[1]伊野谷誠が見た「連打」 [2016/10/14(金)] |
<祭りの朝>
午前3時、いつもなら決して鳴る事のない時間に目覚まし時計が鳴り響きます。
シャワーを浴び、いそいそと準備を済ませて自宅を出るも辺りはまだ真っ暗。
ここから車で3時間。
目指すは、祭りの会場となる平井駅です。
あれは一月ほど前の事でした。
読者の皆様はどのようなイメージを持たれているか分かりませんが、管理人クランキーさんと私の関係は非常にビジネスライクな関係です。
私は毎週の原稿の〆切にあたる火曜日に原稿を送ります。
大抵、メールの本文には「今週の原稿をお送りします。ご確認よろしくお願いします」としか書いておりません。
すると、翌日にはクランキーさんから返信があります。
稀に原稿に対する注意もありますが、ほとんどの場合、クランキーさんのメールも「バッチリでした」くらいの内容しか書かれておりません。
だから、あの日、日曜日の夕方。
差出人の欄に「パチスロ立ち回り講座」と書かれたメールが送られてきた時は本当に驚きました。
通常であれば来るはずのないタイミングのメール。
何か普通ではない事が書かれている事は容易に想像できたからです。
「今週からは原稿を書いて頂くには及びません」
いよいよクビになるか?
そんな最悪の事態も頭をよぎりました。
ですが、そこに書かれていたのは「第2回連打開催決定」の文字だったのです。
まさかのサプライズに心踊りました。
そこから、店舗を確認し、設置機種を確認する。
熟考に熟考を重ねた結果、本命機種に選んだ黄門ちゃま喝が、直前の入れ替えで5スロに移動してしまうという個人的トラブルもありました。
ですが、それでもワクワクは止まることを知りませんでした。
8時前、平井駅改札。
誰も並んでいなかったらどうしよう……。
そんな不安を少しだけ抱えながらホールへ向かいます。
8時を過ぎ、私が
K'STYLEさんに近づくにつれ、視界に映る人だかりが大きくなっていきます。
中には青いリストバンドを身に付けた方の姿も見え、ようやく今日が連打の開催日である事を実感します。
その最後尾へと並び、待つ事30分、1時間、時間が経つごとに並びの列は伸びていき、9時の時点では100人を越す行列ができていたでしょうか。
その頃には私の不安もすっかり一蹴されており、いよいよ連打が始まったのでした。
<自分の台のあまりに弱い展開に……>
前日、連打公式Twitterに公開されていた通り、私は朝一、狙い台のコードギアスに着席しました。
短時間で設定が見抜けるような機種ではないですし、高設定であっても安定して出る機種ではありません。
どんな展開であれ、私は一日勝負になる事を想定しておりました。
だが、2時間後……
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