読者ライター【男爵】の記事13
読者諸兄ご機嫌よう、男爵です。 昨今のパチスロは、設定よりもその時の「引き」が出玉を得る上で重視されることが少なくありません。 低設定のマグレ吹き、AT機のフリーズからの一撃で大勝利。 逆に挙動は高設定のそれであっても、流れに恵まれずに不発に終わることもあります。 しかし、打ち手が変わっても連日吹き続ける低設定も稀にあります。 特にAT機は、機種によっては妙にやる気を出す台が暴れてコントロールできない、なんて店側の話も聞きますね。 今回は、珍台をやる気でどうにかしようとする、無茶な体育会系みたいな男爵の話。 スロット紳士こと男爵の体験談を聞いて欲しい。 ― 某年 秋 北海道帯広市 ― 男爵は競馬場に来ていた。 普段競馬をすることはない私の目的は、ここ「ばんえい競馬」。 サラブレッドの倍ほどもある重量の大型馬が鉄ソリを引いて競う、迫力あるレースが楽しめるのが魅力だ。 観光で訪れていた私は、当然競馬のイロハはわからない。 馬券の買い方は係の人が丁寧にレクチャーしてくれるため心配いらないが、どの馬が勝つのかは、皆目見当もつかない。 パドックで出走予定の馬を眺めていると、年期の入ったキャップをかぶったおじいちゃんが「初めてか」と声をかけてきた。 私は素直に、競馬自体が初めてだと答える。 するとおじいちゃんは、どの馬に賭けるべきかを私にレクチャーしてくれるという。 「あんちゃんはどの馬が勝つと思う?」 おじいちゃんの問いに、私は素人ながら馬を眺めて考える。 「あの黒い体格のいいヤツ、かな?」と、黒王号みたいなひときわ大きな馬を指さす。 「確かにアイツはいい馬だ、だけどよく見てみな、やたら首を上下させて落ち着きがない、素質はあってもああいう時は走らねえんだ。」 なるほど、確かにスポーツでもメンタル面は大きく影響するものだ。 ポテンシャルを活かせないという意味では、設定6でも不発の終わるパチスロにも似ているだろうか。 おじいちゃんは続ける。 「俺が思うに大切なのは顔つきよ、特に目だな、やる気があるヤツは目に力がこもってるんだ。」 やる気か。 先ほどの高設定不発の例えに倣うなら、さしずめ低設定ノーマル機のBIG偏り、AT機の高継続とでも言うべきか。 もしくは短期勝負ならば、ハマり中の設定6よりもチャンスゾーン間近の設定1が強いとも言えるだろうか。 そんな根っからのパチスロ脳の私は、おじいちゃんのアドバイスを受け、キリッとした顔つきの栗毛の馬が勝つと予想した。 馬券を購入し、コース脇の特等席に戻る。 さぁ、レースの始まりだ。 レース結果は、私が予想した栗毛の馬が4着、初めに目を付けた黒い馬が1着だった。 おじいちゃんを見ると、「フッへへへ……」と恥ずかしそうに笑いながらどこかに行ってしまった。 私も大人なので、「こういうこともあるか」と場内の動物ふれあいコーナーに移動して、ウサギにエサを与えまくった。 私が帯広市で学んだことは、帯広の地方チェーン店『インデアン』のカレーは猛烈にうまい、ということだった。 関係無いが、インデアンカレーという名前の店が全国にあるのはなぜだろう。 ― 2016年2月 某ホール ― 初当たり1/240の北斗強敵で単発まみれになり、マイナス2000枚。 合算の良いサンダーVを発見して打てば、BIG:1/550、REG:1/150みたいな内訳になりヘタレヤメ、マイナス1500枚。 前週のそんな稼働内容に頭を抱える。 狙いは悪く無い、しかし結果が全くついてこない。 わかっている、試行回数を増やせば自然に確率は収束する。 しかし、高設定とおぼしき台の不発はやめるにやめられず、収支はもとより、精神的なダメージも少なくない。 頼む、普通の確率でいい、出してくれ。 ああそうだ、数年前に北海道で会ったおじいちゃんも言ってたな、大切なのはやる気だって。 もちろん相手はパチスロ機、機械にやる気なんて無いだろう。 「オレはこの台のやる気を感じた、台の声が聞こえたんだ!」 などと言おうものなら、良くてオカルト野郎、悪けりゃ病気扱い。 パチスロ漫画のキャラクターでもなければ成立しない思考だ。 だが、勝てるならオカルトでも病気でもなんでもかまわない。 追い詰められた私は、自嘲気味にノーマルタイプのシマを見まわす。 「目を見ればわかる」か。 声なんて聞こえるわけは無いが、各キャラクターの目を思い浮かべながら、戯れに設置機種を脳内アフレコしてみる。(キャラクター付けは適当です) ドンちゃん 「てやんでい、オイラと勝負でい!」 う……正直HANABIには惹かれるが…… コンドル 「オレっちと遊んでいきなよ、上段青7テン見たいだろ?」 たしかにクラコレも面白いんだけど…… サンダー 「オレに決めろ、ボーナスBGMでシビれさせるぜ!」 あのメロディラインは聴きたいが、先週のトラウマが…… ピエロ 「僕を選べば安心だよ。」 安心かなぁ、キミはすぐ豹変するから苦手なんだよな…… クレア 「おにいちゃん、アタシと遊ぼっ!」 ああ、久しぶりにクレアと遊ぶのもいいかもな、絶対設定1だけど…… ??? 「男爵くん、またボクと遊ぼうよ。」 あー懐かしい、久しぶりに見たわー。 … ……ペガッパ!? 生きとったんかワレ!!! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ※ペガッパ(エマ)※ 2005年1月に登場したボーナスストックタイプの4.5号機。 メジャー機種と言えるほどは設置が伸びなかったが、浅い天井と狙いどころがわかりやすいゲーム性でカルト的な人気があった。 スーパーペガッパモードという爆連モードがあったが、なんでもその突入率は100億分の1とか1兆分の1とか言われている無茶な確率だった。 何を思ってか「よっちゃんイカ」とコラボした台と言えば思い出す人もいるだろうか。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「久しぶりだね男爵くん、好きでしょエマの台、ボクに決めてよ。」 いや、本当に懐かしい、確かに初代は好きだし興味はある。 今は便利な時代になった。 ホールにいながらスマホで情報収集ができるのだ。 とりあえず打つ前に公式サイトを覗いてみようか。 …… ……の、載ってない!? エマ公式サイトトップは『めんそーれ』の新パネル告知、機種一覧にもペガッパは掲載されていない。 なんだろう、限定販売機なんだろうか。 P-WORLDで設置状況を調べてみる。 全国設置店 20 店舗 (2016年2月) …希少台じゃないか。 あ、ちなみに5号機はノーマルタイプなんだね。 「ボーナスフラグを引くだけだよ、早く回してランプを光らせてよ。」 うーん… この店は1台設置機種に設定入らないんだよなぁ。 「ボクも4号機時代は一日で7万枚出したとも言われた機種なんだよ、夢があるよ。」 おい、その話はやめてさしあげろ。(興味のある諸兄は各自で調べて下さい) 「男爵くんは珍台好きでしょ、この前も『サイレントメビウス』をわざわざ打ちに行ってたじゃないか。」 ああ、あの台は生まれてくるのが遅かった台だったなぁ。 終日勝負ならいざ知らず、短時間での勝負ならうまくいけば遊べるだろうか。 その前に確認しておこう、ペガッパ、やる気はあるかい? いや、やれるのか、オイ! 「もちろんだよ、REG時の珍妙なサンバのリズムも健在さ。 さぁ、7万枚出すよ。」 だからそれやめろ。 まぁいいか、不思議なやる気を感じるし、打たずに撤去されたらまた後悔しそうだ。 言うまでもないが、上記の会話は全て一人のオッサンの妄想、オカルト病気男爵だ。 〜稼働開始〜 どういう機種かもほとんど知られていないと思われるため、打ち方も交えて紹介していきます。 なお、実践結果をもとに記載しているため、間違っていたら申し訳ない。 ちなみに設定6の機械割は112.0%とのことで、ノーマルタイプとしてはかなり優秀。 高設定になるほどボーナス確率が上がりますが、特にレギュラーに大きく設定差があります。 技術介入要素としては、ボーナス中一度だけ逆押しすればBIG=311枚、REG=111枚の最大枚数を獲得可能。 まずは基本となる打ち方。 左リールに上バー付きチェリーを枠内に狙う。 ↑この停止形はそのまま適当押しでOK。 ベルまで滑って来たら中、右にベル狙い。 右リールはペガッパ図柄を狙ってはさみ打ちをすると、1枚役も楽にフォローできます。 これだけです、簡単ですね。 時折右リールがガクガクと不安定な挙動を示しますが、エマの台はいつもこんな感じです、平常運転です。 ボーナス告知で筐体左側の「ペ」と書かれた間抜けなランプ(褒め言葉)が光ります。 うおっまぶしっ この「ペ」ランプ、猛烈にまぶしいです。 直視すると網膜に悪影響を与えそうなレベルのまぶしさ。 先代はオレンジ色にポワッと光るイメージでしたが、こちらは白いレーザーが網膜を責める感じです。 光メダマ焼き尽くす、Get you です。 右側にあるペガッパランプはボーナス中に「キィン!」という音とともに光ります。 そしてカラフルに明滅します。 /キィン!\ 某八代将軍に慣れ親しんだ4号機世代ならば、この後1G連して711枚獲得できるのかと期待してしまいそうですが、残念ながらそんなことはありません。 では、このランプが点灯する条件は? RT当選? 高設定示唆? いいえ、このランプはボーナス中に逆押ししただけで光ります。 ちょっと何言ってるかわからないという方のためにもう一度繰り返します。 ボーナス中、目押し不要の逆押しで14枚役を獲得するだけで光ります。 つまり、ボーナス中は必ず光らせることが可能です。 「ぎゃくおしできたね えらいね」と幼稚園児に諭すようにペガッパ君が光ってくれるのです、やったね。 打ってるのはオッサンだけど。 ノーマルタイプならば、変則押しで出目を楽しみたいという通な諸兄もいらっしゃるでしょう。 今回は、男爵流ペガッパ逆押し打法もお教えしましょう。 ホールで実践すれば「コイツ、玄人だぜ」と注目されることうけあいです。 実際にやっている人間がいたら、多分それは高確率で男爵本人です。 手順はわりと簡単です。 右リール下段にペガッパ図柄を狙いましょう。 下段にベルが止まればハズレorベル。 基本的にこんな停止形になることが多いはずです。 ベルはわりとアバウトに打っても引き込んでくれるので、逆ハサミ打ちがオススメです。 下段にペガッパ図柄が止まればリプレイor一枚役。 下段にブドウが止まればブドウorチェリー。 この形でのチェリーもしっかり同時当選しているので、ランプが光る場合があります。 下段にリプレイが止まればおめでとう、単独ボーナスです。 この出目が出せるのが逆押し最大の醍醐味。 今から光るよ、光らせちゃうよ、と思わず頬もゆるむ至高の時間です。 思う存分ねじりまくるのが良いでしょう。 ちなみに中押しでの7図柄狙いをするとボーナスの生入りを狙えるため、一番ロスが少ないと思われます。 ただしテンパイする度に7狙いするのは面倒なのであまりオススメしません。 そうして、しばらくの間逆押しで執拗にボタンをネジったり、REGの珍妙なサンバのリズムにノッてみたり、背面にあるHANABIが一撃で1500枚くらい出しててハンカチ噛んでキィ―!って言ったりしながら、2時間ほど稼働の結果。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ●投資 : 400枚 ●回収 : 620枚 ●BIG : 1/260 ●REG : 1/422 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 勝ってる…… 微妙な枚数だけど一応勝ってる。 数字だけ見ると、中間設定以上はありそうなデータで、特にBIGは設定6(1/252)の近似値になっていますが、店の状況からするに低設定がたまたま偏った数値を出した結果でしょう。 心なしか、パネルに描かれたペガッパが誇らしげに見えた。 帯広のおじいちゃん、あなたの教えは間違いじゃありませんでしたよ。 いつかまたカレーを食べに行きます。 でも今度は自分で馬を選ぼうと思います。 いかがだっただろうか。 ペガッパの魅力は伝わっただろうか。 網膜を殺しにくる告知ランプの光を見たくなっただろうか。 HANABIも良い、ジャグラーも良い。 でも、もし近くに設置があるならば、是非ペガッパも試して欲しい。 まず設置店を見つけるのが困難だろ、という指摘は聞こえないふりをする紳士な私の思い出である。 さぁ、さっそくご使用中のブラウザでお近くの設置店を検索してみようじゃありませんか。 全国設置店 18 店舗 (2016年3月) へ、減ってる…… (C)EMA 男爵の記事一覧へ 読者ライターの最新更新一覧へ
特許取得により「換金」が可能となっている、オンラインスロットゲームサイト「ディーチェ」。 現在新台リリースイベントで大盛況! 前作に比べてボーナス確率はなんと【250%超】! オール役からのボーナス解除や高確モードからの連チャンは圧倒的破壊力で一気に大爆発の可能性アリ!
オンラインでスロット!換金できる「ミリオンゲームDX」 特許取得により可能となった換金システムがウリの、オンラインスロットサイト「ミリオンゲームDX」。 「マジカルハロウィン」や「忍魂」を彷彿とさせるようなスロットゲームなど、多くのゲームが用意されています。 設定6なら機械割120%を超える機種が多いのも大きな魅力! ページ最上部へ戻る 「パチスロ立ち回り講座」トップへ戻る |