[2]伊野谷流、スランプ脱出法 [2016/4/1(金)] |
<スランプの定義>
おそらく多くの方は、(なぜか)結果が出ない・負けが続く状態をスランプと呼ぶのではないかと思います。
そして、このスランプという事象への対処法は、スロッターにとっての永遠のテーマとして多くの人に語られてきたと思います。
私の尊敬する専業の方は、スランプに陥ったらとにかく稼働を増やす。
それがスランプに対する対処法だと仰っていました。
そこで、私もマネをしてみました。
結果は泥沼です。
そして、なんでだろう?と私は考え、気が付いたのが、スランプの定義の違いです。
〜稼働を増やすと語っていた専業の方の場合〜
●スランプの定義
期待値のある台/高設定台を打っている前提で、期待値/機械割通りの出玉が得られずに負けが続く事をスランプと呼ぶ。
●スランプへの対処法
確率が収束するように稼働を増やす。
〜私の場合〜
●スランプの定義
前提として、私はマシーンではないので、負けが続いたり、仕事のストレスが溜まったりした結果、心のコントロールができなくなる事があります。
その結果、期待値のない状況からの天井狙いや、後で振り返って考えてみたら高設定の可能性が極めて少ない状況で設定狙いをしてしまう事があります。
そして、負ける。
このような、確率通りの結果になれば負ける戦いを繰り返してしまう状態を、私は自分のスランプだと思っています。
具体例を挙げますと、前回の記事に書いた宇宙戦艦ヤマトのくだりがまさにそれです。
あそこでパチンコに座るのは、完全な養分だと皆様も感じられたのではないでしょうか?
あの話は、先週の記事を単体で見れば全く書く必要はなかったのですが、今週の記事への繋ぎになっていた訳です。
こういう事を書くと、コメント欄が「自分でも養分だと思ってるんじゃないか」とか「中毒だ」とかという言葉で賑わいそうですが、敢えてそうした声を恐れずに自身の弱点を晒しております。
その心は、公言するかはともかくとして、私のようなスロッターって結構多いんじゃないかと思うからです。
同じ誠つながりで言いますと、一人旅で有名なライターさんなんかも、負けが積もった時の乱れ打ちが有名だったりしましたよね。
やっぱり人間なので、そういう時もあると思う訳です。
だから、必ずしもそういった気質を持っていたら負け組かというと、そうではないと思います。
大切なのは、そういう弱さを隠す事ではなくて、そうした弱さを認めた上で、それにどう向き合うかだと思うのです。
<そもそも、なぜ人は低設定台を回すのか?>
基本的に、パチスロは高設定台に座っている時間が長くなれば長くなるほど収支はプラスになり、低設定台に座っている時間が長くなれば長くなるほど収支はマイナスになっていきます。
ですので、当たり前の事ですが、負けている時というのは低設定台を多く回してしまっているという事になります。
そんな事は誰しもわかっていながら、なぜ低設定台を回してしまうのか?
前述の私のように、特定の条件が揃った時に正常な判断ができなくなり、低設定台の可能性が高い台を高設定かもしれないと考えて回してしまうという方もいらっしゃるでしょう。
そもそも高設定台など存在しないと諦めて、低設定台かもしれないけど構わないと割り切っている方も多いかもしれません。
店の癖が変わるなどして、高設定だと思って打っていた台が、結果として低設定だったというパターンもあると思います。
又、低設定だと気付いたところで、500〜600G回っていたら、渋々天井まで回さざるを得なくなるというケースもあるでしょう。
ただ、いずれのケースであったとしても、もし自分が今から打とうとしている台にこう書かれていたらどうでしょうか?
「この台の設定は1です。 今からこの台を1000ゲーム回した場合、お金が10,000円なくなります。」
それでも打つという方はまずいないかと思います。
ただ、実際にはこのような張り紙の貼ってある台など存在しません。
つまり、これから自分が座ろうとしている台の設定も期待値も正確に知る事はできない、分からないからこそ、低設定台に座ってしまい、長い時間回してしまう。
これが根本だと私は考えています。
では、それを踏まえた上でスランプにどう対処するのが良いか?
スランプの時には打たないというのも一つの手だとは思います。
しかし、それでは原稿が成立しませんので、打つ前提で話を進めて参ります。
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