[1]スベった先には・・・ [2019/2/16(土)] |
【1月下旬】
今にも雪が降り出しそうな夜。
明日はどれだけ派手にスベる事が出来るだろうか。
そんな事をニヤニヤと想像しながら、年季の入ったリュックサックに思い思いの物を詰め込む。
そして静かに目を瞑った。
4つほどの夢を見ただろうか。
浅い眠りの中で見るスロットの夢が、これまた心地よい。
結局のところ、寝ても覚めても見る夢はいつも一緒なようだ。
本日向かっているのは、またしても名古屋。
もはや、この連載の常連となっている。
そして、名古屋へ向かっている新幹線の途中で、友人から今年3度目のスノボーの誘いの連絡が来る。
雪の上をスベって一体何が面白いのだろうか。
スベるのはリール上だけで十分なのだから。
そうは思いながらも、いつも通り「忙しい」という理由で断りの連絡を返し、名古屋のホールへと到着。
そして、入場。
今回のゲレンデは「グレートキングハナハナ」。
みんな余裕のある顔をして、各々好みの台を確保している。
軍資金の豊富さというのは顔に出るようで、実に多くの方が楽しそうな顔をしている。
そんな私も、本来ならば笑う余裕なんてないはずなのに、それを悟られまいとポーカーフェイスを心掛けつつ、早速グレキンをぶん回す事に。
すると 願い叶ってか、開始早々で勢いよくBARがスベる。
その先に待っていたのは…
スイカの取りこぼし。
嫌になってしまう。
大事な大事な払い出しを受けられなかった事よりも、周りにスイカを取りこぼした事を悟られまいと必死な自分自身に憤りを感じる。
もっと他に恥じるべき事があるだろう。
はぁー。
何をやっても中途半端になってしまう。
ハナハナは、考えごとをしながら打つには最適だ。
それ故に色々な事を考えてしまうが、それはとても有意義な時間だ。
果たして自分は、一生スロットを続けるのだろうか。
仮にそうだとした場合、それはすなわち一生一人で生きていくという事なのだろうか。
私のようなスロットスタイルの人間が、誰かを幸せにすることが出来るのだろうか。
適度に楽しめない私の気持ちを理解できる人は数少ない。
選択肢は、いつだって、「徹底的にやる」か「徹底的にやらない」かのどちらかなのだ。
貯金もないまま、あぶく銭で暮らす毎日。
そんな事、誰にも言えやしない。
今日ホールで同じような境遇や同じような気持ちで僅かな軍資金を持って台と向き合っている人がいるならば、いつかその苦しみがプラスに転じる事を心から願う。
………と、そんな事を考えていたら、突如ハイビスカスがっ………
次のページへ
【 メシウマだよ!全員集合! 】 メニューへ