[3]6号機に一筋の光明!? [2018/1/11(木)] |
また、純増についても2枚以下にしなければならないという規制があったわけだが、こちらも解除されることとなりそうだ。
この場合は純増に関する規制がなくなるため、純増5枚、6枚といったAT機の設計も可能になってくる。
さらに、5.9号機で問題の一つであった「ART抽選に関する設定差をつけられない」という部分も撤廃されることになりそうであり、自由な設定差を楽しむことができる。
これだけ聞くと、ちょっと前まで絶望的に思われていた6号機規制だったのに、蓋を開けてみれば今までのAT機の仕様で作れるだけでなく、超高純増スペックが作れて6号機最高!ということになりそうだ。
しかし、ことはそこまで単純ではない。
というのも、6号機がきつい理由として、試験の出玉率の上限を下げられたことや、新たに設けられた1600ゲームでの試験など出玉のチェック項目が増えており、とにかく出玉を出しにくい仕様にされているのも苦しい要因である。
AT機を作る場合も、シミュレーション試験は裏をかいているので問題ないが、実射試験では、ユーザーと同じ打ち方で出玉率をみられることになる。
となると、AT機が作れて純増も上げられるといっても、実際は400ゲームで220%以下、1600ゲームで150%以下という出玉のチェックポイントが設けられているため、ATを以前のようにロング継続させることは難しい。(旧規則では400ゲームで300%以下、1600ゲームは規定なし)
つまり、ATに入ればガツンと今までにない高純増で増えるのだが、ロング継続はできないという機械になる。
というわけで、出玉の総量はやはり5号機の方が多くなるため、一長一短な部分が存在することになりそうだ。
とはいえ、新しいゲーム性などを生み出せる可能性はかなり広がりそうな状況であり、希望が差し込んできたと言える。
今後は各メーカーがどれくらいの速さで、どのくらいの完成度で6号機を仕上げてくるかの競争になるだろう。
一方、こうなってしまうと俄然厳しくなりそうなのが、5.9号機である。
現状成功のビジョンが5.9号ART機には見えていない中で、6号機ATが商品になりそうだということであれば、ホールは導入したくないし、ユーザーも打つ理由がないということになってしまう。
短い命になりそうだ…
そうなると、今後5.9号機として売れていく機械は、6号機のそれより確実にスペックが高いAタイプを中心としたものになっていくだろう。
しかし結果だけ見てみると、最も規制する必要のなかったAタイプが、一番6号機規制の影響を受けるという、何とも微妙な感じになりそうなのがイマイチ納得はいかないのだが…
とりあえず、現状見えてきた動きとしては以上である。
引き続き進展があったらお伝えしていきたい。
今週のコラムはここまで。
それではみなさん、また次回。
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