[2]【基本を再確認】ヒキよりも大事な期待値の話 [2018/11/27(火)] |
【期待値解説、その具体例】
まずは、以下の条件をご覧ください。
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≪条件≫
●くじの枚数は10枚、当たりが1枚。
●ハズレを引いた場合は、そのくじを元に戻す。
●1回引くのに100円かかる。
●AとBという2つのくじ引き箱があり、Aの当たりは1,200円、Bの当たりは800円。
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皆様は、どちらのくじを引きたいでしょうか?
もちろん、Aのくじのはずです。
その結論に至る経緯を実際に計算してみます。
Aのくじを1回引いた時の期待値は、
{1200円×(1/10)+0円×(9/10)}−100円=20円
上の{}で囲まれた式は1200円を引く確率が1/10なので、1回あたりのリターンの金額が120円ということを表しています。
最後に100円引いたのは、1回くじを引くのに100円かかるからです。
つまり、1回当たりのリターンが120円、それを引くコストが100円なので、120円−100円でAのくじを1回引いた時の期待値は20円となります。
Bも、Aと同じ要領で計算してみると、
{800円×(1/10)+0円×(9/10)}−100円=−20円
となります。
差は歴然、Aの期待値はプラスで、Bの期待値はマイナスです。
つまり、Aは勝てるくじ、Bは負けるくじです。
この期待値の考え方がわかると、それぞれのくじを引き続ければどうなるか、皆さんお気づきだと思います。
例えば、Bのくじで考えてみます。
最初、2回連続で当たりを引きました。
プラスは1,400円で、1回あたり700円勝っていることになります。
しかし、これを100回、1000回と続けていった場合、どうなるでしょうか…?
結論としては、1回当たり−20円という期待値が出ていますので、
●100回引いたら、−20円×100回=−2,000円
●1000回引いたら、−20円×1000回=−20,000円
という値に近づいていくはずです。
試行回数が多ければ多いほど、1回あたりの金額が−20円に近くなっていきます。
俗に言う、期待値の収束というやつです。
イメージとしては、2回連続で当たりを引いて1,400円勝っていたとしても、期待値的には−40円負けているわけです。
1回あたり、引けばマイナスのくじを引いているのですから、回数を重ねればマイナスになるのは当然なので…
ここで、最初に書いた「適当に座ったGODで万枚出したとしても、期待値がプラスのところを回していないから意味がない」につながるわけです。
期待値がマイナスなもの(設定1のGOD)を回して一時的にプラスになっても、それを続けてしまうといずれマイナスになってしまうということです。
逆に、Aのくじではどうでしょうか…?
先ほどのBのくじとは違い、1回あたりの期待値がプラスですので、引けば引くほど勝てるはずです。
今までの話を踏まえて、パチスロに置き換えて話しますと。
Aのような期待値がプラスのものは、高設定もしくは天井・ゾーン狙いができるゲーム数の台。
Bのような期待値がマイナスのものは、低設定もしくは天井・ゾーン狙い目以外のゲーム数の台。
…と考えることができます。
あとは先ほどのくじと同じ考えで、Aを打ち続ければ勝てるし、Bを打ち続けてしまうと負けてしまうわけです。
「パチスロはヒキだ!」と考えている方もいらっしゃる中で恐縮ですが、僕はそうとは考えていません。
むしろ、勝つためには「運に頼らないこと」こそが重要だと思っています。
運に頼らず、プラスの期待値を積み重ねていくことが、勝利につながると僕は信じています。
…まぁ、そんな僕もこんな話をしておきながら、適当に台を選んで打つことも結構あるのですが…(笑)
パチスロ、面白いですからね。
今回の話は、あくまで「徹底的に勝ちを目指すなら」の話です。
以前、どこかの記事で書いた気がしますが、僕が台を打つ基準は期待値だけではなく、打ちたい・楽しみたいという気持ちも含まれることもありますので!
勝つということも重要ですが、楽しむという気持ちは忘れたくないですね(^^)
でも、楽しんだ結果、今月めっちゃ負けてるのでは( ゚Д゚)
…と思ったところで、今回の記事は以上になります。
次回は、これから新台として出る6号機(蒼天の拳とか聖闘士星矢とか)についての考察か、もしくは久しぶりに稼働日記なんか書けたらなと思っています。
それでは、また次回まで!
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