[2]最も勝ちやすい機種とはどんな台なのか?≪前編≫ [2016/9/30(金)] |
<謎のファイヤードリフト デルタ地帯>
メンバーAを「パーラーK」に残し、我々は3人で300mほど離れたところにあるホーム「XXX屋 本店」に移動。
日が昇り、歩くとやや汗ばむ陽気の中で、私は「パーラーK」のBGMに釣られてサブちゃんの「与作」を口ずさむ。
XXX屋の自動ドアが開くと、パチンコ店特有の効き過ぎたエアコンによる冷たい風が我々を出迎えてくれる。
中に入ると、XXX屋の店内には、昼前のこの時間帯になっても朝一状態の台が数多く残されていた。
6枚交換のせいなのか、「パーラーK」ほどの稼働はなく、店内を見渡しても客はまばら。
典型的なボッタ店の雰囲気だった。
だが、彼が言うにはこの店の4台しかないファイヤードリフトにだけは、なぜか毎日1台設定6が入るということだ。
不思議……、というよりも不信。
それが私の第一印象だったが、彼の自信に溢れた表情を見ると一概に嘘だとも思えない。
半信半疑でファイヤードリフトのシマを眺めると、ちょうどBIGボーナスを消化していた台があったので、ハズレの出現率を数えてみる。
「1回……2回!?」
低設定であればおよそ5Gに1回、設定6であればおよそ10Gに1回しか出現しないBIGボーナス中のハズレが、25Gのボーナスゲーム中に2回しか出現しなかったのだ。
「今日の設定6はあの台かもしれないな。 一旦、見(ケン)に回って様子を見よう。」
園長の言葉に従い、しばらくその台を観察すると、確かにBIGボーナス中のハズレ確率は設定6の近似値。
サンプルは少ないものの、設定6候補が確かに存在する事を確認したところで、この店を後にする。
「たまたま今日はピンポイントに座られちゃってましたけど、狙いはまだあるんで。」
そう言って彼は、XXX屋からさらに500mほど歩いた、この日3軒目のホールとなる「パチスロZ」に私達を案内する。
「パチスロZ」は7枚交換で貯玉は不可だが、台移動と出玉の共有は自由。
7枚交換である事から、高設定も多く投入されていたが、台移動自由な為か高設定挙動であっても連チャンゾーンだけ回して別の台へと移動してしまう客が多いのも特徴であった。
データを確認しようとして、台の上にあるデータ機器の方へと目線をやる。
すると6台に1台程度、ランプの色の違う台がある事に気付いた。
「この店のランプ台の信頼度は1/2で、最高設定って感じです。」
彼の言葉を聞いて改めて見てみると、新台のファイヤードリフトのシマだけ、ランプの色の違う台が他の機種よりも多くあり、そのうち2台はなんと空き台になっている。
データを確認した園長の指示で、そのうちの1台を私が打つ事に。
打ち始めてからしばらくの間は、ボーナスどころかチェリーすら引けずに投資が嵩んだものの、チェリーを引いてからは高確→ミッション成功→ボーナス→高確→ミッション成功→ボーナスと理想的な展開が続いた。
3回BIGボーナスを引いて、BIGボーナス中のハズレは6回/71G。
チェリーからの高確移行率も1/1で、出だしの数字としては共に設定6の数字以上。
「パーラーKで打った時とは手応えが全然違う。 これがファイヤードリフトの設定6か。」
初めて打つ新台に設定6の手応えを感じ、私のテンションも徐々に高まっていく。
「設定6を掴んだ!」
そう感じる瞬間が、私にとって最も「パチスロを攻略している」と感じる瞬間なのは今も昔も変わらない。
この後、この店を紹介してくれた彼と園長も、良さげな履歴で空き台となったファイヤードリフトのランプ台を打ち始め、17時には3人が3人とも高設定挙動を示し、ドル箱を使用する展開になった。
「順風満帆♪」
朝一は、設定6を掴んだ時に最も利益の大きい等価交換の「パーラーK」を狙い、そこがダメでも「XXX屋」、「パチスロZ」と昼過ぎからでも狙えるホールが保険になる。
この設定配分が毎日続くのであれば、3つの店舗のどこかしらで設定6にありつける公算は高く、十二分に日当を稼げる計算が立つ。
私が、しばらくはこの「ファイヤードリフト デルタ地帯」でやっていけそうだと思った矢先、なんと「パーラーK」で設定6を打っていたはずのAが私の目の前に現れた。
〜続く〜
【 6の付く日はお先に失礼します 】 メニューへ