読者ライター【トーテムポール】の記事2
我が人生において、スロットを打つ者多数ありけり。 その中で最もスロットを愛する者、その名は「K」。 Kの土日の朝は早い。 平日は残業が多く、業務内容も過酷なため毎日疲れ切っている。 が、土日の朝になると、どんなに疲れていても朝8時には目が覚める。 もちろんパチンコ屋に並ぶためだ。 予定がなければ夜まで終日だ。 Kの仕事は肉体労働のため、腰が悪いと普段から愚痴をこぼす。 普通に考えたら、一日スロットを打っていたら余計に悪くなると思う。 が、Kは言う。 「スロットを打っているときは痛くない」 土日の二日間ほとんどイスに座りっぱなしでも何も言わないのに、居酒屋のイスだとすぐに腰が痛くなる男。 それがK。 そんなスロ愛に満ちあふれたKの収支を聞くと、かなり興味深い結果が出てくる。 4号機、北斗が全盛期の頃に私とKは仲良くなった。 当時のKの収支は年間で−1000K。 そんなことを数年続けていた。 時は進み、5号機が世を埋め尽くした。 機械割が高い機種もあったが、やはり出玉速度やイケイケ感は決して4号機に及ばずスロットを辞める者も多数いたが、Kには関係なかった。 もちろんこの時代にも土日の終日稼働は怠らない。 5号機になろうとメダルを投入し、レバーを叩き、ボタンを押す、そして演出に一喜一憂することに変わりはなかった。 むしろ出目による楽しさが増え、愛は深まった。 この時の収支は相変わらず大幅にマイナスだが、4号機時代に比べれば半分以下になっていた。 そして現在。 AT機がホールの主役となり夢が持てる機種が多くなった反面、投資速度も大幅に加速し地獄を見る頻度も増えた。 言うまでもなく、Kは今も土日の終日稼働を続けている。 気になる収支だが、驚くことにプラスに転じていた。 立ち回りが上手くなったわけでも、店に設定が多く入るようになったわけでもない。 基本的には好きな機種を打ち、新台が出たらとりあえず手を出す。 昔から何も変わらないスタイルを貫き通しているだけだが、何故か勝つようになった。 そこから導き出される勝つためのヒントは3つ。 ●新台を打つ ●めげない心 ●ジャグラー、ハナハナは打たない Kは新しい台のほとんどに触れている。 一時期は新台=回収だったが、今は設定が優遇されているのかもしれない。 Kは連日大負けしようがめげずに打ち続ける。 7万投資は日常茶飯事。 Kの格言は「0か100」。 ダラダラとした展開を好まないため、ジャグ・ハナは打たない。 今の時代は、中途半端が一番良くないことがKの行動からよくわかる。 打つなら出るまで打つ。 財布事情的に厳しくても、勝つためには必須なのだろう。 また、もうひとつ見えてくるヒントがある。 それは、勝ち負けが平等になってきたということ。 プロでも勝ちづらい=素人(K)にもチャンスがある。 スロットは稼ぐものではなく楽しむもの。 本来のギャンブルの趣旨に近づいているということではなかろうか。 嘆くばかりでは何も生まれない。 我々は目線を変える必要性があるのだ。 ピンチはチャンス!! さあ打ちに行こう。 ●6月10日(火) 本日の収支 −10K。 トーテムポールの記事一覧へ 読者ライターの最新更新一覧へ
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