[3]5.9号機を諦めたメーカー、焦点は6号機へ!? [2018/1/25(木)] |
それでは今週のコラムであるが、前回自主規制部分の緩和が行われたことにより、業界内にも動きが出ている。
具体的には、
各メーカーが5.9号機の申請を取りやめているのだ。
つまり、
メーカーとしても5.9号機には商品価値なしと捉えていることになる。
もちろんホールも6号機のニュースは耳にしているため、5.9号機の買い控えが始まるだろう。
さらに、サミーのGRTであるコードギアスCCが高稼働であるため、今後はノーマルタイプ中心の新台ラインナップになりそうだ。
いやー、それにしても5.9号機、まさかここまで短命になってしまうとは…
さすがに予想できなんだ。
ここから先は、どのメーカーが1発目の6号機を出してくるかに注目が集まってくる。
これだけ期待を背負った6号機である。
1発目が大物タイトルであれば話題性もあるので、売れる可能性は高い。
どのメーカーも、1発目を取りたいだろう。
ただし、こうして焦って作っていくと完成度はイマイチの可能性もある。
開発の遅いメーカーは、「1発目は他社にやらせておいて、高品質のものを後出ししていこう」と考えている可能性もある。
各メーカーの動きは要注目だ。
で、今回は、最速を目指す場合にメーカーでやるであろうことを話していこう。
まず、今回5.9号機の申請を取り下げていることからも、それらのタイトルは6号機に回そうと考えているだろう。
どうせ動かない5.9号機で出して、わざわざコンテンツの価値を下げる必要はないわけだし。
大物タイトルなら、なおのこと6号機でヒットを取りたい。
というわけで、この5.9号機を6号機に作り直すことになる。
まず最初にやることは、6号機の出玉検証である。
今回は純増に自由度があり、どれが適切なのかは各メーカー検討しなければならない。
単純に純増だけを高めると、本当に短い時間しか継続しなくなってしまうので、バランスを検討する必要がある。
もちろんホールにもユーザーにも高純増はウケがいいので、できるだけ高い純増を狙っていくだろう。
続いてゲーム性を考えていくことになる。
出玉性能に合わせたゲーム性だが、既存のものより純増が高いので、こちらも自由度は当然上がる。
以前は疑似ボーナスとATでつないでいくシステムが人気であったが、純増が5枚以上ともなれば、ダイレクトな疑似ボーナスの1G連でも十分魅力が出そうだし、検討の余地は多い。
これらが全部決まって液晶の発注に入るのが本来の流れだが…
今回はすでに、5.9号機用の映像が出来上がっている。
そのため、映像はそのまま使いまわす。
ゲーム性が違ったとしても、強引に当て込むことになる。
映像は最も時間を食う部分なので、いくつかの新規演出を何とか作るくらいしかできないだろう。
5.9号機と6号機ではゲーム性がかなり違うだろうということは予想できるので、なかなか噛み合わない可能性も高い。
あくまで最速を狙うなら、ここはある程度妥協せざるを得ないだろう。
と、こんな感じで完成を目指していく。
では実際、6号機の最速はいつ頃になるだろうか。
おそらく10月くらいじゃないかなーと思われる。
何が最速タイトルになるかは今から楽しみである。
ちなみに私の予想では…某沖スロ系AT機なんかが液晶もいらないし、最速で出しやすいんじゃないかと感じてしまう。
ゲーム性もそのまま移植できそうだしね。
というわけで、今回のコラムは以上。
それではみなさん、また次回。
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