。 まだ、変わってはいないのだ。 現状、徳俵に足のかかった状況だ。 ここで何を示すかが、回胴メーカーの腕の見せ所だ。 今回の規制は、風営法自体に変更はない。 あくまで試験方法の変更だ。 という事は、開発努力ひとつでメーカーは息を吹き返せるはずだ。 今回の内規変更という「ムチ」をうけて、改めて日電協は「アメ」を求めた。 メイン基板の「制限」の限度を上げてもらうようお願いをしている。 ここにもまた、パチスロが終わらない「余地」を生み出そうとしている。 その「余地」は、あくまで「制限」のある中での「余地」だ。 無限に「余地」があるわけではないが、余地の幅を広げることは可能なはずだ。 あくまで風営法のくくりの中でだが。 余地の幅の広がりは結局のところ、エンドユーザーの遊びの幅だ。 「ぱちんこはMAXタイプ。」「パチスロはAT機。」という選択肢は、エンドユーザーの遊技の幅をせばめてしまった。 「MAXタイプが売れればいい」「AT機が売れればいい」という方針は、開発の幅をせばめてしまった。 「MAXタイプを買えばいい」「AT機を入れればいい」というホールだらけになり、エンドユーザーに足を向けてもらえる幅をせばめてしまった。 しかし、引き返す「余地」はまだある。 完全な改正を迎える前に、「6号機」というくくりになる前に、7号業界には制限の幅を広げられる力がある。 冒頭にちらっと書いた落語。 落語も時代によって型を変えてきた。 表現に「制限」があるという意味では同じだ。 いまや一言に落語と言っても「古典落語」というものがあり、「新作落語」が生まれ、さらには「創作落語」まである。 その「幅」は多岐にわたる。 時にその表現は、表現者によって大きく作品のイメージが変わる。 ぱちんこ・パチスロも同じだ。 例えば、ロボットアニメの版権ものを「サミー」が作るのと「大都技研」が作るのでは、期待も作風も大きく違う。(おそらく販売台数も) ぱちんこもパチスロもまだまだ「幅」がある。 数多ある「制限」を超えて、より面白くなる「幅」がある。 その「幅」が業界発展の「伸びしろ」であったらいいと思う。 その幅が「舌」の幅ではないことを願いつつ…。 「もう2枚舌はごめんだ!」と憤りつつ…。 お時間です。 ご拝読ありがとうございました。 読者さんのパチスロ日記 メニューへ戻る パチスロ日記大募集! お気軽にお送りください!
特許取得により「換金」が可能となっている、オンラインスロットゲームサイト「ディーチェ」。 現在新台リリースイベントで大盛況! 前作に比べてボーナス確率はなんと【250%超】! オール役からのボーナス解除や高確モードからの連チャンは圧倒的破壊力で一気に大爆発の可能性アリ!
≪ FX初心者向けFX講座 ≫ 当サイトの姉妹サイトで、運営7年目を迎える老舗のFX初心者向け入門サイト。 特に人気のコンテンツを以下にご紹介。 ■知識ゼロだけどFXに興味がある >> FX早分かり一問一答 ■初めてFXに挑戦する場合はどのFX口座がいい? >> これからFXを始める人にお勧めなFX口座特集 ■FX投資をしたいが忙しくて時間がない >> 投資のプロが作った売買プログラムで無料自動取引
≪ 解析セブン ≫ 当サイトの機種ページについて、操作性・見やすさを重視するため、「解析セブン」というブログ形式のものにして別出し! 最新の解析情報や、「解析セブン」でしか手に入らない情報など、豊富なコンテンツにてお出迎え! ページ最上部へ戻る 「パチスロ立ち回り講座」トップへ戻る |