読者ライター【野菜】の記事12
− 2016年 日本 その日、ある男に歴史的な事件が訪れた。 全国の敏腕スロッターのみんなごきげんよう。 野菜だ。 冒頭からなにやらたいそうなことが書いてあったが、いやなに大した話じゃないさ。 俺のワイフの機嫌の悪さに比べたらね。 賢明な諸君のことだ。 このくっさい喋り方に、中には気付いた人もいるかもしれない。 今回はこのまま最後まで突っ切るつもりだ。 なあに、どうせ俺なんて元々たいした記事を書く人間じゃない。 読んだところで身になることもなけりゃ何も役にもたたない。 気軽に読んでくれたらそれでいい。 手元にコーヒーはあるかい。 OKだ、この記事が読んでくれてる貴方のゴキゲンなティータイムを演出できることを祈って。 〜注意!この記事を読む前に〜 (稼働の内容と登場人物以外はほぼほぼフイクションです。 日常的にこんなしゃべり方をしていると対人関係に支障をきたすため注意が必要です。) − その日、おれはいつものホールに向かっていた。 ラジオから流れるエアロスミスを聞き、鼻歌まじりにな。 そのホールに俺の狙い台はたったの1台しかない。 そう。 『ブラックラグーン2』。 設置店舗も減り、出た当初から世間ではドM専用台だの、本場のキムチより激辛だの言われているようだがそんなことは俺には関係ない。 ブラクラが好き。 これ以上の理由を持ち合わせちゃいないんでね。 スキップをしながらホールに入ったおれは度肝を抜かれた。 すでに友人A(cv茶風林)が1台しかないブラクラを、もう一人の友人Bとぎゃあぎゃあ騒ぎながら打っているじゃないか。 『へい。 この台の管理は私が引き継ぐ、君達は元の場所(ジャグラ―島)に戻りたまえ』 『くそっ! 野菜! またお前か! 好きにしやがれ! ったく! おい! ボビー! 帰るぞ! マンソンの店でコーヒータイムだ!』 快く代わってくれて助かった。 そうでなければヤツとの決着でブラクラが打てなくなるところだった。 時間は昼過ぎ。 まだボーナスもARTも0回、340Gハマりだ。 一体連中は何をそんなに騒ぎながら打っていたのか甚だ疑問である。 しかし、この台もまだこれから始まるパーティーに萎縮しちまってるようだ。 2本目の煙草を吸い終わった頃、投資が500枚を越そうって時におれはすぐさま強チェを引いた。 それがなんとかBIGボーナスに繋がってくれたんだ。 ヒヤヒヤもんだ。まったく。 これ以上の投資はどんどん膨らんでいくばっかりだからな。 ボーナス中のベル外れからバレットバトルへ。 よーしよし、OK、いい子だ。 ここまでは完璧、言うことは無い。 あとは鬼畜メイドとヤクザ侍が出てこなければ、帰りに母さんのミートパイをご馳走しよう。 しかし出てきたのは鬼畜メイドのロベルタだ! くそったれ! どうにでもなりやがれ! 案の定こてんぱんにされる。 ぐうの音も出ないほどに。 畜生め。 俺が何をしたってんだ。 まあさすがにもう慣れっこだが、やる気を大分削がれちまった。 だが、その日の俺はひと味もふた味も違ったんだ。 次に引いたREGが事の始まりだった。 完走だ。 そうだ! そういうのが欲しかったんだ!! ここからが本当のパーティーの始まりだ! そしてラグーンラッシュ中にボーナスを少し絡め、ゲーム数も少し乗り始め、獲得枚数がもう少しで1000枚に届こうとしていた。 いつになく最高のスタートだ。 このまま閉店まで、あわよくば夜の9時までこのままの調子で……。 欲張りなおれは神に祈りながらレバーを叩いていた。 だがダメだった。 たかが養分スロッターの声を神は聞き入れることはなく残り10G。 必死にレバーを叩いてると友人Aが様子を見に戻ってきた。 『よう調子はどうだ? っておい!! 冗談はよしてくれ! 人様を退かしておいてしれっとARTに入ってるじゃねえかこの野郎!!』 『落ち着けってんだ! よく見てくれ。 残り7G、獲得枚数はピーナッツの涙程度だ。』 友人は画面を確認するなり鼻で笑いやがった。 『はは! すまねぇ! まあせっかく台を譲ったんだ、もっと出してくれなきゃ張り合いがねぇってもんだ。』 その時。 『野菜……今日の下段リプは何ていうか、その…そう、とてもキュートだな。』 『ああ間違いねえ。 幸運の女神さ。 彼女がさっそくチャンスを運んできやがった。』 しかし、 『おいおい! 大丈夫かよ野菜! ヘブンズラッシュに入ったはいいが、ベルしか引いてねぇじゃねえかよ! どうすんだよ! このままだと死んじまうぞ!』 『ああわかってる! 君も死ぬ、俺も死ぬ、皆死ぬ……だが今じゃない!』 『オーケー、わかった、落ち着けぇ… 。 なんで、バーが、斜めに、揃っている? おい、もしかしてこれ……』 『言われなくてもわかってる! 最高のショーの始まりだ!』 自身初のスーパーヘブンズラッシュだった。 正直に言おう。 あまりに驚きすぎて「へぁっ」って声が出たことを。 ブラクラが好きな人なら一度は経験してみたいスーパーヘブンズラッシュ。 唯一無二の特化ゾーン。 まさかこの俺にも引く日が来るとは思いもよらなかった。 『……おいおい。 一体何G乗ってるんだ? 随分と継続しているようだが…』 『話しかけんじゃねぇ! 今は集中を切らしちゃいけねぇんだ! この左手に全神経を……』 『ぼ、ぼぬす……?』 『何が起こってるだ説明してくれ! 野菜! お前は今、ボーナスを引いたのか!?』 『知らねぇよ! 気が付いたらこの様だ! 一体どうしたって言うんだ! 夢でもみてんのか!?』 スーパーヘブンズラッシュ中のボーナスは300G乗せが約束されていることを思い出した俺は、残りG数がいくらになったかを見るのが少し怖かった。 そして結果はこうだ。 ※画面上部中央、残りARTゲーム数「1034G」 『へい野菜。 今夜のパーティーは少し遅れるってジェニーに連絡を入れておかなくちゃな。』 『ああ、遅刻で済めばいいがこりゃ欠席になりそうだ。』 冷静を装ってはいるが、完全に脳みそがおかしい。 おかしくなってしまった。 ヘブンズラッシュ中のあの煽りに煽ってくる音楽と、けたたましい上乗せの音で俺の脳みそは完全におかしくなってしまった。 そして脳みそがおかしくなった俺は、ひとつの真理にたどり着いた。 それは、 『ブラクラ半端ねえ』 これだけだった。 自身初のスーパーヘブンズラッシュに続き、自身初の四桁乗せ。 これにともない、私は今日で「引き弱」の卒業を宣言する。 今まで舐めてきた辛酸はこの日の為にあった。 引き弱クズ養分(萌え豚)と罵られていても諦めないでよかった。 感慨に浸ると同時に俺はあることに気付いた。 いや、必然的にそう思った。 万枚あるで 思えば、長い時間をパチスロと過ごしてきている。 そしてその分、多くのマネーをコイツに突っ込んできた。 返ってくることのない貯金箱と知りながら。 それなのに俺は、一度も万枚を記録したことがない。 おれには縁のない話、そういうことが出来る奴等はある意味生まれもっての才能なのだと。 そう自分に言い聞かせてきた。 しかしそのチャンスが巡ってきた。 万枚を狙えるチャンスが。 しかしその時、おれにはひとつの不安があったのだ。 『……どうやら俺は人生の大きなターニングポイントに差し掛かったらしい。』 『ああそうだとも! とんでもねえビッグチャンスだ! そして今日のお前はクレイジーだ! とことんやってやれ!』 『……確かにな。』 ご機嫌な友人に反して、おれの表情は少し曇っていた。 『おいおいどうした、浮かない顔して! 何か不満でもあるのか? それとも腹でも壊したのか?』 『いや違うんだ。 そうじゃない。 満足さ。 この状況で不満を言うヤツなんざこの街にはいやしねぇよ。』 『ああ? じゃあなんだっていうんだ!』 『……不安なんだ! この馬鹿乗せしたG数をもってして3000枚位で終わってしまったらと思うと、おれは怖くてレバーを叩くことができねぇんだ!』 『バカも休み休み言え! 下らねえこと言ってねぇでさっさと打ちやがれ! くそったれ! おれはもう行くぜ、このあとマリアとのデートがあるからな。』 『……そうか、楽しんできてくれ。 じゃあな。』 『フンッ』 そういうとヤツは、電話をかけながら店から出ていってしまった。 心細いが仕方がない。 パチスロはいつだって自分と台との勝負なんだ。 いくら寂しく心細くてもやるしかねえんだ。 どれくらいたった頃だろうか。 しばらくARTを消化していると、右隣のマクロスの下皿にメダルが数枚投げ込まれた。 そのメダルを投げ込んだ人物を見上げると電話をしていたんだ。 『あーもしもしマリアか? すまねぇが、今日のデートはキャンセルだ。 ああ? 仕方ねぇだろ! デートより大事な用事が入っちまったんだよ! じゃあな!』プチッ 友人だった。 『……おまえ。』 『…あー、てめぇみたいなヘタレ野郎が万枚を出すところを見てみたい。 これが理由じゃダメかい? まあそういうことだ、最後まで付き合うぜ相棒。』 そう言うと友人は、ガキの様な照れ笑いをしながらバカみたいな履歴のマクロスを打ち始めた。 『……くそっ、お前は最高の大バカ野郎だ! ……よろしく頼むぜ相棒。』 こうして俺は万枚のチャンスを掴んだわけだった。 だがまだ指先に掛かったにすぎない、これからの展開が重要になってくるのは言うまでもないだろう。 長くなったので今回はこの辺で失礼しようと思う。 そう、まさかの2部構成だ。 次回、 「ブラックラグーンはチョコラテだ。」 次も見てね。 野菜の記事一覧へ 読者ライターの最新更新一覧へ
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