読者さんによるパチスロ日記
その日その時、六本木18:00開店。 2003年位の事だったと思う。 当時はぱちんこ・パチスロ遊技者人口が1000万人を超え、活況に満ちていた時代であった。 もちろん、1990年代後半に比べれば多少人口は減っていたが、当時のブームであった「ストック機」を火付け役とし、大量獲得機(1度のビッグで711枚獲得可能であった)や、Cタイプという当時としては斬新なゲーム性をもって、パチスロ人気再燃、遊技者人口も増加傾向にあった。 ホール店舗も、いい意味でも悪い意味でも元気いっぱいで、「今日はパチスロの日!設定に雷が落ちる!(ゴロゴロ)」だとか、「パチンコぐるんぐるん祭」だとか、何がどうアツいのかよくわからないイベントも沢山あった。 もちろん、きちんとパチスロに設定を使い、ぱちんこも「大変だ!命釘がインリン・オブ・ジョイトイだ!」ってくらいあけて、きちんとエンドユーザーが勝ちやすいようなイベントを行なっているお店もあった。 その日は、六本木にあったホールの何周年かの記念イベント。 イベント日の1週間前に、「ボーナス早掛けイベント」を行い、ボーナスを3回当てた人から優先入場券を配布し、その記念イベントを盛り上げようとしているように感じられた。 まず、私は早掛けイベントで「キングパルサー」の「リセット狙い」でちゃっちゃか3回ビッグを引っかけ、入場抽選で「2番」という結果を得た。 「こりゃなんでも狙えるな。」と前日に下見まですまし、狙い台をどれにしようかと前日からワクワク、当日も並んでいてもワクワク。 もう、ワクワクさんよりゴロリよりもワクワクしていた。 まぁ、「俺が生み出せるのはコインだけだけどな!」なんて軽口たたいてみたり。 迎えた当日の17時の事前整列。 店員さんに聞いてみた。 「ちなみにどんな設定示唆何ですか?」 「今日はスロット、全台オール5・6です。」 うん。 下見あんまり意味なかったね。 もうあとは、 「この5時間の短縮営業で「5」の爆発力にかけるか? もしくは安定の「6」狙いか?」 この2択である。 どっちに転んでも前向きだ。 巨乳に振られても、振り返れば股下70センチが待っているのである。 もう、どっちだっていいじゃない? 下見無意味? 別にいいよぉ〜。 巨乳に挟まれるか、長い脚にくんずほぐれずでしょ? 逆に下見とかしてすみません! ・・・な感情だ。 さぁ、入場である。 混乱を避けるため、17:30には店内に通され、抽選番号順に席につき、電源が入るのを待つ。 私は、4号機を代表するストック機「吉宗」の角台を取った。 もはや、5に転んでも6に転んでもいい。 どっちであれ、23:00(当時はどうあれ、23時まで打たせてくれたのだ)まで打ち切る。 そんな気持ちで、電源が入る時を待った。 2万円を20枚の千円札に両替し、18時に備える。 ほかのお客さんもどんどん入ってきて、各々の狙い台、空き台をとり、開店の時を待っていた。 私の隣にも、5分と待たず人が座った。 綺麗な女性であった。 巨乳でも股下70センチでもなかったが、別嬪さんである。 そら、多少テンションは上がった。 しかし、目の前には巨乳か股下70センチの、いやホントしつこい。すみません。 開店を待っている間、私は攻略誌をパラパラと読んでいたが、隣の別嬪さんは何やら電話をしていた。 「もしもし〜。 わたし、吉宗とれたぁ〜」 どうやら、お友達に何をとれたかの報告をしていたようだ。 「あっ、悪いけど私、今日お店でないから。 店出るより今日稼ぐから!」 あぁ〜、そういうことですね。 あなたは吉宗というより南国育ちのパネル右側ですね。 夜にしか羽ばたけないけども。 そら、別嬪さんなわけだ。 縁もゆかりもない隣の別嬪さん、ともに頑張ろうではないか! 私もあなたと気持ちは同じだ。 さて、18時である。 電源投入とともに鳴り響く吉宗の「高確率」の音楽。 ん? 高確率? そう、店側が仕込んでいたのだ。 もう、どんどん5でも6でもどっちでもよくなってくる。 早く引っかけて連荘に、天国モードにぶち込むことを考えるのだ。 すると私の台は、この仕込みの高確率がヒット。 REGではあったが、ヒットしたのが第1歩。 6ならこれで天国に行ってくれるかもしれない。 願いかなって、順調に3連だか4連してくれた。 しかも、オールBIGで出玉は2000枚オーバー。 吉宗の持ち味である1G連のBIGはついてきてないものの、申し分のない展開だ。 楽しい。 楽しすぎる。 こんなに安心して打っていられる吉宗。 どうした、お前はアレか? カドの取れた沢尻エリカか!? 「別に・・・」とか言わないのか? しかし、打っているのは自分だけではない。 苦虫をかみつぶしている人もいるのだ。 隣の芝生は青く見えるなんて言葉があるが、逆もまた真なりで、自分の芝生が青いときは隣の芝生はかっさかさなのだ。 お隣の別嬪さんの投資が止まらないのである。 最初の高確率もヒットせず、解除テーブルも深い所に引っ張られたらしく、ただただ広間で扇子を煽ぐ吉宗と対峙している。 途中一度席をはずれ、「あら?お手洗いかしら?」なんて思っていたら、軍資金をおろしに行っていたようで、蝶々のお供の黒服が少しの間代打ちをしていた。 この別嬪さん・・・マジである。 もう、3時間くらいしかないのに…。 まだ、闘うのだ。 よしわかった! 私はいい。 私は落ち着いた。 私もあなたを応援しよう。 フレーフレー別嬪さん! 高く高く羽ばたくのだ! そして、その時は来た。 たしか1500Gのゾーンだったと思う。 ようやく、別嬪さんの吉宗さんが頑張った。 ボーナス確定! しかも、BIGである。 さぁ、準備は整った。 拳に力を込めるのだ。 別嬪さんは爺BIGを選択。 キンキンならして1G連を連発するのだ! さぁ頑張れ!別嬪さん。 カコン。 ペシペシペシ・・・。 カコン。 ペシペシペシ・・・。 カコン。 ペシペシペシ・・・。 カコン。 ペシペシペシ・・・。 機械的にボーナスを消化する別嬪さん。 興味のないおっさんに接客するかのような対応である。 カコン。 ペシペシペシ・・・。 カコン。 ペシペシペシ・・・。 カコン・・・。 キーーーーーーン!! 来た! 1G連だ。 あとはシングルかダブルか。 さぁ!どっちだ! 右リール2連7。 中リール7が真ん中にとま・・・らない? 止まらない? 止まらないの!? 「うおっ!マジで!」 ここでうっかり私の声が漏れる。 隣の台を見るのはマナー違反かとは思うが、BIG中の完全はずれとなれば、話は別だ。 もう、チラ見のレベルではない。 ガン見してしまった。 あまりにガン見されていれば、気分のいいものではない。 しかし、ものがものである。 吉宗のBIG中完全はずれだ。 今の主流の台であれば、ハーデスでGOD中にGODをかぶせ、さらにGODをかぶせるようなものである。 ただし、増加スピードは倍以上だ。 こうして、BIG中の完全はずれからBIG(711枚)×4を約束されたこの別嬪さん。 8割がた、投資分の回収は終わった。 もう、プラスに転じるのは目と鼻の先だ。 そんな余裕のメンタルから、完全はずれを隣でガン見していた私に対して、 「ねぇ。わたしもはじめてみたぁ〜(はぁーと)。」である。 もう、お互い心に余裕がある。 「吊り橋効果」ならぬ「鉄橋効果」だ。 安心して渡れる。 そんな余裕から、会話がはずみだすのであった。 お祭りの始まりだ。 状況が状況なら、ガン見に対して「なんですかっ!」と言われても仕方がない。 しかし、吉宗の爺BIGで夕方ハワイ背景を引いている人は心の余裕が違う。 ここからお互い、 「あぁ、飲み比べ対決でウーロン茶がでてるぅ!」 や、 「あ、REGだったぁ・・・。 あっ!でもJacはずれ引いた!」 など、お互いの前向きな状況を大いに楽しんでいた。 私は私で当時粋がっていたのだ。 結構解析等も目を通し、吉宗狂いだったこともあり、完全はずれ解除はある程度把握していた。 なので、前兆経由からボーナス放出までの32Gの「当たり」時の演出の選ばれる割合なんかもいちいち調べていたりしたから、隣の別嬪さんに、 「おっ! 前兆ですね。 ゲーム数的にもたぶん大丈夫ですよ。 当たります。 あと、4、5Gで告知されます。」 と余計なお世話よろしく、わざわざ教えていた。 そして、当たれば、 「あっ! ほんとに当たったぁ! すご〜い。」 など、もうなんなら連れ打ちかというくらい仲良く打っていた。 そう、順調である。 出玉も親密さ加減も。 短縮営業とはいえ、現時点で私は差枚で前半のレシートと合わせて3000枚は約束されている。 5時間で、である。 うん、十分だ。 楽しかった上に差枚で3000枚だ。 大好きな吉宗で、この上ない展開だった。 今日会っただけの異性と楽しく「連れ打ち」感を楽しめた。 出玉以外の面でも楽しく打てた。 ありがとう、記念イベント。 あとは23時まで打ち切るだけだ。 ん・・・。 23時まで・・・。 頭をよぎる、別嬪さんのお仕事。 三重県の特別な時を除いて、ぱちんこホールの営業は23時までである。 23時になれば、やめなければならないのだ。 お店を出なければいけないのだ。 場所は・・・そう!六本木である。 六本木といえば、夜に大人がお酒を楽しんだり、クラブで踊りを楽しんだり、時に女性を隣にしてお酒を楽しむ場である。 そして、私の隣にいる別嬪さんは・・・ もうはっきり言ってしまおう、ホステスさんだ! 当時、私は23歳。 まだまだ世間の荒波にはもまれてもいない。 なんなら、海岸を遠くから眺めていた程度だ。 「荒波とか無理〜」とギャルみたいなことを言っていたわけだ。 今ならわかる。 今なら、今日休んだホステスさんの為に「勝っているし、1時間くらい行こうか?」位気の利いたことは言える。 だって、楽しかったからぁ。 連れスロ楽しかったからぁ! しかし、当時23歳の私は、よく言えば「ウブ」だった。 ウブすぎた。 いや、良いように言うな! 単に「怖かった」のだ。 隣のホステスさんは、私が勝っているのを知っている。 つまり、私がお金を持っているのを知っている。 ちょっと飲んでいく位の「おあし」があるのだ。 もう、21:30位から私は、隣のホステスさんの台を見ることがなくなった。 だって、ビビっていたから。 「あっ! 高確率入った。 ねぇ? これは? これは? 当たるかな?」 「・・・あっ。 すいません。 経由見てなかったんでわかんないです。」 や、 「(吉宗BIG選択でジャッキン音) あっ。 そろった! シングルだけど。 やった!」 「・・・・(軽く会釈)」 など、露骨に距離を置いてしまった。 誘ってくれるな的な空気をガンガンに出してしまった。 自分の台に集中している感を出してはいたものの、もはや台にすら集中していない。 「どうしよう? 店に誘われたらどうしよう?」 「え? どうしよう? さっきの黒服さんとか『今日はありがとうございます』なんて来られたらどうしよう?」 「え? え? え? どうしよう? あーーーーー。 どうしよう?」 もう、頭の中はいかに自然にフェードアウトするかしかなかった。 期待値と不安の板挟みの中で。 結局、私は最後のBIGを取り切り、22:20頃に遊技終了をした。 ヤメゲーム数は120G。 吉宗のヤメゲーム数のセオリーは193だ。 連荘のテーブルは193だ。 ビビった分、70G分の期待値を捨てた。 ひよった代償だ。 最後の最後に「なんか列できちゃっているんで。 お先失礼しま〜す。」と、景品カウンターに急いだ。 景品カウンターにはまだ3人くらいしか並んでなかったけども。 そして、交換所にも行かず、会員カードに貯玉だけして急ぎ足で帰った。 六本木の街のきらびやかではない方向に。 ちょっとビビって目を潤ませながら、小走りで自宅方向に向かった。 夏場であったが、夜風が身に染みた。 記念イベントはアツいぜ! みんなで六本木の街に飛び出せ! ・・・っという事ではなく、夜のお誘いを受ける前にホールから、六本木という街から急いで飛び出せ!というお話でございました。 お時間です。 ご拝読ありがとうございました。 読者さんのパチスロ日記 メニューへ戻る パチスロ日記大募集! お気軽にお送りください!
特許取得により「換金」が可能となっている、オンラインスロットゲームサイト「ディーチェ」。 現在新台リリースイベントで大盛況! 前作に比べてボーナス確率はなんと【250%超】! オール役からのボーナス解除や高確モードからの連チャンは圧倒的破壊力で一気に大爆発の可能性アリ!
≪ FX初心者向けFX講座 ≫ 当サイトの姉妹サイトで、運営7年目を迎える老舗のFX初心者向け入門サイト。 特に人気のコンテンツを以下にご紹介。 ■知識ゼロだけどFXに興味がある >> FX早分かり一問一答 ■初めてFXに挑戦する場合はどのFX口座がいい? >> これからFXを始める人にお勧めなFX口座特集 ■FX投資をしたいが忙しくて時間がない >> 投資のプロが作った売買プログラムで無料自動取引
≪ 解析セブン ≫ 当サイトの機種ページについて、操作性・見やすさを重視するため、「解析セブン」というブログ形式のものにして別出し! 最新の解析情報や、「解析セブン」でしか手に入らない情報など、豊富なコンテンツにてお出迎え! ページ最上部へ戻る 「パチスロ立ち回り講座」トップへ戻る |