[2]借金返済日記 vol.4 〜リベンジの時は来た!〜 [2013/9/6(金)] |
思わず声に出しそうに、いや、本当に出てたかも知れませんが…そうです。
この眼鏡をかけていて、背が高く、撫で肩のこの男は…!
あの割り込み集団の1人。
自分の中に沸々と沸いてくる、形容し難い黒い感情があるのを感じました。
そして同時に、絶対こいつにはこの台を渡したくない!という強い意思も沸き上がってきます。
こちらには先に台を見つけ、絶好のポジションをとっているというアドバンテージがあります。
そして、これから起こる出来事を私は確信していました。
何が、と言うと、このデカイのび太は、島と島の間の通路に立って待っています。
となると、恐らくものの数分で諦めざるを得ない状況になるだろう…と。
そして、それは私の予想を裏切らず、数分後に起こりました。
店員さんがデカイのび太に近づいていきます。
そして予想通り、通路で立って待っていることを注意されています。
デカイのび太は口を尖らせ、私の方を指差しながら抗議しているようですが、どうやらその主張は却下された模様。
渋々、と言った感じで私の後ろに並び直してきました。
『いや、どう頑張ったって無理じゃない?』と、言いたくなりましたが、まぁそこは本人の自由。
また、この男より優位に立っている、と言う状況に、以前のリベンジが出来た気持ちになり、かなりハイテンションになってたので、気にもしませんでした。
そして、呼び出し時間も経過し、店員さんが呼び出し中の札を撤去、と同時に私の煙草とスマホを下皿にイン!しようとした瞬間、斜め後ろから激しい衝撃が…
そして私がよろけた隙に、後ろの男が下皿に自分の煙草をイン!
勿論、私の煙草も下皿に入っており、どう見ても私の方が早い。
しかしこのデカイのび太、自分の方が早かったと言って譲りません。
後ろから意図的にぶつかられ、しかも後から入れたにも関わらず、この態度ですよ…
私じゃなくても切れますよ…
『ふざけんな!』と言ったところで、店員さんが寄っきて、店内での争い事は困ります…と仲介してきます。
しかしこの店員さん、私の主張は理解してくれるものの、デカイのび太も一歩も引かないため、『ここはジャンケンで…』と言ってくる始末。
マジデスカ、と思いましたが、意気揚々とデカイのび太は承諾しているし、いつの間にか、承諾しない私が悪者かのような空気に…。
物凄く釈然としませんが、このままだといつまでも話が平行線になりそうだったので、渋々承諾します。
「では、ジャンケンして勝った方が台で遊技できるということで。」と、店員さんがジャンケンの音頭を取り始めます。
あぁ、神様…
『最初はグー』
どうか…
『ジャーンケーーン…』
この理不尽な男に勝たせて下さい!
『ポン!』
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