[3]夕方からの稼働における設定狙いの実戦例 [2016/6/3(金)] |
<反省>
色々と突っ込みどころはあったかと思いますが、ポイントになると思われる部分には番号を振っておきましたので、そこを中心に振り返っていきたいと思います。
@狙いシマをチバリヨに絞ったシーン
全台高設定シマを狙うという立ち回り自体に賛否があるかとは思いますが、それ自体は過去にそういった実績のあるホールでは問題ないと思います。
ここで問題なのは、設定6でも機械割105%のチバリヨという機種を選択した点。
機械割が下がる、あるいは残り時間が少なくなればなるほど、高設定をツモった時のリターンも小さくなる訳ですから、それ相応の勝算を持って戦いに挑まなければ割に合いません。
設定判別までに必要となる投資の大小にもよりますが、個人的な感覚としては、
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〜朝〜昼一くらいまでに高設定狙いをする場合〜
●機械割115%以上が期待できる状況であれば、勝率17%以上あれば勝負可能(例:バジリスク絆設定6、マドマギ設定6)
●機械割110%以上が期待できる状況であれば、勝率33%以上あれば勝負可能(例:南国物語設定6、北斗強敵設定6)
●機械割105%以上が期待できる状況であれば、勝率50%以上あれば勝負可能(例:バジリスク絆456、北斗強敵設定56)
●機械割105%が期待できる状況であれば、勝率75%以上あれば勝負可能(例:アイムジャグラー設定6、バジリスク絆設定4)
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〜夕方から高設定狙いをする場合〜
●機械割115%以上が期待できる状況であれば、勝率25%以上あれば勝負可能
●機械割110%以上が期待できる状況であれば、勝率50%以上あれば勝負可能
●機械割105%以上が期待できる状況であれば、勝率75%以上あれば勝負可能
●機械割105%が期待できる状況であれば、勝率90%以上あれば勝負可能
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くらいを目安にすると、安定した成績を残せるのではないかと思います。
という事で、夕方から設定6の機械割が105%のチバリヨで設定狙いをするのであれば、90%以上の勝算が必要になる訳ですが……
Aゾーン狙いと設定狙いのハイブリッド作戦で着席するシーン
この時点で履歴から得られる情報は、初当たり確率が1/291である事と、初当たりを4回引いて1度も天国に上がっていないという2点。
この情報からは、とても設定6である確率が90%以上であるとは言えません。
しかし、この時点で着席するという選択自体はアリだと思います。
なぜならゾーン狙いが成立する事で、勝率がアップしているからです。
単純に南国物語で50%以上の確率で設定6だと思えるシチュエーションを探すとしたら、なかなか見つかるものではないかもしれません。
そういった場合には、例えば「設定6かもしれない確率は25%くらいだけど、2スルーの保険がある」といった形で、保険を掛けて勝負に臨む事も十分理にかなった戦い方になるかと思います。
但し!
ゾーン狙い・高モード狙いの保険を掛けたのであれば、その保険がなくなったタイミングで勝算を計算し直すべきなのですが……
B初当たり後、天国に上がらず32Gをスルーするも、続行を決断したシーン
この時点で、天国準備モードの天井である384G〜512Gのゾーンを狙うという保険は消えました。
ボーナス確率は上昇したとはいえ、設定6未満。
何よりも大きな問題なのは、1200回転弱で初当たり5回というサンプルの少なさ。
90%の精度の求められる判別をこのサンプル数で行うなど、以ての外であります。
オマケに言えば、この時点で5スルーというモード移行確率の悪さも、高設定に期待する上では大きなマイナス要素です。
ゾーン狙い・高設定狙い共にダメとなると、最後の砦は「スルー回数による高モード狙い」に期待値があるのかどうかというところになりますが……
そこに期待値があるのかどうかは現時点では不明であります。
とすれば、ここは無いものとして扱うのが筋。
1つ1つの要素を冷静に判断していくと、このチバリヨを続行する根拠はどこにも無くなってしまいました。
にも関わらず、この時の私の取った行動は……
<まとめ>
という事で今週は、頭では分かっていても、口では話せても、その通りに行動できるとは限らないという、ダメダメな実戦例をお届けしました。
今回の私の例で言うと「先週、設定狙いの稼働をすると予告してしまった以上、なんらかの台を設定狙いで打たないといけない」という意識が強過ぎたのが敗因だと思っています。
打たなきゃいけない、あるいは、とにかく打ちたいといった心境でホール内を見ると、かなりプラス補正が働いて、普段よりも甘い判断をしてしまうという事は誰にでもあり得る事ではないでしょうか。
「人は常に理にかなった行動ができる訳ではない」という事を認めた上で、それをどうコントロールするか。
このようなメンタル的な要素も、勝負事においては大切な要素だと思います。
ご自身の中で何かのバランスが崩れていると感じた時、この記事を思い出して頂ければ幸いです。
さて、話は変わって、来週は1年に1度しかない6月6日がやってきます。
連載タイトルの通り、この日ばかりは仕事をサクサク片づけて今週のリベンジを果たしたいと思っていますので、来週も引き続き夕方からの設定狙いを続けてまいりたいと思います。
以上、そろそろ完全勝利の成功事例をお伝えしたいと雪辱に燃える伊野谷誠でした。
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