読者さんによるパチスロ日記
日記は初投稿だ。 これを機にライター枠に応募しようと思ってたのだが、週一業務はキツそうなのでやめた。 そんな暇があるなら打つからだ。 そんな時間があるなら俺はスロットを打つのだ。 毎年360/365日くらいで打ちに行く俺に、ライターは無理だ。 もし年5回投稿のライター枠があれば応募してもいいのだが、管理人は首を縦にふらないだろう。 そういうことで本題だ。 パチスロ始めて24年。 俺はパルサーのクレジットなしの時代からこの業界に大きく貢献してきた。 今の世代は知らないと思うが、昔のスロットにはクレジット機能なんて便利なものは付いてなく、全て手入れだ。 データカウンターなんてのもなく、ビッグをかけると終了札が壁に一枚ぶら下がるというアナログ式の時代だ。 今も使われている「投資一本」なんて言葉はこの時代の名残で、 当時はコインを買うためにカウンターで直接お金を渡さなければならず、その渡される50枚のコインが縦積みで紙でくるまれ棒のような形だったので、みな「一本」と呼ぶようになったわけだ。 そんなパチスロ発展途上の時代から貢献してきた俺。 負けても負けてもその秀逸なゲーム性に惹かれ、有り金全てを注いできた俺。 「パチンコしてると親の死に目に会えんよ!」という親に、「逆に絶対会えるだろ!パチンコ屋に電話かけりゃいるわ!」と屁理屈こねてまで貢献してきた俺。 当時の彼女の「そんなにパチンコ好きならパチンコと死ねば!?」という怒り狂ったよくわからないツッコミに、「おお!わかった!」とまで答えて貢献してきた俺。 そんなたくさんの犠牲を払いながらスロットを愛し続けてきた俺。 その代償はとてつもなく大きい。 だけど俺は打ち続ける。 人がゴルフや釣りが好きだと言うように、俺はスロットが大好きなのだ。 でも競馬や競輪の類いは嫌いだ。 ゲームには芸術的なものが必要不可欠だからだ。 ここに来ている人ならわかるだろう。 スロットは確率とリールのコラボから生まれる芸術的な部分が多い。 それがたまたまギャンブルという枠にあっただけなのだ。 しかしごく希に、「おや?」というような仕打ちに会う。 前置きが長くなったが、ここでパチンコ屋とメーカーが長年貢献してきた俺に与えたいくつかの仕打ちをご紹介しよう。 ジィスイズイット。 【第一話】 「幻のフリーズ」 ある日ボロ負けしてヘロヘロになりながらのラスト1K、フリーズ頼みで座った鉄拳デビルで本当にフリーズを引く。 しかも1回転だった。 俺もビックリしたが、周りの人間はもっとビックリしていた。 しかし俺はすぐ冷静になった。 「落ち着きたまえ諸君。本当にスゴいのはここからなのだ。見せてあげよう、本当の爆発ってヤツを。」 この心の語りと落ち着きは、20年以上打ってないと体得できないものだ。 もちろん内心は「助かった…。ありがとうございます。本当にありがとうございます。」だ。 そしてそのフリーズは8発の7揃いで終了。 しかしその終了画面からレバーを叩こうとした時、「+1」という文字が一瞬見える。 「ん?」と思いながらレバーを叩く。 そして五里霧中の50ゲーム後、不安は現実となりあっけなくラッシュが終わる。 どういうことだ・・・。 周りがチラチラこちらを見ている。 後ろのヤツにも見られているのが筐体の反射で確認できる。 「落ち着きたまえ諸君。今店員に言うから。」 この落ち着きはまだ体得できていない。 すぐに席を立つとパニクってると思われるので、悟られないように30ゲームほど回してゆっくりと席を立った。 頭はフル回転だ。 この手のトラブルは店員を呼んだところでまずどうにもならない。 コインの保証などあるわけがないのだ。 しかし台の不具合なら別だ。 心ばかりの償いがあるかもしれない。 茶封筒的なものが貰えるかもしれないのだ。 ただその前に確認する必要がある。 初代ゴッドにも0ゲームゴッドがあったくらいだ。 逆プレミアがある機種なのかもしれない。 最近の北斗救世主でも、アミバを倒したあとレバーオンで通常画面に戻るのを2回も見た。 整理しよう。 俺の逆回転フリーズ。 そのあと8回の7揃い。 その事象が起こったのは間違いなく事実だ。 なのに単発。 まさかデモ画面からのフリーズは無効なのか・・・? いや、そんなバカな話はない。 なら、フリーズが単発で終わる可能性・・・。 上乗せしたのに単発で終わる可能性・・・。 あれだけの事が起きて単発で終わる可能性・・・。 可能性があるから可能性・・・。 ダメだ。 わけがわからなくなってきた。 俺は一旦外に出て、スロットにすこぶる詳しいヤツに電話をした。 「そんなの見たことも聞いたこともないよ!」 ごもっともだ。俺だってない。 ならなんだ・・・俺のウン千枚どこいった??? とうとうパニクった俺は、店に戻り店員に問い詰めた。 フリーズの証人はたくさんいる。 正義は俺にある! すると店員が店員を呼び、さらにその店員が店員を呼び、最後にイジリー岡田ッポイ店員が参上した。 するとそいつは、悟りを開いたような淡々とした口調で俺に説明した。 「おそらく前のお客様が逆押ししたのでしょう。そのペナルティだと思います。」 俺がフリーズした。 絶望感と前任者への怒り、そしてメーカーへの怒りに、思考が一瞬停止したのだ。 前任者よ・・・ホールに味方してどうすんだ。 この一件でホールはウン万円得したぞ? それにスロットが好きだからみんな負けながらも打ちに来てるんだろう。 みな同じ気持ちで打ってるんだ。 連敗しながらも、たまに味わえる一つの勝利がほしくて打ってるんだよ。 なのにお前ってやつは・・・。 そしてメーカーよ。 なんでもかんでもペナルティつけりゃいいってもんじゃないんだよ。 意図的じゃなくても押し順ミスることなんか誰にだってある。 ミスったことないヤツなんかいないんだ。 プレミアフラグの恩恵無効なんてひどすぎやしないか? しかもアタックの7揃い演出はそのまま発生させてさ。 あと、押し順ミスも割に含まれて算出してるのか? 毎日どこかで出てるもんな。 全国規模でみれば、機械割は大きく下がるってわけだ。 そりゃ店側にとっては美味しいよな。 こうしてこの日、俺の歴史に1ページ。幻のフリーズが刻まれたのだ。 みんなも気をつけよう。 他のメーカーのプレミアフラグにもあるかもしれない。 パチスロ人口から計算しても、お座り一発フリーズは毎日どこかで出現してもおかしくない確率なのだ。 【第二話】 「幻の取り放題」 これは20年ほど前の事。 しかもパチンコの話で申し訳ないが、えげつないハウスルールの犠牲になった日の話だ。 当時のパチンコ屋は、玉でもコインでも一回交換が当たり前だった。 玉は3図柄と7図柄以外は、大当たりする度に交換しなければならないのだ。 7図柄のみの店も多かった。 スロットでも、ビッグが当たる度に毎回交換だ。 これは低価交換による店側のハネ代で、これで利益を出していた。 よって当時の玉はどの台もブン回る。 ボーダーなんてあってないようなものだったのだ。 しかしその時代特有のメリットもあって、まずコインにはモーニングサービスがあった。 なんと朝一にリーチ目で置いてくれているのだ。 まあ実際こんな店はごく少数で、ボーナスフラグが立った後にわざとリールをバラバラにして仕込む店が大半だった。 どちらにせよ今では考えられないサービスだ。 っていうか現在モーニングは法律で禁止されている。 玉の方には、朝30分以内に大当たりすると終日取り放題というモーニングサービスがあった。 つまりその玉がなくなっても、次にどんな図柄で当たろうが交換しなくていいのだ。 交換率もセブン機の抽選率も覚えてないが(推定2,300発以上、1/200前後)、取り放題をもらえるとまず負けない。 負けた記憶がない。 それほど取り放題とは魅力的なサービスだった。 ということは、今思えば極悪な換金率だったということになる。 そんな時代の悲しい話だ。 ある日のパチンコ中、俺は7図柄で大当たりした。 店員が取り放題の札を台の上にブスリと刺す。 この時点で勝利は確定だ。 しかし歓喜の最中迎えた4R目、アタッカーのVに玉が入らず大当たりがパンクしてしまい、なんと4Rで大当たりが終わってしまったのだ。 当時のセブン機のアタッカーにはさらに真ん中にVの穴があり、R毎に玉を一つ入賞させなければならなかった。 これは当たり前に入る仕組みなのだが、釘がある以上確率はゼロではない。 そんな逆ミラクルが俺に起こってしまったのだ。 かなりへこむも、「まあ取り放題だからいっか・・・」と思った矢先、すかさず店員が取り放題の札を取り、「パンクしたので無効です。交換してください」とほざいた。 もちろん怒り狂う俺。 「はあ!?なんでだよ。 7で当たったんだぞ!パンクは関係ないだろ!」 とドヤすと、 「決まりですので」 とドライな一言。 「どこにも書いてねえぞ!そんなことッ!」 と揚げ足を取ると、 「決まりですので」 とフランクな一言。 「ならせめてこの出玉だけでも打っていいだろ!これは取り放題の玉だからな!」 と食い下がると、 「だめです交換してください」 とクールな一言。 こうして傍若無人なハウスルールにより、俺の取り放題は幻となってしまったのだ。 しかしあの時代が懐かしい。 今みたいに5万10万当たり前に吸い込むなんて事はなかった。 5,000円持ってりゃ十分だった。 パチンコとはもともとそういう遊びだったはずなのに、変わってしまったもんだ・・・。 まだいくつか紹介したかったが、文字数と疲れにより次の機会にするとしよう。 まあこの日記が掲載されればの話だが。 それではみなさまごきげんよう。 よいスロライフを♪ 読者さんのパチスロ日記 メニューへ戻る パチスロ日記大募集! お気軽にお送りください!
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