[3]初の5.9号機「戦国コレクション3」お披露目 [2017/11/30(木)] |
さて、今週のコラムだが、5.9号機初としてKPEから戦国コレクション3が導入された。
全部で5,000台超とまずまずの台数が導入されたようだ。
実際導入時期に関しては、他にライバルのいない最高の時期に出すことできたと言えるだろう。
みなさんは実際打ってみただろうか。
恐らく既存の戦コレ好きのユーザーは、なかなか厳しい思いをしたのではないかと思う。
というのも、戦コレシリーズはもともとゲーム数のゾーン依存が高い機種であった。
一方、5.9号機はレア役を引いて有利区間に上がるといった完全にレア役待ちのゲーム性になってしまうため、過去機種のイメージで打つと、かなり大きなギャップを感じるだろう。
実際、有利区間ランプがついていない間は何も期待できない状態というのは、やはり旧基準機を打っていた人間からすれば苦行に近い。
白黒がつき過ぎているというのも、また困りものである。
また、ART中のエンディングのブツ切りも話題に上がっている。
1500G消化時はひっそりカウントが始まり、いきなり通常に戻るというような仕様になってしまっている。
恐らく、5.9号機用に作っていた機械ではなかったのだろう。
5.5号機用に作っていたが間に合わず、5.5号機用の映像のまま強引に当て込んだため、エンディングなどの映像も間に合わなかったのではと考えられる。
今回の戦コレ3は、ただ5.9号機の規則に乗っけてみましたという作りなので、成熟度などは総じて低い印象。
これらは、新しい規則にシフトした際に起こりうる問題点(完成度や考慮漏れ)である。
もちろん一発目の機械なので、ある意味仕方ないことなのであるが、これをベースにどんどん他メーカーも含めレベルアップしていくのが、通常の各メーカーの新規則への慣れ方になってくるのだ。
しかし、今回はそう悠長にはいかない。
何しろ、全メーカーが何とか期間内に間に合わせることを考えて機械を作っているので、市場での反省点が生かされる時間がないのだ。
今後出てくる機械も、同じような問題点が全くクリアされずに出てくる可能性は大いにあるといえるだろう。
一方、5.9号機の規則の裏をかいたような機械が出てくるとしたら、あと数ヶ月以内に発表があるはず。
逆になければ、市場に生み出されることはないと言えそうだ。
というのも、もう後追いで他メーカーが申請しようとしても、純粋に時間がなくて間に合わない。
となると、他社が同じようなシステムを作っていたらインパクトがなくなってしまうので、そういうゲーム性の機械があるなら出し惜しみせずに早く発表したいはずである。
ここは、各メーカーの動きに注目したいところだ。
とりあえず大手メーカーは今のところノーマルタイプ路線なので、新システムの隠し玉の発表に期待したい。
(5.9号機で打てそうな機械が出ないと、このままではパチンコしか打たなくなってしまいそうで怖い…)
今週のコラムは以上。
それではみなさん、また次回。
【 メーカー開発者の独り言〜今宵もオフレコで〜 】 メニューへ