ゴーストスロッター 第67話
「(眠い・・・・ やっぱ1時間睡眠じゃキツいな・・・・ 久しぶりだな、緊張してなかなか寝付けなかったなんて。)」 朝9時にカプセルを後にし、フラフラと歩きながら繁華街へ向かう優司。 「(そりゃなぁ・・・ 今まで散々脅かされてきたもんな。 乾と神崎だけはやめとけ、みたいな感じで。 そりゃ緊張もするって。 ったく・・・・)」 心の中でブツブツと呟きながらも、予定通り乾を探すために徘徊を始めた。 ************************************************************************** 14:00。 朝から休みなくいろいろなホールを渡り歩いていた優司。 しかし、実際はただフラフラと歩き回っているだけで、なんの実りもない時間だった。 何しろ、優司は乾の顔を知らないのだから。 「(くそ・・・・ そのへんのヤツにいろいろ聞けたら楽なんだけどなぁ・・・・)」 顔を知らないので、それっぽい人間に手当たり次第話しかけ、乾を知っているようであれば用件を 伝えてもらう、という方法しかないのだが、なかなか声をかけられずにいた。 理由は、日高たちに知られたくないから。 もしそのへんのスロッターに「乾を見てないか?」などと聞きまわれば、自然と「あの夏目優司が、 ついに乾に勝負を吹っかけるのか」と話題になることは自明の理。 となると、当然その話は日高たちに伝わってしまう。 優司にとって、それはなるべく避けたい事態だった。 小島にも一応諦めたフリをしておいたし、これ以上日高たちとも揉めたくない。 そんな感情から、とにかく一人でコトを進め、詳しい経過は事後報告でいいだろうと考えたのだ。 勝負の段取りを決め、こっそりと勝負し、そしていきなり勝利報告をすれば、さすがにみんなにも 認めてもらえる、自分が正しかったと証明できる、こう捉えていたのだ。 どうしようかと悩みながら、必死で歩き回る優司。 しかし、誰にどう声をかけてよいのかわからない。 変に声をかければ、日高たちにあっさりと知れてしまうかもしれない。 それだけはなんとしても避けたい。 そんなジレンマに苛まれながら、虚しい徘徊が続く。 そのうち、段々とこの徘徊がバカバカしい徒労に思えてきてしまった。 実際その通りなのだが。 「(そういえば誰か、『乾は最近じゃほとんどこの街には来ない』なんて言ってたっけ。 いくら歩き回ったって無駄なんじゃ・・・・・・・ 大体なんだよ・・・・ スロで喰ってるわけでもなく、遊びで打ってるような人間が、俺よりも上だっていうのか・・・? そんなバカな! ふざけるなってんだよ!)」 ************************************************************************** 18:30。 「(・・・・・・はぁ。 もう今日はやめよう。 ただブラブラしてたってなんの意味もない・・・・)」 結局、なんの収穫もないまま終わった一日。 最後にチェックしたホール「マーメイド」の近くにある公園で、一人缶コーヒーを飲みながら落ち込む。 一日中歩き回ったせいか、日頃の運動不足も祟り、足がパンパンになっていた。 疲労感が余計に虚しさを増長させる。 しばらく呆けた後、生気なく立ち上がる。 そして、軽くうつむきながらフラフラと公園を出て、宿泊先のカプセルへと歩いていく優司。 その時だった。 「えッ・・・・? 嘘ッッ・・・・!?」 不意に前方から、若い女の声が聞こえてきた。 伏し目がちだった優司だが、思わずその声に反応し顔を上げた。 するとそこには、驚いた表情のまま固まっている若い女と、その連れの男がいた。 女は、目線をはずさないまま、何かを言いたそうに優司を見つめている。 そして、あまりにまじまじと自分を見つめたまま固まっているので、思わず足を止めて女の方に 見入ってしまう優司。 すると女は、意を決したのか、か細い声で呟くように優司に向かって語りかけた。 「ゆ、優司君・・・・? だよね・・・・?」 第68話へ進む 第66話へ戻る 目次へ戻る
特許取得により「換金」が可能となっている、オンラインスロットゲームサイト「ディーチェ」。 現在新台リリースイベントで大盛況! 前作に比べてボーナス確率はなんと【250%超】! オール役からのボーナス解除や高確モードからの連チャンは圧倒的破壊力で一気に大爆発の可能性アリ!
DXでは本格パチスロ系ゲームで稼いだポイントを電子マネーや豪華景品に交換ができます。 20種類以上のゲームで飽きずにポイントが貯められ、デイリーくじやロト、 EXP(経験値)ランキングなどで長く遊べば遊ぶほどに稼げるチャンスが増大! 今なら1,500円分無料Ptで[楽天Edy]●万円分が即日手に入る! ページ最上部へ戻る 「パチスロ立ち回り講座」トップへ戻る |