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読者ライター【ビタ】の記事99



50音から機種を検索


パチスロ昔話フィクションVer.〜体感器攻略編〜 [ 2021/7/3 ]

私のマイパーラーは某地域密着型店1店舗
某大型チェーン店1店舗
某地方チェーン店1店舗

パチスロ全店舗5.6枚交換

皆様、毎度ありがとうございます、ビタでございます。


緊急事態宣言が発出されてから打ちに行けていないんです。
ですので、ネタが無いワケなんです。

「こんなトキは昔話でも」と思うも、そんな都合良く思い出すハズありません。

思い出すコトは出来ませんでしたが、思いついたコトはあったんです。
それは、過去に実際にあった攻略法をアレンジし、昔話を創作できないか?と。

で、少し考えたのですが、私のCPUではうまくまとめるコトが出来ず。
でも、取り敢えず書いてみるコトにしました。
書いた勢いでなんとかならないかな?
……と(笑)。

そんなワケで今回は『ビタのパチスロ昔話フィクションVer.』と題しまして、私が創作したオハナシです。

なにぶん私には文才はもちろん、想像力も乏しいですので、凝ったストーリーは書けません。
まぁ、いつも以上によりヒマつぶしだと思って読んで頂ければと思います。

※注)
登場する人物・機種・店・攻略法・その他諸々。
全て私の創作となっていますので実在はしませんし、事実とは異なる部分も多々あります。ですので、悪しからずご了承下さい。




時は3号機時代。
私のお腹が、まだデップリとしていない頃です。

初期の3号機は総じてロースペック。
よって、お客は見向きもしませんでした。

だからと言って、パーラーも指をくわえてガラガラの風景を眺めているワケには行きません。
お客に振り向いてもらう為、パーラーはありとあらゆる手段を講じていました。

しかし、どれだけ告知や高設定を投入しても客付きにさほど変化はナシ。

ソレもそのハズ。
3号機は規制により、エンドユーザーが求めるスペックとはかけ離れたモノだったのです。

では、エンドユーザーのニーズに応えるにはどうすれば良いか。

答えはカンタン。
3号機のスペックを上げてやれば良いのです。

しかし、単純にスペックを上げたダケでは検定に通るハズがありません。

そこで導きだされた答えが「検定通過後にスペックを変える(上げる)」でした。
そう。
ウ●モノ化です。
まさに負のスパイラル。

しかし、エンドユーザーには大いに受け入れられました。
こうして、3号機にはウ●モノが蔓延していったのです。


そんな中、某マイナーメーカーが新機種を発表。
その名も『パチスロボルテージ』。

スペックは3号機の典型例とも言えるREG偏向型。
REGで粘ってBIGで増やす仕様ですが、『ボルテージ』はREG偏向がより顕著に現れたモノでした(その分ボーナスは軽い)。

当然、爆裂ウ●モノに慣れた打ち手はノーマルスペックには見向きもしません。
必然的に『ボルテージ』もウ●モノ化されていました。
当時のトレンド?だった『注射』によって。

原則、メーカーはウ●モノに全く関与していません。
パーラーに設置される際には、基本ノーマルバージョン(例外アリ)。

では、パーラーはソレをどうやってウ●モノ化するのか。

店に設置後、基盤を変えるのはもちろん違法です。
設置した後に基盤を変える(ウ●モノ化)となると、導入したパーラーはかなりのリスクを伴います。

そのリスクヘッジの一つが『注射』と呼ばれるモノ。
『注射』とは、ノーマル基盤のとある場所にコネクタを挿しこみ、プログラムを上書きするコトです。

当然専門知識や機器が必要ですので、パーラーだけではどうするコトもできません。
そこで登場するのが『カバン屋』と呼ばれる人達。
『カバン屋』とは注射器を鞄に入れて持ち歩くコトから名付けられました。
医療用の注射器とは違い、プログラムを上書きするのですから、それなりの機器が必要だったのです。

つまりは第三者の介入により、パーラー側は逃げ道を作ったのですね。

もちろん、『カバン屋』はよりハイリスク。
ですが、時代が彼らを要求していたのです。
※注)ウ●モノが全て注射によるモノではありません


ウ●モノ化されたとは言え『ボルテージ』はあまり注目されませんでした。
某マイナーメーカーが発売した機種と言うコトもあり、全国的にみても設置するパーラーはごく少数だったからです。

しかし、あるコトをキッカケに『ボルテージ』は一躍注目を集めるコトになりました。
『ボルテージ』に攻略法が発覚したのです。

この攻略法は注射バージョンにのみ有効でした。
いわゆる注射によるバグです。

攻略法を説明する前に、まずは裏返った『ボルテージ』の仕様を紹介します。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

●バージョン:状態バージョン

●ボーナスは状態中でしか当選しない(通常時は未抽選)

●状態突入条件:チェリー成立時の1/11

●状態終了条件:BIG成立時の1/11

●状態中は1/8でボーナス当選(天井32G)

●ボーナス比率:BIG1:REG3

●チェリー確率:1/400

●その他通常時の小役は90%カット

※注)注射では複雑なプログラムを組めない為設定差はナシ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『ボルテージ』の、より顕著に現れたREG偏向型を逆手にとった仕様。
REGでは状態は転落しないのです。

なのですが、ご覧の通り通常時のメダル持ちは激悪。
3号機ではリプレイが認められていませんでしたので。

状態突入までの道のりも決して易しいモノではありません(1/4400)。
ですが、一旦状態に突入すれば爆発力はかなりのモノでした。


以下、『ボルテージ』に発覚した攻略法です。

1.体感器でチェリーを狙い撃ち

です。
注射によるバグで、チェリーの周期が一定(3.6秒周期)になってしまったが故に可能となった攻略法です。
ご覧の通り、チェリー周期が3.6秒と非常に遅い為十分狙えます。
狙えるのですが、百発百中ではありません。
体感器を使用しているとは言え、人間はコンマ何秒かの動作を正確には行えないでしょう狙えるのは周期近くのみですので、ムダを省く方法ですね。
それでも、チェリー出現率は大幅にUPします。

以下、体感器攻略の詳細です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1.体感器を3.6秒にセット
2.体感器の任意のタイミングでレバーオン
3.チェリー当選まで2.を繰り返す
4.チェリー当選後は周期に合わせレバーオン
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3.6秒1拍だとタイミングが取りづらいですので、3.6秒で5拍等の工夫は必要です(4.の項目を5拍毎に行う)。

ココで皆様は少し疑問に思ったのではないでしょうか?
「パチスロにはウェイトが存在するから3.6秒はムリなのでは?」と。

パチスロには、負けor勝ちすぎないよう(回せすぎてしまう為)プレイ間にウェイトが設けられています。
3号機の規制では4.0秒(4号機以降は4.1秒)。
チェリーの周期は3.6秒ですのでフルウエイトでも狙えないと思われますが、実は狙えます。

では、ナゼ狙えるのか?

まぁ、こちらをご覧の皆様ならすでにお分かりでしょう。
念の為順を追って説明しますが、まずはパチスロに於けるプレイの流れを簡潔に書いてみます。

@ メダル投入
A レバーオン
B リールスタート
C リール停止
D @に戻る

こんなカンジですね。
@〜Dを繰り返し行います。

ウエイトはCから次プレイのCが可能になるまでの4.0秒間。
フラグの抽選はAで既に行われていますので、3.6秒で狙えるワケです。

この攻略法で一番問題なのが詳細3.の項目。
まずは自力でチェリーを引かなければなりません。
その確率1/400。

コレぐらいの確率であれば、1000Gぐらいは平気でハマるコトもあります。
メダル持ちが激悪でしたので、1000Gもハマれば投資はかなりの額。
しかし、ソレに見合った爆発力がありました。

この頃の体感器と言えば、市販のメトロノームが一般的でした。
メトロノームにイヤホンを繋ぎ、音で周期を知らせる。
“体感”と言うよりは“聴感”ですかね(笑)。

しかし、市販のメトロノームをそのままでは使用できません。
詳しくは知りせんが、なにやら改造が必要とのコト。
ですので、『ボルテージ』に限らず、体感器攻略の全般は一般の方にはあまり縁のない攻略法でした。


閑話休題


ある日のコト、所用帰りにとあるパーラーへ立ち寄りました。
そこには『ボルテージ』が。
客付きは良好で、空き台は2〜3台。

もうもうとタバコの煙が立ち上がる様はまさに鉄火場。
打っているお客も皆、少々ピリピリしている様子でした。
かなりの確率でウ●モノ化されているでしょう。

「チョット運試し。」
「2〜3回チェリーを引くまでは。」

と、空き台に着席。

何度かチェリーを引くも状態へは突入せず。
まぁ、そうカンタンではありません。

メダル持ちも極悪なコトから、ウ●モノである確率が大幅UP。
さらに隣りの方が何やら挙動不審。

一旦席を立ち、その隣りの方を遠目で観察していると耳にはイヤホン。
さらにそのイヤホンを付けたりハズしたり。

この時点で、裏返っているコトに確信と同時に、あるコトが気になり店内をぐるり。

すると、私の予想通りソレはあったのです。
「体感器等の使用禁止」なる注意書きが。
隣りの方は、店にバレない様イヤホンを付けたりハズしたりしていたのでしょう。

コレにより、この店の『ボルテージ』は裏返っているコトが確定。
投資もかなりの額になっていた為、私はそのまま店を出ました。


〜数日後〜


ボケーっとテレビを観ていると、あるニュースが目に飛び込んできました。
「大手家電メーカーP社の低周波治療器に不具合」なる報道。
続けて観ていると、その低周波治療器はなんだか見覚えが有る様な無い様な。

気になった私はさらに詳しく観ていると以下の様な内容でした。

1.P社製低周波治療器 品番ABC−001に不具合が発生
2.不具合は○○年製造品のみ

このニュースを観た私は母に尋ねました。

私 「お母んの使ってる低周波治療器ってコレ(報道されている)と同じじゃなかった?」

母 「さぁ〜? でも、だいぶ使ってるケド、ナンともないから違うんちゃう?」

私 「……」

続きを観ていると、原因と不具合の内容が明らかに。
要約すると、原因と不具合は以下の通りでした。


【原因】
製造ラインにP社純正品ではない部品が混入


【不具合】
端末(パッド)が熱をもつ


端末が熱を持ち低温ヤケドの恐れがあるとして、長時間の使用は控えて下さいとのコト。
短時間での使用は問題ないが、P社としては低温ヤケドの恐れがある以上放置しておく訳にもいかず、注意喚起に至ったとのコトでした。

私 「長い時間使うなやって。 なんか見覚えあるし、お母んの(治療器)確認した方がえぇ〜んちゃうん?」

母 「だぁ〜いじょうぶやって。」

私 「確認ダケするからチョット見せて。 ドコにあんの?」

母 「チョット待ってや。」

母が持ってきた低周波治療器を見るとP社製。
バッチシあてはまる品番。

次いで、製造年を見ると見事にビンゴ!!

私 「コレ、そやで。」

母 「ホンマ!?」

私 「パッドが熱くならへんかった?」

母 「う〜ん、分からん。」

私 「もぉ〜使わんほぅがえ〜んちゃう?」

母 「えぇ〜、気に入ってたのに……」

私 「ヤケドしたらど〜すんの!?」

母 「長い時間使えへんかったらえ〜んやろ。」

私 「………」

さらにニュースは続き、P社担当へインタビューしていました。

インタビュアー(以降イ) 「部品が混入した原因は?」

P社担当(以降P) 「現在調査中につき回答は控えさせて下さい。」

イ 「○○年製全てに不具合が発生したのでしょうか?」

P 「はい。」

イ 「長時間との事ですが具体的にはどれぐらいでしょうか?」

P 「連続使用でおよそ5〜6時間で熱を持ち始めます。」

インタビュアーが「くれぐれも長時間の使用は避けて下さい。」と締めインタビューは終了。
最後にP社への問い合わせ先が画面に流れニュースも終了しました。

私 「そう言えばI兄ぃ〜ちゃん(叔父)ってP社で働いてたんとちゃうん?」

母 「そ〜言えばそ〜やったな。 でもあのコは全然違う部署やで。」

私 「なんか知ってるかもしれへんから、使っても大丈夫か一応聞いてみるワ。」

と、電話で聞いてみる事に。

やはり叔父の部署は全く違ったのですが、仲の良い同期が該当部署であった為、愚痴まじりに色々と聞いたそうです。
ソレによると。

1.部品が混入した原因は我々にも知らされていない
2.P社はそこそこのパニックになっている
3.パニックの主な原因はイタズラが多発した為
4.発表されていない不具合アリ

でした。

「使って良いかと尋ねられれば、立場上使うなとしか言えない。 だが、報道でもあった通り短時間での使用は問題無いらしい。」と付け加えられました。

もちろん気になったのは4.の項目。
叔父もそのコトが気になったので詳しく聞いたそうです。

すると、「正規品に比べリズムたたきモードのリズム間隔が崩れる。」とのコトでした。
未発表の理由は、リズムが崩れるダケで特に支障はないからとのコト。

叔父はさらに仲の良い同期から聞かされたハナシを続けました。

叔父 「リズム間隔が崩れるって言ってもほんのチョットだけらしい。」

私 「ふ〜ん。 チョットだけ間隔が崩れるぐらいやったらケガとかせぇ〜へんモンな。 だから未発表やったんかな?」

叔父 「たぶんそうちゃうかな。」

私 「まぁ、さらに混乱するかもやからソレが賢明やったかもな。」

叔父 「そーやな。 ホンマに気にならへん程度しか崩れへんみたいやから。」

私 「気にならへん程度ってどれぐらいなん?」

叔父 「なんか、リズム間隔が10段階あるらしいねんけど、全段階10%ダウンするみたいや。」

私 「ふ〜ん。」

叔父 「でも、10%っていっても体感では誤差なんか全く分かれへんみたいやって。」

私 「そらそやろな。」

叔父との会話はココで終了。
が、電話を切った途端私にヒラメキが。

私 「お母ん、説明書ってある?」

母 「説明書? 何の?」

私 「コレ(低周波治療器)の。」

母 「あのコ(叔父)何か使ったらアカンようなコト言ってた?」

私 「ニュースで報道してた通りしか言ってなかったワ。 で、説明書は?」

母 「あぁ〜、あるで。」

しかし、説明書には私が知りたい情報は書かれていませんでした。
そこで、再び叔父に電話。

私 「さっき話してたI兄ぃ〜ちゃんの同期の人って機械のコト詳しいん?」

叔父 「まぁ、オレよりかは遥かに詳しいで。」

私 「そら、チョットアレな兄ぃ〜ちゃんと比べたら何でも遥かに詳しいやろ(笑)。」

叔父 「そーそー、アレなオレと比べたら何でも遥かに……って、アレってなんやねん!!」

私 「その人にチョット聞いて欲しいコトあんねんケド。」

叔父 「オレのノリツッコミはスルーかい!」

私 「スベってんで(笑)」

叔父 「まぁ、えぇ〜ワ。 で、何を聞くんや?」

私 「お〜、そやそや。 ○○○での△△△の□□□は●●●の▽▽▽か?って聞いて欲しいねん。」

叔父 「??? そんなん聞いてど〜すんねん?」

私 「まぁ、えぇ〜やん。 チョット気になったダケやから。」

叔父 「ふ〜ん、そうか。 まっ、聞くダケやったら。」

私 「ありがとう。 頼みます。」

と、電話を切りました。


〜数日後〜


叔父から電話がありました。
色々と雑談をした後本題に。

叔父 「ビタ、この前言ってた件やけどな。」

私 「うんうん、で、どうやった?」

叔父 「『3』らしいワ。」

私 「『3』?」

叔父 「そう、『3』やって。」

私 「『3』ね、オッケー。 ありがとう。」


次の休日、私は『ボルテージ』設置店へ向かいました。
「体感器等の使用禁止」の貼り紙があった店です。

モーニングの有無を確かめる意味もあり朝イチに。


到着すると、お客はそれ程並んではいませんでした。
コレによりモーニングは期待薄。

当時のモーニングは店が意図的にボーナスを仕込むのが一般的でした。
しかし、ウ●モノにはリセットモーニングと言うモノも存在しました。

現在でもリセットによる恩恵がある機種も存在しますが、ウ●モノをリセットするとその恩恵は現在の機種と比べるとケタ違いに大きいです。
リセット=ボーナス終了状態なワケですから、機種によっては状態中からスタートする機種もあったのです。

『ボルテージ』は状態中でしかボーナスは当選しませんので、リセットされると状態中からスタートします。

ですが、どうやらこの店はその様なサービスは行っていない様でした。
まぁ、ソコまでサービスする店では無かったってコトですから、なかなかのボッタ店ですね(笑)。

開店時間となりスロットコーナーへ向かいます。

朝並んでいた他の方々の多くは私と同様スロットコーナーへ。
テキトーに着席。

打てる時間は長くても6時間。
6時間もあれば十分です。
ナゼなら攻略法を実践するから。

そう……
体感器攻略を、です。

体感器と言ってもメトロノームは使用しません。
メトロノームにイヤホンを繋いでいるとすぐにバレてしまいます。
先日見掛けた方の様に、バレない様に付けたり外したりするとその都度イチからやり直さなければなりません。
メンドくさがりの私には不向きです。

そこで登場するのがP社製の低周波治療器。
母から借りた不具合の起こる低周波治療器です。
低温ヤケドはイヤなので、打てる時間は長くても6時間ってワケですね。

「???」
「その低周波治療器で周期が掴めるのか?」

と、お思いでしょう。
その通りですね。

しかし、私は体感器の代用ができると確信していました。

なぜなら。

まず、私が最初に注目したのは、未発表の不具合である「リズムたたきモードのリズム間隔が10%ダウン」です。
リズム間隔が10%ダウンするのであれば、1秒で刻んでいたリズムが0.9秒刻みになるのではないか?と。
となれば、0.9秒×4拍=3.6秒で『ボルテージ』のチェリー周期が狙えるのでは?と思ったのですね。

が、その前に不具合のない正規品の低周波治療器のリズムたたきモードに、1秒刻みのリズムが存在するかを確かめなければなりません。
説明書を読んでもその様な記述はナシ。

そこで、私は叔父に機械に詳しい同期の方に尋ねて欲しいと依頼したのです。
「正規品でのリズムたたきモードの1秒刻みのリズムは10段階の内ドコにあてはまるのか?」と。

もし、正規品に1秒刻みのリズムが無ければ諦めました。

しかし、叔父から返ってきた答えは『3』。
つまり、正規品でのリズムたたきモードには1秒刻みのリズムが存在し、ソレは10段階あるウチの『3』であると言うのです。

即ち、不具合が起こる母の低周波治療器のリズムたたきモードの『3』は0.9秒刻みとなります。
しかも、イヤホンとは違い、服で隠せるトコロに取りつけるコトが出来ますので、付けたり外したりする必要も無いのです。

さっそく低周波治療器のスイッチをON。
リズムたたきモードを『3』にセットし打ち始めます。


が、最初の壁にブチあたります。
自力でチェリーが引けないのです。
コレばっかりはどうしようもありません。

メダル持ちが極端に悪い為、すでに投資はかなりの額に。

しかし、暫く回したトコロでようやく訪れるチェリー。
ホッと一安心。

さぁ〜、いよいよココからが体感器の効力を発揮する場面。
一体何枚出るのかワクワクしながら打ち続けます。

しかし、一向に状態に突入しません。
体感器の効果でチェリーの出現率は大幅にUPしています。
UPしているのですが、今度は二つ目の壁に阻まれました。
状態突入条件である「チェリー成立時の1/11」。
その1/11が引けないのです。

が、軍資金が底を尽きかけた頃にようやく状態突入。
まずは、捲るコトを目標に。

最初に出てきたボーナスはREG。
コレは歓迎するトコロ。
REGでは状態は転落しないからです。

その後REGを4回挟みBIG。
ナント、そのBIGイッパツで状態ヌケ。
なかなか引けなかった1/11なのに、なんでこーゆーのはアッサリ引くかなぁ(怒)。
獲得したメダルは700枚程。
捲るドコロか全く足りません。

しかも、BIGでリセットされてしまいましたので、イチからチェリーの周期を探らなければなりません。
さすがに心が折れそうでしたが、持ちメダルだけと決め続行。


全てノマれかけたトコロでチェリーGET。
今度は、なんとか数度のみのチェリーで状態突入。
持ちメダルはギリギリでした。

出てきたボーナスは初っ端からBIG。
「もしかして、またイッパツ状態ヌケちゃうやろな…」の不安をヨソにボーナス連打。

その後は裏返った『ボルテージ』のポテンシャルを存分に発揮。
「何とか投資額分は回収できたかな?」と思ったトコロで、私の肩にポンッと衝撃が。
振り返ると店員が立っていました。

店員 「ちょっと来て下さい。」

私は「ヤバい!」と思いました。
「体感器がバレたのか?」と。

案の定事務所へ向かう店員。
重い足取りでついていく私。

事務所に入ると店長らしき男性。
店長らしき男性(以後店長)は私にこう声を掛けました。

店長 「まぁ、掛けて下さい。」

と、穏やかな口調でイスを薦めてきます。
逆にその穏やかな口調が恐怖を助長します。

店長 「体感器使ってますね?」

私 「体感器……ですか。 使ってないです。」

店長 「ホンマですか?」

私 「……はい。」

店長 「じゃぁ、首元にチラッと見えるのは何ですか?」

私はドキッとしました。
低周波治療器のパッドを肩に貼っていたからです。
服で隠していたつもりがちゃんと隠れていなかったのでしょう。

しかし、私は隠していても見つかるコトはあると想定していました。
ですので、あえて肩に貼っていたのです。
その理由は「肩コリがヒドいから」と言い訳が出来るから。

私は用意していた通りに答えました。

私 「コレは低周波治療器です。 肩コリがヒドいからです。 だから体感器とちゃいます」

すると店長は鋭い目つきで私に問いかけます。

店長 「肩コリ? 見たトコロまだ若く見えますが?」

私 「肩コリです。」

私が自身タップリに言いきったので店長は少し怯んだ様に見えました。
しかし、相変わらずの穏やかな口調でこう続けました。

店長 「分かりました。 でも今日のトコロはコレで帰って下さい。」

私 「えぇ〜、何でですか?」

店長 「今まで出した分は交換して構いませんので。」

私 「だから何でですか?」

店長 「体感器を使ってたからです。」

私 「だからコレは体感器じゃないですよ。」

店長 「それは分かりました。 ですから今まで出した分は交換して結構です。」

私 「じゃぁ、交換したらまた打っていぃ〜んですね?」

店長 「それはアキきません(アカンってコトです)。」

私 「えぇ!? 意味がよぉ〜分からんのですケド。」

店長 「ウチは体感器等の使用は禁止です。」

私 「だ・か・ら・」

店長 「“等”です。 低周波治療器は“等”に該当しますので。」

私 「そんなん、後付けですやん。」

店長 「確かにそうかもですね。 ですから、譲歩して今まで出た分は交換して良いと言ってるんです。」

私 「………。」

店長 「なんなら、出玉没収で出入り禁止でも結構ですよ。 店内の注意書きにも体感器“等”とありますから。」

私 「……分かりました。」

店長 「ウチは基本、攻略法は黙認してますが、体感器や類似するモノは禁止です。」

私 「………。」

なんとか投資分は捲れていた様でしたので私は了承しました。

メダルを流し終えた私の台には『調整中』との札。
状態中でしたので、他の方が打つコトを避けたのでしょう。

以上のコトから、攻略法を黙認している分、他はかなり厳しい店と見てとれます。

想定より換金率が良かった為、収支はほんのりプラス。
ですが、「もぉこの店に来るコトは無いな。」と店を出ました。


〜数日後〜


母から嬉しいニュースが。
叔父に子供が産まれたと言うのです。

落ち着いた頃を見計らい、お祝いを届けるのも兼ねて叔父宅へ訪れました。
私、子供大好きなんです。

私 「奥さんに似てるなぁ〜。」

叔父 「せやろ。」

私 「兄ぃ〜ちゃんに似んでよかったな(笑)。」

叔父 「そーそー、オレに似てたら……って、なんでやねん!」

私 「産まれたトキの体重ってどれぐらいやったん?」

奥さん 「3500gぐらい。」

私 「大っきいなぁ〜。」

叔父 「オレのノリツッコミは無視かい!?」

奥さん 「お乳もスゴイ飲むねん。」

私 「おぉ〜、そ〜なんや。」

叔父 「もしも〜し。」

奥さん 「何なん!? さっきから(怒)」

私 「ホンマやで。 スベったからイジらんとってあげてんのに。 優しさやんか。」

叔父 「そんな優しさ要らんワ。」

私 「そ〜言えば産まれた日って確か……」

奥さん 「2月29日やで。 予定日より3日早かってん。」

私 「ミラクルやな。」

奥さん 「そんな日に合わせて、わざわざ早く産まれてこんでもなぁ〜(笑)。」

私 「全然えぇ〜やんか、元気やったら(笑)。」

奥さん 「でも、このコが大きくなったら誕生日っていつしたらえ〜んやろ?」

叔父 「そ〜やなぁ〜。 4年に一回ってのもなぁ〜。」

私 「3月1日でえ〜んちゃうの? 2月28日はまだ産まれてへんのやから。 2月29日がある年だけ29日でえ〜んちゃう?」

奥さん 「そ〜やな。」

ここで、違和を感じるもその正体に気付かず。
子供の顔を見ていると、あまりの可愛いさに深く考えようとはしませんでした。

私 「じゃぁ、そろそろ帰るワ。」

叔父&奥さん 「また来てや。」

と、帰路に。

その帰りの道中、早くも来年の誕生日プレゼントを考える私がいました(笑)。

と、ここで再び違和感。
今度はじっくり考えてみるも、やはりその正体は暴かれず。

「まっ!その内ヒラメクやろ」と考えるコトをヤメました。


〜数日後〜


この年はオリンピックの開催年でもあるコトからテレビでは連日オリンピック関連の報道が。

私、ゴルフと競馬以外のスポーツは「まぁ、好きっちゃ好き。」でヒマならテレビで観る程度。
しかし、オリンピックやサッカーWカップ等の数年に一度しか開催されない超大きな国際大会がある年は『にわか』と化します(笑)。

この年のオリンピックは海外での開催。
「また寝不足になるなぁ〜」なんて考えていました。
「寝る時間をズラせればなぁ〜」とも考えたのですが仕事がそうはさせません。

が、ここであるワードでヒラメキ。
そのワードとは「時間をズラす。」
このヒラメキは以前感じていた違和に一筋の光明を射しました。

「(オリンピックはうるう年に開催されるねんな)」
「(うるう年は4年で1日分の時間が余るから調整され2月が1日増えて29日まで)」「…………。」
「!!!!」
「(て、コトは!!??)」

そして、その光明は私に更なる圧倒的ヒラメキを与えてくれました。
まるで道筋を示す様に。

「(じゃぁ、アレをこ〜してこ〜すれば)」
「(でも、コレじゃぁムリか……)」
「(イヤ!そんなんせんでも逆にもっとシンプルにしたら!!)」

その瞬間、光の向こうにゴールが見えたのです。


〜次の休日〜


私は『ボルテージ』設置店に朝から並んでいました。
件の「体感器等の使用禁止」の注意書きがあった店です。

もぉ、来るコトは無いと思われたこの店。
訪れた理由は店長の「攻略法は黙認しています。」の言葉。

そう……
再び『ボルテージ』攻略へ挑戦する為です。
それも体感器は“等”を含めたモノも使用せずに。

当時としても攻略法を認めている店はかなりレア。
そんな数少ない店をスルーするワケにも行きません。

パーラーとしては、攻略法を使うと予想以上に出されてしまいます。
建前上は「認めています」と謳っていますが、些細なコトでも禁止事項となり出玉没収。
さらには出禁となるでしょう。
出玉没収&出禁とまではなりませんでしたが、先の私の例のように後付してまでも。

この店は「体感器等」の使用を禁じています。
ならば、体感器(準ずるモノ含む)を使わなければ、攻略法の使用は可能となります。

私は、その方法を思いつきましたのでこの店に訪れたのです。

低周波治療器のトキと違い時間制限もありません。
なにより、後付けで打ち止めにされた悔しさもあり、「開店から閉店まで粘って爆出ししてやる!!」と朝イチから並びました。


開店となりスロットコーナーへ。

裏返った『ボルテージ』には設定差がありませんのでドコに座っても同じ。
ドコに座っても同じですが、体感器を使用した攻略法を駆使する場合、少しでも目立たない様にとカド台は避けるのがセオリー。

しかし、私はあえてカド台へ。

爆出しするのですから、別積みされるでしょう。
その別積みされたドル箱の山を眺めながら、爆出ししてやるとの目論見です。

目立っても全く問題ありません。
例え、店から「体感器を使っているのでは?」と疑われてもです。
ナゼなら、体感器(“等”を含む)は使っていないから。
体感器を使っていない以上、攻略法を使用してもこの店は認めざるを得ないのです。

「この前の体感器で回収出来なかった分を倍以上回収してやる!!」と回し始めます。


それから1〜2時間が経過した頃。
私の頭上にはカチ盛りのドル箱が3つ。

最初に自力でチェリーを引くまでは少々手こずりましたが、攻略法の効果で程無く状態突入。
一撃カチ盛り3箱で状態はヌケてしまいました。

もちろん続行するのですが、このタイミングで私の肩を誰かがポンッ。
振り返ると店員でした。

体感器等は使用していませんが、攻略法は使用しています。
この攻略法は周期を狙いますので、打ち方も必然的に通常とは少し異なります。
当然、店員によるチェックは行われていたでしょう。

ウ●モノですので、一撃ドル箱3箱カチ盛りなんて当たり前。
むしろ少ない方。
しかし、不自然な動きから店員は私が攻略法を使っていると判断したのでしょう。
イコール、体感器を使用している、と。

案の定店員は私に向かいこう言いました。
「ちょっと来て下さい。」と。

そう言った後、案の定事務所へ向かう店員。
言われた通りついていく私。

しかし足取りは前回と比べ重くはありません。
むしろ軽いぐらい。

もちろん、攻略法を使用していますので事務所行きぐらいは覚悟していました。
てか、事務所に連れてってくれと密かに思っていたぐらいです(笑)。

その理由は、攻略法使用可の念押しの為。
つまり、攻略法の使用を認めさせ、何の気兼ねもなく爆出ししてやろうと考えていたからです。

その背景には、体感器等を使用せず攻略法を駆使しているトコロにあります。
しかも、アレコレと後付けも出来ないであろう方法との自信があったからです。

事務所に入ると、前回と同じ店長と思われる人物が。

前回と違うトコロは、開口イチバン「体感器使ってますね!」と少々不機嫌そう。
前回と違い、今回はカチ盛り3箱により収支はすでにプラス。
故に少々不機嫌なのかと思われます。

私 「使ってないです!」

店長 「ホンマですか?」

私 「ホンマです。」

店長 「店員から報告を受けて、僕も注意深く観察していましたがアナタ、打ち方が少しおかしいですね。」

私 「打ち方がおかしい?」

店長 「体感器を使っている独特な打ち方をしています。」

私 「だから、体感器なんて使ってませんよ!」

店長 「なら、ナゼあんな打ち方をするんですか?」

私 「打ち方って…… じゃぁ、パチスロにはこうやって打たんとアカンって決まりはあるんですか?」

店長 「なんやて?」

店長は少しムッとしたようでした。
が、すぐに冷静ななり。

店長 「決まりは……ないです。 打ち方は自由です。」

私 「だったら、え〜ですよね。」

店長 「ですが、体感器を使っていればハナシは別です。」

私 「だ・か・ら・使ってないですって。」

店長 「だったら、なんであんな打ち方をしてたんですか?」

私 「イヤ、だから……」

このままでは埒が明かないと思い、正直に話しました。

私 「このままやったらハナシが進みませんから正直に言いますね。 ぶっちゃけ攻略法は使ってます。 でも体感器は使ってません!」

店長 「攻略法は使ってるけど、体感器は使っていない?」

私 「はい!!」

店長 「ホンマですか?」

私 「まぁたソレですか? 疑うんやったらボディーチェックどうぞ。」

店長 「では、ボディーチェックを。」

と、ボディーチェックを始めました。
それも入念に。

しかし、何も出てきません。
当然です、何も使っていないのですから。

が、次に店長が発した言葉に驚きました。

店長 「服を脱いで下さい。」

私 「えっ!!??」

店長 「下着は穿いたままで結構ですので。」

私 「ちょっ、 イヤですよ!!」

店長 「何でイヤなんですか? 何か都合の悪いコトでもあるからとちゃいますか?」

私 「都合の悪いって…… フツー人前で服を脱ぐのはダレでもイヤなモン……。 って、あっ! もしかして……」

店長 「ちょっ、何を勘違いしてるんですか! 僕にその気はないですよ!!」

私 「ホンマですかぁ〜?」

店長 「ホンマにホンマですっ!!」

私 「しゃ〜ないですね、下着はい〜んですね。」

店長 「はい、下着は穿いたままで結構です。」

私 「でも、ここまでさせる以上、もし、何も無いとそちらが認めた場合はどうケジメ付けはります?」

店長 「………。」

私 「『ごめんなさい』では済みませんよ。」

店長 「………。」

私 「まぁ、ボクも面倒なコトになるのはイヤですから、あまり大袈裟にしたくはないです。」

店長 「………。」

私 「ではこういうのはどうですか? 今後ボクがこの店で何をしようと黙認してもらうってのは。」

店長 「何をしようと?」

私 「もちろん、体感器は使いません。 “等”も含めて。」

店長 「う〜ん……」

私 「悩むコトないんちゃいます? 元々こちらの店は攻略法黙認ですよね?」

店長 「えっ! 何でそのコト(攻略法黙認)を知ってるんですか?」

私 「店長がそう言いましたやん。」

店長 「僕が???」

私 「えぇ。」

店長 「いつ?」

私 「覚えてないんですか?」

店長 「何を?」

私 「何日か前にボクにこの場所で言いましたやん。 で、今日はコレで帰れって。」

店長 「????」

私 「低周波治療器のトキですよ。 後付けやから譲歩してその時点でのメダルは交換OKって。」

店長 「あぁ! あのトキの!!」

私 「思い出しましたか?」

店長 「はいはい、思い出しました。」

私 「あの時、店長は『攻略法は黙認しているが、体感器や類似するモノは禁止』って言ってましたよね。」

店長 「言ったかどうかは覚えてませんが、確かにウチは体感器等を使わない限り攻略法を黙認しています。」

私 「だからソレでい〜です。 体感器を使ってないって認めてくれたらボクがこの店で何をしようと黙認してくれれば。 さっきも言いました様に、体感器や類似するモノは使いませんので。」

店長 「………」

私 「どうですか??」

店長 「分かりました! ではソレで。」

私 「その前に人払いしてもらってもい〜ですか? さすがにコレだけの人数の前は恥ずかしいです。」

その時、事務所にいた人数は私を含め6人。
店長ダケでは少し疑わしきトコロがありましたので、もう1人の店員にのみ残ってもらい他の3人には席をハズしてもらいました。

服を脱ぐのは想定外でしたが、私の狙い通り何もなければ認めさせるコトに成功しました。
後は類似するモノも含め、体感器を使っていないと証明するのみ。

その後、下着姿に腕時計のみと言う、実の親にもあまり見られたくない姿に。
その恥ずかしさに少し後悔しましたが、時すでに遅し。

店長が「腕時計も。」と言ってきましたので腕時計を店長へ預け、後はぐるぐる回ったり、ピョンピョン飛び跳ねたりと、さらに恥ずかし目を受けるコトに。

しかし、恥ずかしい思いをした甲斐はありました。

店長の口から「何もないですね……」との言葉が出てきたのです。

私 「もぉ、服着ていいですか?」

店長 「いいですよ。」

私 「どうですか?」

店長 「何もない以上ウチも何も言えません。」

私 「じゃぁ。」

店長 「はい、約束は守ります。  が、その前に……大変不快な思いをさせて申し訳ございませんでした。」

驚いたコトに店長から謝罪の言葉が出てきました。

他に厳しくする以上自分にも厳しくする。
私の思った以上に出来た人物だと思いました。

私 「いえ、謝ってもらわなくても大丈夫ですよ。 使ってないと認めてもらえればソレで。」

とにかく、コレで無罪放免。
何の気兼ねもなく思う存分出しまくれます。
それも、この日ダケではなく『ボルテージ』が設置されている限りずっと。

席に戻った私はさっそく打ち始めます。

今度は程なく自力でチェリーをGET。
早速周期を狙う私。

が、このタイミングでなんと店員がメダル補給に訪れる。
もちろんホッパーはカラになっていません。
なのに、このタイミングでメダル補給。

実はこの店員。
私が服を脱いだトキには席をハズしていた店員。
恐らくですが、この店員は私が体感器を使っていると思い込んでいたのでしょう。

ナゼそのまま打っているか疑問に思うも、取り敢えず掴んだチェリーの周期を崩そうとしていたのだと思います。

裏返った『ボルテージ』の攻略法はチェリーの周期が遅いが故に体感器で狙えると言うモノです。
前半で説明した通り、その遅い周期に体感器を合わせるとタイミングが取りづらくなります。
その為、3.6秒で何拍かの工夫が必要です。
その店員は、その何拍かのカウントを崩しにきたのです。

一度カウントを崩されるとまたイチからやり直し。
重い確率のチェリーを自力で引き戻さなければなりません。

それが、店長の指示かどうかの判断は出来ません。
しかし、あれだけ自らにも厳しい店長がその様な指示を出すとは思えませんでした。

気を取り直し回し続けます。
てか、気を取り直す必要はありません。
ナゼなら気落ちしていないから。

その理由は、私が編み出した体感器を使わない攻略法にあります。
一度掴んだチェリーの周期はリセット(BIG終了or設定変更)されない限り狙えるのです。
メダル補給のみではリセットされていませんのでチェリーの周期は変わりません。

よって、再度チェリーの周期を自力で探る必要はナシ。
ですので、程なく状態突入。

そして、閉店を迎える頃には別積みの山が出来上がっていました。
その中には全て私が出したメダルが詰まっています。

流すとその枚数、なんと30,000枚オーバー。
裏返っているとは言え、さすがにここまでは出来過ぎです。
この日はヒキにも恵まれ、攻略法の効果も上乗せされたからでしょう。

レシートを景品に交換する為、カウンターに向かうとそこには店長が。
大量の特殊景品を私に渡した後、店長は私にこう告げました。
「この後少し時間を頂いても宜しいでしょうか?」と。

私は断るつもりでした。
なぜなら、攻略法でムリヤリ出されたのだから、不快に思う方もいらっしゃるのではと考えたからです。
ソレが例え、店側が認めていたとしても。

最悪、拉致監禁され勝ったお金を奪われるかもと思ったのです。

私 「スミマセン。 もう遅いですし、家も遠いのですぐ帰ります。」

店長 「お時間はとりませんので。」

私 「スミマセン、帰らして下さい。」

店長 「なら、どうやって体感器ナシで攻略法を使えたのですか? それダケ教えて下さい。」

私は、「なぁ〜んや、そのコトか」と思いましたが、複数の人数で拉致監禁される恐れはまだあります。

私 「分かりました、なら店の前にある24時間営業の喫茶店でなら少しは大丈夫です。」

店長 「ありがとうございます。」

喫茶店であれば他の方もいますし、まず拉致監禁はできないであろうと考えました。
なにより、実は私の方にも店長に聞きたいコトがあったのです。


特殊景品を換金し喫茶店へ。
店長はまだ来ていない様子。

私はテキトーに空いている席に座り飲み物を注文。

10分程で現れる店長。

店長 「お待たせしてスミマセン。」

私 「いえいえ、結構ですよ。」

店長 「時間も時間ですので早速聞いてい〜ですか?」

私 「その前にボクからも聞きたいコトがあるんですケド。」

店長 「??? 何ですか?」

私 「店長と事務所で話した後、店員さんがカラになってないのにメダル補給に来たんです、アレは店長の指示ですか?」

店長 「メダル補給?」

私 「はい。」

店長 「いえ、僕は指示していませんね。」

私 「そうですか、それならい〜です。」

店長 「ソレがどうかしましたか?」

私 「店長の指示で、周期のカウントを崩しに来たんかなと思いまして。」

店長 「僕はそんなコトしません!!」

と、少し強い口調で言います。

私 「じゃぁ、あの店員さんの独断?」

店長 「名前は分かりますか? 注意します。 認めた後にイヤガラセみたいなコトすんの僕キライなんです。」

私 「名前はチョットわかりません。 でも、もぉ〜い〜です。 そもそもカウント自体していませんでしたし。」

店長 「おぉ! そ〜やった。 体感器ナシの攻略法を知りたかったんです。」

私 「店長はなんでこの攻略法を知りたいんですか?」

店長 「………。」

私 「内容を知って使用禁止の注意書きを作る為ですか?」

店長 「………。」

私 「ソレやったら教えるワケには行きませんね。 申し訳ないですケド暫くは『ボルテージ』で稼がせてもらうつもりですんで。」

店長 「………。」

私 「おっと。 稼ぐからって出禁ってのはナシですよ。 約束したボクが何をしようと黙認の“何をしようと”には稼ぐってのも含まれてますんで。」

店長 「………。」

私 「そういうコトなんでヨロシクです。 ではボクはそろそろ帰ります。」

店長 「ちょっと待って下さい!」

私 「何ですか?」

店長 「使用禁止の注意書きを作る為とちゃいます。」

私 「でも、聞いたら使用禁止にするつもりとちゃうんですか?」

店長 「いえ、使用禁止になんかはしたりしません。」

私 「??? じゃぁ、何で攻略法を知りたいんですか?」

店長 「実は……」

店長は体感器を使用しない攻略法を聞きたい理由を話しました。
その理由を聞いた私は。

私 「はぁっはっはっは(爆笑)。」

店長 「お恥ずかしい……」

私 「イヤ、気持ちはスゴく分かります。 そういうコトなら喜んで(笑)。」

と、攻略法を教えるコトを快諾。

店長 「ありがとうございます。」

私 「でも、攻略法使うと『ボルテージ』の寿命が縮まりますよ。」

店長 「それはそうですが……」

店長は「くれぐれもここダケのハナシにしておいて下さい。」と念押しした上で私に話してくれました。

「『ボルテージ』が次の入れ替え候補に挙がっている。」と。
さらに詳しく聞くと、どうやらコレはコチラの店ダケではない様でした。
『ボルテージ』を設置している全国の数少ない店舗のほとんどが入れ替えを検討しているらしいとのコト。

その理由は某大手パチスロメーカーの話題の新機種を導入する為。
一躍注目を集めた『ボルテージ』とは言え、そこはマイナーメーカ製。
しかも攻略法まで発覚した機種は入れ替えの最有力候補とのコトでした。

以下、店長が攻略法を知りたい理由です。

●『ボルテージ』でめっちゃ出したい。

でした(笑)。

さらに話しを聞くと詳しく話してくれました。

1.自宅はかなり離れた場所にあり、自宅近くに『ボルテージ』設置店アリ
2.その店も体感器の使用は禁止
3.店長はその店の『ボルテージ』でシャレにならないぐらい負けている
4.スグにでも入れ替えられる可能性がある為、その前に一矢報いたい

でした(笑)×2。

3.の項目に非常に共感できましたので、私は攻略法の手順を説明。

店長は目を丸くして、「そんなカンタンなコトで…… コロンブスの卵やな。」と感心していました。

が、ソコで私に気付き。

私 「んん!? チョット待って下さい、スグにでも入れ替えられる可能性があるってコトは、もしかして店長のトコロもですか? 候補に挙がってるって言ってましたもんね。」

店長 「まぁ〜、そんなカンジです。」

私 「えっ!? えっ!? じゃぁ、ソレを見越した上でボクを黙認したんとちゃいます?」

店長 「え〜っと。 ソレはそのぉ〜。」

私 「稼げたとしても短い期間ダケやからかまへんワと。」

店長 「スミマセン!!」

私 「………。」

やはり、この店長はクセモノです。

とは言え、今日明日にでも『ボルテージ』が入れ替わるワケではありません。
短い期間とは言え、黙認された攻略法。
思う存分稼いでやろうと誓ったのでした。

ソレがキッカケで、店長と超仲良くなったのは言うまでもありません。


さて。
それでは、皆様が気になっているであろう(気になっていますよね?)攻略法の手順について説明します。

体感器は使いませんが、あるモノは使います。

ソレは腕時計。
手順は以下の通りです。


1.腕時計の秒針の任意のタイミングでレバーオン

2.チェリー当選まで1.を繰り返す

3.チェリー当選後は腕時計の秒針で3.6秒を計りレバーオン


です。

ここで疑問に思うのが3.の項目。
「腕時計の秒針でコンマ6秒が狙えるのか?」でしょう。

断言します。

「腕時計の秒針でコンマ6秒なんて100%狙えません!!」と。

では、どうするのか。

コンマ6秒は狙えませんが、以下の手順で3.6秒周期は狙えます。
1.腕時計の秒針の任意のタイミングでレバーオン
2.チェリー当選まで1.を繰り返す

ココまでは同じです。
次の項目が異なりキモとなります。

3.以降はチェリー当選時の秒針から18秒毎にレバーオン

3.6秒のチェリー周期をその都度狙うのではなく、5周期に1回狙うというモノです。
チェリー当選時の秒針の位置さえ記憶しておけば、以降は18秒毎(3.6秒×5周期)に周期が訪れます。

ですので、途中でメダル補給をされようが、休憩を挟もうがリセットされない限り周期は掴めるのですね。
(3分で最初の秒針の位置に戻る(正確には1分半)ので長針の位置も記憶しておけば万全)

この考えに至ったキッカケは、叔父に子供が産まれた日に違和感を覚えたのが最初。
2月29日の件です。

次に「海外のオリンピックで寝不足になるから寝る時間を“ズラ”せないか?」と言う件。
さらに、オリンピック開催年はうるう年であるコト。
4年で1日分の時間が余るから、調整の為2月が一日増えると言う件が決め手となりました。

腕時計で3.6秒を狙うのは不可能ですが、4.0秒は狙えます。
その誤差0.4秒。

0.4秒を5セット行えば、誤差は2秒となりますので腕時計でも狙えます。

で、まず思い付いたのが以下の手順


1.腕時計の秒針の任意のタイミングでレバーオン

2.チェリー当選まで1.を繰り返す

3.以降は4秒毎にレバーオン

4.3.を4回繰り返し5回目は2.0秒でレバーオン


でした。
つまり、4.の項目で誤差を調整したのですね。

しかし、誤差を調整出来ても肝心の2.0秒でレバーオン(フラグ抽選)を行えるか?との疑問にぶつかりました。

さらに、3.の項目でメダルはロスしてしまいます。

そこでもっとシンプルに考えたのです。

「ならば、(4.0秒×4回)+(2.0秒×1回)=18秒となるワケだから、18秒毎にレバーオンを行えばOK」と。

弱点はチェリー周期を掴んでからは、消化が極端に遅くなるコト。
なんせ、1Gあたりフルウェイトの4倍以上の時間を要してしまいます。
体感器とは違い、腕時計攻略の副作用とでも申しましょうか。

しかし、ソレでも効果は目を見張るモノがありました。


ハナシを戻しまして。


店長は「次の休みの日に地元の店で早速試します。」と言いました。

同時に「ウチの店では入れ替えるまでの間は存分に稼いでOK」との密約も交わし、お互い喫茶店を後にしたのでした。


〜翌日〜


この日、私は仕事でした。
ですが、仕事終わりに『ボルテージ』設置店へ。
スグに入れ替えられる可能性が高い以上、設置されているウチに少しでも稼いでおきたいとの理由からです。

到着し、一目散に『ボルテージ』へ向かいます。

が、ナント『ボルテージ』のシマは閉鎖中。
私はワケが分からずボーゼンとしていました。

すると、暫くして店長が私のトコロに訪れてきましたので、すかさず質問しました。
「コレ(閉鎖)、何でですか?」と。

すると、店長は「チョット待ってて下さい。」と私に告げドコかへ。

少しして戻ってきた店長は「コレが原因です。」と。
その手には、本日発売されたばかりの某有名攻略誌。
さらに、店長はパラパラとページをめくり、あるページを私に見せ手渡しました。

そのページには、「『パチスロボルテージ』に時計攻略法発見!」なる記事。
その記事の内容は私が編み出した腕時計攻略と全く同じ内容が書かれていました。
さらに、P社製の低周波治療器を使う方法までも。

私が思いつくぐらいですから、この攻略法を思いつく方は数えきれない程いらっしゃるでしょう。
それも、私よりもはるかに早く。

昨日今日で雑誌を作るコトはできませんから、攻略誌がこの攻略法を発見したのはかなり前となります。
腕時計攻略には納得出来たのですが、驚いたのはP社製の低周波治療器でも体感器の代用ができるコトに言及しているコトです。

P社製の低周波治療器が体感器に代用できるのは不具合の起こる○○年製のみ。
しかも、その不具合は一般には発表されていない不具合を利用したモノです。

果たして、攻略誌側はどうやってその情報を手に入れたのか?
私の様に偶然に偶然が重なったのでしょうか?

しかし、その事実を知る術はありません。
まぁ、上には上がいるってコトですね。

しかし、まさか翌日にココまでデカデカと紹介されるとは想定外です。
体感器を使用しないで攻略できるとなれば、皆こぞって攻略法を使用するでしょう。

となると、店としての被害は甚大です。
その被害を防ぐ為にはシマを閉鎖するしかなかったのでしょう。

元々稼げる時間は短いとは思っていましたが、短いドコロか全く無いとは思いもしませんでした。

私 「うわぁ〜、雑誌に載るの早っ。」

店長 「………。」

私 「まぁ、ボクが見つけれるぐらいですから、天才君やったらもっともっと早く見つけたでしょうね。」

店長 「………。」

私 「それにしても、店長のトコロも決断早かったですね。」

店長 「………。」

私 「まさか、今日の今日とは。」

店長 「………。」

私 「???」

よく見ると店長は涙目になっていました。

私 「どうしたんですか!?」

店長 「今朝の開店前にオーナーから連絡があって、雑誌に載ったから『ボルテージ』のシマはスグに閉鎖しろって。」

私 「そうなんですか? 稼がせてもらうつもりでしたが、まぁ、しゃ〜ないですね。」

店長 「ここまで大々的に雑誌に載ると『ボルテージ』設置店は全店即刻シマ閉鎖すると思うんです。」

私 「でしょうね。」

店長 「僕んチの近くにある店も。」

私 「まぁ、そうでしょうね。」

店長 「………。」

私 「で?」

店長 「一矢も報いるコトが出来なかった……。」

私 「???」

私 「あっ!」

私 「はぁっはっはっはっ(爆笑)」

店長 「何がおかしいんですか!!」

私 「イヤ、店長サイコーです。 持ってますねぇ〜。」

店長 「そんなん持ちたくない!」

私 「でも、しゃ〜ないですね。 諦めましょうwww」

店長 「ううう……。」

店長は一矢報いるドコロか報いる場さえ与えてもらえなかった様です。

店長は一縷の望みに掛けて次の休みに自宅近くの『ボルテージ』設置店に訪れたのですが、予想通りシマは閉鎖されたままとのコトでした。




いかがでしたでしょうか。
少しはヒマをツブせたでしょうか?

繰り返しますが、今回は全て私が創作したオハナシです。
登場する人物(私以外)・機種・店・攻略法・その他諸々は実在しませんし、事実と異なるコトもあります。

が、モデルは実在します。
お読み頂いた方の中には、攻略法のモデルが何の機種かお分かりになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

昔は結構ありましたからねぇ〜攻略法。
正攻法からゴトに近いモノも含め。

ヤンチャが過ぎたコトもありましたが、振り返ると古き良き時代でもあったと個人的には思います。

で、その時代を経て今があると。

果たして今後はどうなるんでしょうねぇ〜。
今回のオハナシの設定時代の様に、やりすぎないコトを切に願うばかりです。


今回は以上とさせて頂きます。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。



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