[3]5.9号機デビューに向けて [2017/11/2(木)] |
さて、それでは今週のテーマだが、もうすぐ5.9号機のデビューが近づいてきているので、5.9号機のスペック表のどこに注目していくべきかの話をしていきたい。
まずは5.9号機について簡単におさらいしよう。
最大の特徴になってくるのは、ARTの突入率に設定差がつけられなくなるということだ。
これはどういうことかと言うと、例えばこれまでの一般的な機械に関しては、強チェリーを引いた際に「設定6:20%、設定1:10%」などのART抽選に設定差を持っていた。
これが5.9号機では、設定差をつけることができなくなり、5.9号機においては設定1〜6:15%でART抽選と、設定に関係なく一律抽選になってしまう。
つまり、ARTに入りやすいから高設定という慣れ親しんだ図式は崩壊してしまうことになる。
では、どこに設定差が設けられるか?
それはズバリ、「ボーナス確率」と「小役確率」である!
…ノーマルタイプかよ、とツッコミが聞こえてきそうだが、その通り。
ノーマルタイプと全く同じ部分に注目していくしかなくなる。
まぁ、設定推測に関しては既存の旧基準機よりは圧倒的にシンプルになるだろう。
だが、設定推測がしやすくなるかどうかはわからない。
なぜなら、機械を作る上で、今までのように機械割を97〜115%などに設定しようとしたら、ARTに設定差がつけられないため、その18%分をボーナスと小役確率で持ってこなければならなくなる。
それはかなり厳しい…
それを実現するには、設定1は全く当たらない上に回らないのに対し、設定6はすごく当たるしすごく回るといったバレバレの仕様にせざるを得ない。
こうなってしまうと、商品として成り立たないだろう。
結論としては、設定がバレバレにならずに、商品として成り立つART機の出玉率は97〜107%くらいになるだろう。
ということで、スペック表を見てみた時に、設定6の機械割が110%を超えていたときは3つの可能性が考えられる。
@設定6の機械割を詐称している
Aバレバレになることを前提に、ボーナスと小役確率に思いっきり設定差をつけている
B何か特殊な手法を使って裏をかいている
上記、3つの考えに絞られる。
そしてその際は、スペック表を手に取ってみよう。
説明していたように、5.9号機は非常にシンプルになりやすい。
そのため、スペック表のボーナス確率を比較して、体感できるほどの差がついているようならAの可能性が高いし、今までのART機とさほど変わらない程度なら、その機械のスペックは表記よりもかなり低いのかもしれない。
実際、こういったことが事前に推測できたところで特に意味はないかもしれない…
しかし、5.9号機と上手に付き合っていく上で、妙なギャップが生まれずに済むかもしれないので、一度スペック表を手に取って、機械の性能について考えてみるのも面白いかもしれない。
それでは、今週のコラムはここまでとなる。
それではみなさん、また次回。
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