[3]【マニアック】パチスロ×統計学 [2018/10/16(火)] |
まずは、設定1のREG確率1/431.2で2000回転させた時、REGを平均で何回引けるかを計算します。
2000回転 ÷ 431.2 ≒ 4.6回
次に「標準偏差」という値を計算します。
この標準偏差は、平均からのブレを表します。
下の計算式で求められます。
√ 回転数×(REG確率)(1−REG確率)
※冒頭の√(ルート)は式全体にかかります
実際の値に当てはめるとこうなります。
√ 2000 × (1/431.2)(1−1/431.2) ≒ 2.15
これがわかると、どういうことができるのか?
先ほども言った通り、これは
平均からのブレです。
統計学では、下記のような法則があります。
≪平均 ± 標準偏差 × 2 ⇒ 95.72%で起こる≫
今回を例にすると、
■平均 : 約4.6回
■標準偏差 : 約2.15
…なので、下の2つの式をまず計算します。
4.6 − 2.15 × 2 =
0.3
4.6 + 2.15 × 2 =
8.9
これは何を表しているのかといいますと、
設定1で2000回転回したときの95.72%で、REG回数が0.3回〜8.9回の範囲となることを表しています。
ここで先ほど説明した5%の基準を思い出してください。
100%から95.72%という数字引くと、ほぼこの基準と同じになります。
なので、これを基準にして、この95.72%以内で起きうることは否定できないとすることとします。
これで、今回の設定1であることを否定するかどうかの材料が揃ったわけです。
さっき計算した通り、設定1で2000回転回した時のREG回数は、95.72%で0.3回〜8.9回の間になります。
そして、今回はREG回数は8回。
つまり、0.3回〜8.9回の間に入っています。
なので、これは統計学的に設定1でも十分にあり得るという結論になり、
今回については設定1を否定できないとなります。
逆に
2000回転でREG9回引けたときは、0.3回〜8.9回の間に入っていないので、「めったに起きない珍しいこと」になり、
設定1を【ほぼ】否定できるとなります。
まとめますと。
マイジャグラーVを2000回転回した時に、
●REG8回 ⇒ 統計学的に設定1を否定できない
●REG9回 ⇒ 統計学的に設定1を否定できる
となります。
なので、2000回転でREGを9回以上引いているマイジャグラーVがあったら、「設定が入っているかもしれない」と思っていいわけです。
ただこの時、必ず周りの状況を確認した方がいいです。
マイジャグラーVは1台だけではなく、複数台置いているお店がほとんど。
統計学的にめったに起きないといっても、それはその1台の話で、たくさんあればその偶然が起こる確率は上がります。
なので、ジャグラーが100台あって、2台くらいしか良さそうな台がないという場合は、偶然かも?という裁量を入れた判断も必要になってきます。
同じ100台でも、各島に良さそうな台が複数台見られるという状況であれば、期待できるということになりますね。
要するに、統計学的な設定判別は、ホールの癖やその日の状況も加味して行うと精度が更に上がるということ。
こういったことを踏まえつつ立ち回ることで、立ち回り力や収支がアップしていくのかなと考えております。
いつもは期待値稼働の記事ばかりでしたが、今回の記事はいかがだったでしょうか?
少し毛色を変えて、マニアックな路線に走ってみました。
興味を持っていただいた方は、Excelなどでいろいろ計算してみると面白いので、是非やってみてください!
ちなみに私は、今回の記事を作るにあたって、マイジャグラーVでもう一つ計算した値があります。
「REG確率が設定6と同じ確率で引けている場合で、設定3以下を否定するには、何回転必要なのか?」について調べました。
結果は何回転だったかというと、
約7800回転です。
いかに設定判別が難しいかがわかりますね(^^;)
朝一から打っていて小役も良いという場合は別ですが、やはりデータだけではなく、周りの状況もしっかり見ておかないと痛い目に遭いそうです…
それでは、また次回まで!
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