[3]北海道と勘太郎 [2018/9/17(月)] |
ここでちょっと愚痴ります。
札幌のお役所の方々。
停電した札幌の街を歩きましたか?
狸小路の商店街には、ただたださまよう人や、海外から観光に来て右も左もわからない街で被災し、硬い地面で横になっていた人も多くいました。
街を歩いてみても、炊き出しをする方はいても、避難所や地震の情報を知らせる人は皆無。
夜には携帯の充電も切れてしまい、充電場所を探す人も多数いました。
市役所の1階は、数少ない充電場所として案内されていたためおびただしい数の人が行列をなしているというのに、充電できても10分とか20分とか。
そんな状況なのに、ごく少数のお役所の方や警備員さんしか案内に立たれていませんでした。
北海道の人にとっては初めての大地震と全道停電。
お役所の人たちも、何をどう行動したらいいのかわからなかったのではないでしょうか?
予測しづらかった出来事とはいえ、地震大国日本なのですからいつこういうことが起こっても不思議じゃないはず。
それは、きちんと想定して訓練しておいてほしかったです。
あと、慣れていないのが丸分かりだったのがホテルの方。
自家発電で、まず電気をつないだのがエレベーターでした。
「いや違います! 大きい余震が来てエレベーターが止まって閉じ込められたら二次災害になります。 それよりも1階のロビーにテレビを設置するとか、携帯が充電できるようにするとかした方がいいですよ」
過去の被災体験から、ホテルの方に一応そう伝えてみたものの、やはりあたふたするだけで対応してもらえませんでした。
一旦部屋に戻ってみたものの、自分のこれからを考えるより、札幌市内のことが気になり、結局外へ出て一日中散歩していました。
気が付くと夜の11時。
街は真っ暗。
ここは本当に北海道、薄野(すすきの)なのか。
シンボルのウイスキーの看板も消え、メイン通りの狸小路は次の小路が見えないほどの真っ暗闇。 もう闇。
しかしふと空を見てみると、なんと星のきれいなことか。
街の明かりが消え、きれいな満天の星空がそこにありました。
皮肉なものです。
でも、この星空は一生忘れられない思い出になりました。
ホテルに帰り、携帯で地震情報を見てみると、停電が徐々に復旧している模様。
一縷の望みをもって床に就きましたが、やはり寝れず、結局一晩寝れませんでした。
がしかし、ここで奇跡登場。
≪ 9/7 AM4:32 停電解消 ≫
夜中、36歳のおっさんが全力のガッツポーズをしていたのはここだけの話。
「これで帰れる!」
9/7、AM6時。
車を止めていた駐車場のお兄さんから、「車が出せる状態になりました」との連絡が。
速攻で階段を駆け下り(余震で閉じ込められたくなかったので)、車を周辺にある平地のコインパーキングに駐車。
新千歳空港も、朝から飛行機を飛ばす準備を整えているとのこと。
職場から「空港に行き、飛行状況や空港自体の状況を確認せよ」との無茶指令が出たので行ってみると、そこはまた人がごった返していました。
キャンセル待ちや荷物を預ける人などで、カウンターまでとてつもない待ち時間が発生していました。
空港内のお店はすべて閉店。
もちろんお土産を買うこともできませんし、新千歳名物のおなかを満たすたくさんのおいしいレストランもやっていません。
また、ここにもやはり子連れの方が多数いて、欠航になった飛行機を予約されており、キャンセル待ちをするなら次の日の朝から空港に来て待機するか、早い便でも9/9の日曜日の便を予約し、それまで北海道に待機するかと告げられている人も見かけました。
0歳くらいであろう女の子と若いご夫婦は肩を落とし、これからどうしようかと頭を抱えている姿は、小さい子供を持つ僕にとっても他人事のように思えませんでした。
僕の帰る予定は9/9の日曜日で、なんとか予定通りの飛行機で帰ってくることができましたが、たまたまそれに乗れたというだけで、同じような状況になった可能性は大いにありました。
羽田に着いて、僕がまずしたこと。
それは、「到着ロビーで立ち食いそばを貪る」でした。
いかがでしたでしょうか?
まさかの自身2回目の大地震被災。
震度5以上の地震を、人生で2回食らいました。
それも2回目は、出張中という絶望。
スロット攻略サイトで何を書いているんだお前は、という声が聞こえてきます…
停電が復旧し、すぐに営業したパチンコ屋は非難の嵐に遭いました。
確かにそうでしょう。
あの状況で、娯楽なんてやっている場合じゃないと。
計画停電の話さえあるのに、何をやっているんだと。
でも、落ち着いてきたらまたいつものように打てるといいですね。
北海道の優良ホールの優良さは、ここに引っ越したいと心から思うほどでしたから。
日頃の備えの大切さは分かっていましたが、自宅ではないところで被災することがどれだけ不安になるか実感しました。
洋服は?
食べ物は?
ホテルは?
避難所は?
現金は?
地方銀行、例えば福岡銀行や千葉銀行などは、支店がないため現金を引き出せないことがありますので要注意です。
そうそう、現金もっていないと色々買えません。
カードは停電状態では使えませんでした。
モバイルSuicaなども同様です。
買い物は基本現金取引になるので、常にいくらかは持っておいた方がいいと思います。
あと大地震が来たら、避難場所の情報収集と確保です。
結局ホテルの周りの避難所は、日本人お断りのところがいっぱいありました。
観光地ならではですね。
そんなこんなで、結局避難所暮らしとはなりませんで、無事自宅に帰ってくることができました。
たくさんの方の支えがあったおかげというほかありません。
被災されました北海道の皆様。
心よりお見舞い申し上げます。
また、大変お世話になりました。
炊き出しのカレーありがとうございました。
本当においしかったです。
充電させていただいた研修先の皆様、ご自身も被災しご家族もいらっしゃる中で、我々研修生に良くしていただき心より御礼申し上げます。
被災されました皆様のこれからの生活を思うと心が痛みます。
一刻も早く、いつも通りの生活が戻りますよう祈っております。
また北海道に行き、おいしいものを食べに行きます。
その際はお礼をたっぷりさせてください。
そんなこんなで勘太郎でした。
P.S
以下に、被災した際の写真の一部も載せておきますね。
■停電した信号機
■暗闇の札幌市内(明るいのは車のライト)
■ ライターへのコメント/ご意見/ご指摘などはこちらから ■
【 リーチ目探して三千里 】 メニューへ